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Tue2018.02.20


ブラック・ハート 上・下 マイクル・コナリー 古沢嘉通訳

ブラック・ハート 上・下 マイクル・コナリー 古沢嘉通訳
扶桑社ミステリー

THE CONCRETE BLONDE
Michael Connelly

2018.2.19

1
2
3

33
<解説>90年代を代表するハードボイルド  吉野仁


上巻裏表紙より。

11人もの女性をレイプして殺した挙げ句、死に顔に化粧を施すことから
“ドールメイカー(人形造り師)”事件と呼ばれた殺人事件から4年――。
犯人逮捕の際、ボッシュは容疑者を発砲、殺害したが、彼の妻が夫は無実
だったとボッシュを告訴した。ところが裁判開始のその日の朝、警察に
真犯人を名乗る男のメモが投入される。そして新たにコンクリート詰めに
されたブロンド美女の死体が発見された。その手口はドールメイカー事件
と全く同じもの。やはり真犯人は別にいたのか?
人気の本格ハードボイルドシリーズ第3弾!


下巻裏表紙より。

コンクリート・ブロンド事件は、公式には未発表のドールメイカー事件の手口
に似ているため、捜査班は警察内部に近い人間による模倣犯罪であると睨む。
まず捜査線上に上ったのが風紀取締課のモーラ刑事。違法ポルノヴィデオ摘発
などに携わるうちに自らその世界にのめり込んでいるらしい、と噂の男だ。
留守をねらい単身、彼の家に侵入するボッシュ。おびただしい数のヴィデオ
テープの中にモーラ自身が出演しているものを見つけた彼は真犯人を突き止めた
と確信したのだが……。LAが舞台のシリーズ最新作。 <解説・吉野仁>



『ナイトホークス』、『ブラック・アイス』、『ブラック・ハート』と
順番通り読んでくると、改めて面白い。
やっぱり『ブラック・アイス』読んでよかった。
こんなに大切なシルヴィアなのに、次の『ラスト・コヨーテ』では
別れちゃうんだ…
(まったく覚えていない

今回、ボッシュとアーヴィングの関係は、なかなかいい感じ

「…(略)… あの陪審員どもには、ぎりぎりの場面に居合わせることが
どんなものかわかるはずがない。生命を失うか救うかを左右する判断を
迫られることはないのだ。一瞬で下さざるをえなかった判断なのであり、
その当否を1週間かけて吟味し、判定したところで無駄なのだ」

「いずれにせよ」やっとアーヴィングがいった。「この結論にたどりつくまで、
わたしは4年かかった。だが、結論を出せないよりも遅れた方がましなのだ」


アーヴィン・アーヴィング、いいヤツじゃん
このままいい感じでいければいいのにね…


[マイクル・コナリー]  [ブラック・ハート]  [ハリー・ボッシュ]  [古沢嘉通

Mon2018.02.19


ピアリス 萩尾望都

ピアリス 萩尾望都
河出書房新社

2018.2.18

Ⅰ ユーロ シモン修道院
Ⅱ ピアリス 「9×7」
Ⅲ ユーロ カルカーシュの預言者
Ⅳ ピアリス 青いリンゴの木
巻末特別企画 萩尾望都インタビュー


え?
萩尾望都が小説書いてるの
SF
… しかも、未完…

面白い!
面白いのに。
未完。
続きは誰か書いてくださいって…
書かないでしょ。
アシモフや伊藤計劃のように、死後誰かが書き継ぐのか?
いや、でも萩尾望都が死んだらイヤだ。
ぜひぜひ萩尾望都のイラスト付きで物語が読みたい。

5歳で離ればなれになった預言者の双子。
未来視のユーロと過去視のピアリス。

ピアリスも気になるけど。
ユーロは?
ユーロはどうなっちゃうの?

こんな魅力的なキャラを生み出しておいて
ポイできる萩尾望都がすごい。

文章でもマンガでもいいから、
もっともっとピアリスとユーロの物語が読みたい…


[萩尾望都]  [ピアリス]  [はぎおもと

Fri2018.02.16


一瞬と永遠と 萩尾望都

一瞬と永遠と 萩尾望都
朝日文庫

2018.2.15


青緑色の池
先生の住所録
青の時代――「アイロンをかける女」
青のイメージ
「声」の通り道――天童大人「聲ノ奉納」
宙空漂う「なぜ」の問いかけ
一瞬と永遠と
地球の半分の雪
安里屋ユンタ
私は生き物。同じ生き物。
ガラパゴス・ハイ
女心
わが師の恩

食卓にはブラッドベリの幸福を
単純な解答
幻想に帰すディック
クック・ロビンは一体何をしでかしたんだ
胎児の夢に――三木成夫『胎児の世界』
二重螺旋を超えた超新人達――矢口敦子『人形になる』
数学者と狂気――森博嗣『まどろみ消去』
こうやって哲学にはまりこむ。――河合隼雄『青春の夢と遊び』
哲学の快感――永井均『マンガは哲学する』
夢の世の中、「仲蔵狂乱」のこと――松井今朝子『仲蔵狂乱』
我れは宇宙――小松左京『宇宙にとって人間とは何か』
半分人間――半分妖精
寺山修司の少女感覚

男性作家による少女まんがのフェミニンな視点
「超人ロック」の甘い歌声
サイボーグ009に夢中
ユミコ風
天の視座と人の心と
虫は手塚治虫の虫
『新選組』にある喪失と再生
アドルフの葬列
歓喜の声を求めて
ブッダ――生物と生命のタピストリー

