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Wed2017.09.27


宝くじで1億円当たった人の末路 鈴木信行

宝くじで1億円当たった人の末路 鈴木信行
日経BP社

2017.9.26

はじめに
第1章 やらかした人の末路
 宝くじで1億円当たった人の末路
 事故物件借りちゃった人の末路
 キラキラネームの人の末路
第2章 孤独な人の末路
 「友達ゼロ」の人の末路
 子供を作らなかった人の末路
 教育費貧乏な家庭の末路
 賃貸派の末路
第3章 逃げた人の末路
 自分を探し続けた人(バックパッカー)の末路
 留学に逃げた人(学歴ロンダリング)の末路
 「疲れた。海辺の町でのんびり暮らしたい」と思った人の末路
第4章 変わった人の末路
 電車で「中ほど」まで進まない人の末路
 「グロい漫画」が好きな人の末路
 外国人観光客が嫌いな人の末路
第5章 怠惰な人の末路
 癖で首をポキポキ鳴らし続けた人の末路
 8時間以上寝る人の末路
 いつも不機嫌そうな上司の末路
 体が硬い人の末路
第6章 時代遅れな企業の末路
 禁煙にしない店の末路
 日本一顧客思いのクリーニング店の末路
 リモコン発見器の末路
第7章 仕事人間の末路
 ワイシャツのしたに何を着るか悩む人の末路
 ワイシャツのしたに何を着るか悩む人の末路2
 男の末路
 アジアの路上生活障害者の末路
おわりに
取材協力者
参考文献


“末路”という言葉、あまりいい意味で使われないような…
なれの果てというか、哀れな末路、みたいな。
あー、でも「哀れな末路」って、わざわざ「哀れな」を付けるってことは、
末路自体にはマイナスの意味はないのかな。

ともあれ、タイトルがおかしい。

宝くじで1億円当たった人の末路、だけで1冊なワケではないのは
まぁいいとして。

章のタイトルと中身があっていないし。
タイトルのつけ方もヘン。
ワイシャツのしたに何を着るか悩む人の末路
なんて、もはや末路じゃなくね?

教育費貧乏な家庭の末路なんかは、
とても参考になるお話だし。
それなりにタメになることもあるのだけれど、
タイトルと話の中身とまとめ方が結構めちゃくちゃで、
残念な本になってしまった…


大島てる 事故物件サイト
ファクトリエ 衣料品通販サイト
真向法体操


[鈴木信行]  [宝くじで1億円当たった人の末路]  [すずきのぶゆき

Sun2017.09.24


三月は深き紅の淵を 恩田陸

三月は深き紅の淵を 恩田陸
講談社文庫

2019.9.22

序章
第1章 待っている人々
第2章 出雲夜想曲
第3章 虹と雲と鳥と
第4章 回転木馬
解説  皆川博子


裏表紙より。

鮫島巧一は趣味が読書という理由で、会社の会長の別宅に二泊三日の
招待を受けた。彼を待ち受けていた好事家たちから聞かされたのは、その
屋敷内にあるはずだが、十年以上探しても見つからない稀覯本『三月は
深き紅の淵を』の話。たった一人にたった一晩だけ貸すことが許された本を
めぐる珠玉のミステリー。



また騙された…
解説、皆川博子なのに…

『麦の海に沈む果実』とリンクしているらしい、
ということで借りてみたけれど。
『麦の海に沈む果実』に出てきた赤い表紙の本が
「三月は深き紅の淵を」?
第1章~第3章に出てくる「三月は深き紅の淵を」は、
結局関係ない本?
しかも、それぞれ別の本?

第4章で、なぜか唐突に
『麦の海に沈む果実』の断片のようなものが
ときおり挟まれる。

“のようなもの”としたのは、
微妙に設定やストーリーが違うから。

でも、この断片のお話の方が、好きかも。
(もちろん、『麦の海に沈む果実』を読んでいるから
 1つのストーリーとしてわかるんだけれども)
この終わり方はいいな。

しかし…
回転木馬と何の関係が?


第1章の仕掛けは面白かった。
これから書く本なのか。

しかし。
家の床が地面より低い、ってことなんて、
玄関から入るときに下がるんだから、
気付かないもんなんだろーか。
これがナゾ?

人間が一生に読める本は微々たるものだし、
そのことは本屋に行けばよーく判るでしょう。
私はこんなに読めない本があるのかと、
いつも本屋に行く度に絶望する。


これは本当にそう思う。
まさに絶望。
さすがに本屋に行く度毎には絶望しないけど


第2章、「三月は深き紅の淵を」の作者に会いに行く物語。
どうやら、第1章に出てくる「三月は深き紅の淵を」とは別の本らしい。

右利きなのに左手でタバコを吸う
=元々は左利きだった
という理論にちょっとびっくり。

利き手にニオイがつくのが嫌だから、
右利きなのに左手でタバコを吸うヒト、結構知ってる。

学生時代、
「左で吸ったほうがぎこちなく見える
(=ヘビースモーカーじゃありません、ってこと?)
とかいう理由で、左手で吸ってたコもいたなぁ…


第3章、1番わかりやすい。

結局、美佐緒が死ななくちゃいけない理由はなかった、
ってことだよなぁ。
美少女二人が墜死、ってお話書きたかっただけな気がしてきた

第3章には直接「三月は深き紅の淵を」が出てこないのだけれど。
美佐緒が将来書くつもりでいた本が4部作になっている、というだけ。
これが、「三月は深き紅の淵を」?
美佐緒が遺したノートのタイトルは、「虹と雲と鳥と」。
これを受け取った奈央子が、「三月は深き紅の淵を」なんてタイトルの
本にしようと思うかな?


そして第4章。

私は「よくできた話」に惹かれる。
…(略)… きちんと伏線が張ってあって、ちゃんと最後に大団円を
迎えるカタルシスのあるもの。そういうものが好きだった。


有言実行でお願いします


そういえば、先日、さらっと
「恩田陸、第一生命の内勤職だったんだよね」
って聞いたのだけれど。
ほんとなのかしら。


シャーリイ・ジャクスン 山荘奇譚
リチャード・マシスン 地獄の家
ヘンリー・ジェイムズ ねじの回転
ビクトリア・ホルト 女王館の秘密
ダフネ・デュ・モーリア レベッカ
エドガー・アラン・ポー アッシャー家の崩壊
レイ・ブラッドベリ 華氏451度
アガサ・クリスティー 終わりなき夜に生まれつく/スリーピング・マーダー/ねじれた家/親指のうずき
ヘンリー・ダーガー


[恩田陸]  [三月は深き紅の淵を]  [おんだりく

Sat2017.09.16


麦の海に沈む果実

麦の海に沈む果実 恩田陸
講談社

2019.9.15

序章
第1章
第2章
第3章

第15章
終章


『図書室の海』の「 睡蓮」が、
『麦の海に沈む果実』の水野理瀬の幼年時代、
とあったので、どんな物語か気になって。

はて。
「 睡蓮」って、どんなだっけ?

理瀬の子ども時代か。
校長は出て来たけれど、
稔と亘は、『麦の海に沈む果実』にはまったく関係ないのか…


図書館で理瀬が黎二に

「だって、みんな謎めいたことばかり言ってて
何も教えてくれないんですもの」


と言っているけれど。

恩田陸さん、あなたです^^;

色々謎めいたことばかりだけれど、
結末が… 相変わらず…

そんな理由でそんなに人を殺す必要があった?

校長も理瀬も、全然わからないというか、
感情移入できないというか。
そんなに学園大事?
それで生徒殺しちゃってていいの?

ナゾ…


[恩田陸]  [麦の海に沈む果実]  [おんだりく]  [北見隆

Wed2017.09.13


六番目の小夜子 恩田陸

六番目の小夜子 恩田陸
新潮文庫

2019.9.12

プロローグ
春の章
夏の章
秋の章
冬の章
再び、春
あとがき
解説  岡田幸四郎


裏表紙より。

津村沙世子――とある地方の高校にやってきた、美しく謎めいた転校生。
高校には十数年間にわたり、奇妙なゲームが受け継がれていた。三年に
一度、サヨコと呼ばれる生徒が、見えざる手によって選ばれるのだ。
そして今年は、「六番目のサヨコ」が誕生する年だった。学園生活、
友情、恋愛。やがては失われる青春の輝きを美しい水晶に封じ込め、
漆黒の恐怖で包みこんだ、伝説のデビュー作。



『図書室の海』を読んで、
今なら『六番目の小夜子』も面白く読めるかなぁ…
と思って借りてみる。

ストーリーは(もちろん)全然記憶にないけれど、
ホラーなのかなんなのか、謎が色々すっきりしないまま終了
という印象だったけれど。

あ、意外と面白い
というか、
青春小説として楽しめばいいのか
と思ったんだけれど…
やっぱり読み終わって、なんだかなー…


それがいつ始まり、誰が始めたのかは、正確にはわからない

いやいや、今回が6番目で、
1番目から5番目までわかってるんだから
誰が、かはさておき、いつからはわかるし。

『サヨコ』になる者は、『サヨコ』自身と、その『サヨコ』を指名する、
前回の『サヨコ』しか知らない。
次の『サヨコ』は、前回の『サヨコ』がいる代の卒業式当日に
引き継がれる。


この辺の記述がすごくややこしいのだけれど。
3年に1回なんだから、サヨコをやった人は、
次のサヨコが誰になるかなんてわかるワケないし。

彼らはその場所にうずくまり、『彼女』を待っているのだった。
ずっと前から。そして、今も。


なんて書くと、数十年続いているみたいだけれど。
たかだか15年だし。

その無言のサヨコがよりによって自分にあの鍵を渡すとは――

いや、だから、サヨコをやった当人は、3年前のヒトだから。
次のサヨコに直接鍵を渡せないし。
自分が卒業した後に入ってくるコを
3年前に指定しておくとでも?

そー。
色々回収しないのはまぁいいとして。
肝心要のサヨコの説明がグタグタなのは、やっぱりひどい。

これを読むたび、『吉祥天女』の叶小夜子が浮かぶんだけれど。
『吉祥天女』、知ってるのかしら。
沙世子にからんだ男子高生達を犬に襲わせるのなんか、
小夜子っぽい。
まぁでも、津村沙世子は、全然肉感的じゃあないし、
小夜子ほどの凄みはないなぁ…

そもそも、タイトルだけ小夜子?

ともあれ、やっぱり思わせぶりで、色々回収されないお話だったけれど。
結構面白く読めました

ちなみに関根秋、はシュウくんでした。


[恩田陸]  [六番目の小夜子]  [おんだりく

Sat2017.09.09


R帝国 中村文則

R帝国 中村文則
中央公論社

2017.9.8

第1部
第2部


読売新聞連載中、せっせと切り抜いておいて
読み終わらないうちに、本が出た。

こんな話だったのか…

中村文則、もっとコワいのかと思ってたけれど、
淡々と流れていく感じ。

あ。
まさか片岡が…
という驚きはあったけれど。
まさか片岡が
ではなく
まさか片岡が…
という感じ。
なんだろう、ビミョーにゆるい感じ。

「未来世紀ブラジル」みたいに、救われないラスト。

こんな未来がきませんように…


「……ダメ」
「……どうして?」
「まだ早いよ……」
「まだ早いよ。……だってまだ私達、ミリンを入れてないでしょ?
 大サジで何倍? フフ、言って」
「恥ずかしいな」
「あん、言って、お願い」
「……二杯」
奇妙な料理番組だった。この番組も、後に苦情ですぐ打ち切りとなった。


これもやっぱり最近のCM炎上系の話…?
どこかの外国の富豪が、テロリストから残虐な動画を買って
コレクションする話とか、
色々ちょいちょい詰め込みすぎて、
かえって話のトーンが軽くなってる気がする。

読み終えた後、せっかくだから、取ってあった切り抜きを
パラパラと読み返してみる。
ラストシーン、死者数と日付を523から525にしたのは、
なにか意味があるのかな。
5月25日って出てくるんだっけ?
んー。 でも、もうもう1度読み直すのは、いいかな…


[中村文則]  [R帝国]  [なかむらふみのり