日米スーパーヒーロー
オデッサの乳母車
「ディア・ハンター」
批評の型あれこれ
ニューヨーク印象
遊民社の舞台・その他の舞台
ノルウェイの森
「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」
ニジンスキーの太股。
深川秀夫という光または
黒鳥のいない白鳥の湖
神の美酒――ジョルグ・ドン
あとがき
文庫版によせて
初出一覧
解説  穂村弘


初出を見ると、1980年代から2010年くらいまで。
新しいんだか古いんだか。
でも、決して古びてはいない。
萩尾望都という一人の人をとても近しく感じられるエッセイ。

手元に置いておきたい1冊

にしても…
ここに出てくる手塚治虫のマンガを読むのは難しそうだ…
坂田靖子の古いマンガもなぁ…


[萩尾望都]  [一瞬と永遠と]  [はぎおもと

Mon2018.02.12


ブラック・アイス マイクル・コナリー 古沢嘉通訳

ブラック・アイス マイクル・コナリー 古沢嘉通訳
扶桑社ミステリー

THE BLACK ICE
Michael Connelly

2018.2.1

1
2

34

解説 ハリー・ボッシュに関する一考察  関口苑生


裏表紙より。

モーテルで発見された麻薬課刑事ムーアの死体。殺人課のボッシュはなぜか捜査
から外され、内務監査課が出動した。状況は汚職警官の自殺。しかし検屍の結果、
自殺は偽装であることが判明。興味を持ったボッシュは密かに事件の裏を探る。
新しい麻薬ブラック・アイスをめぐる麻薬組織の対立の構図を知ったボッシュは、
鍵を握る麻薬王ソリージョと対決すべくメキシコへ……ハリウッド署のはぐれ刑事
ボッシュの執念の捜査があばく事件の意外な真相!『ナイトホークス』に続く傑作
ハードボイルド第2弾。 <解説・関口苑生>



エレノア・ウィッシュがすっかり「過去の女」になっていて
ちょっと悲しい。

そして、あっさり未亡人のシルヴィア・ムーアに運命を感じてしまうボッシュ。
なんなんだ、ハリー・ボッシュ。
モテモテなうえに惚れっぽい

死んだハズの男が生きてる…

またもや『長いお別れ』か。

シルヴィアが『長いお別れ』から引用するシーンもある。

“自分が自分にしかけた罠ほど致命的なものはない”そこを読むたびに、
わたしは夫のことを考えてしまいます。それに自分のことを。


それにしても。

棚には、緑の格子縞のスーツケースと、“スネーク”という文字がプリントされて
いる白い箱が載っていた。


これが手掛かり

アパートのクローゼットにはいっていた“スネークス”のブーツ・ボックスのことを
考える。手掛かりは明白だった。


全然わかりませんでした。


途中、ボッシュが自分の父親の葬儀を回想するシーンで、

おそらくボッシュより数歳年上の義理の兄が、…

義理の兄はいまやトップクラスの被告側弁護士になり、ボッシュは警官になっていた。
おたがいいちども言葉を交わしたことはなく、おそらくけっして交わそうとはしないだろう。


これって、ミッキー・ハラーのこと?
ボッシュの方が年上だと思ってた。
なんでだろ。

ともあれ、やっぱりハリー・ボッシュシリーズは面白い


[マイクル・コナリー]  [ブラック・アイス]  [ハリー・ボッシュ]  [古沢嘉通

Sun2018.02.11


森へ行きましょう 川上弘美

森へ行きましょう 川上弘美
日本経済新聞出版社

2018.2.10


1966年 留津 0歳
1966年 ルツ 0歳
1966年 留津 0歳
1966年 ルツ 0歳
1966年 留津 0歳
1967年 ルツ 1歳
1967年 留津 1歳
1973年 ルツ 6歳
1973年 留津 6歳

2012年 ルツ 45歳
2012年 琉都 45歳   371  独身・俊郎と不倫
2012年 るつ 45歳   504  独身・研究者・教授
2013年 留津 46歳
2013年 ルツ 46歳
2014年 留津 47歳
2014年 流津 47歳   421  八王子光男と不倫
2015年 ルツ 48歳
2015年 留津 48歳
2016年 ルツ 49歳
2016年 留津 49歳
2016年 ルツ 50歳
2016年 留津 50歳
2017年 瑠通 50歳  477  夫を殺す
2017年 る津 50歳  481  がんで死亡
2017年 ルツ 50歳
2017年 留津 50歳
2027年 流津 60歳   503  八王子光男と不倫
2027年 るつ 60歳   504  独身・研究者
2027年 琉都 60歳   505  独身・俊郎と不倫
2027年 瑠通 60歳   506  夫殺し発覚していない
2027年 ルツ 60歳


507ページの大部!
のワリに軽い。
ので、通勤電車で読んでみる。

え?
パラレルワールドもの?

しかしながら、漢字の留津とかたかなのルツの人生は
あくまでも平行して交差する気配もなく。
どちらかが平行世界を思うこともなく、
まったく別のお話が進んでいく。

どちらも同じ名前の登場人物ばかり出てくるけれど、
漢字の留津とカナのルツで区別がつくので、
そうややこしくはない。

けれど…
行きと帰りでまだ半分に届かない。
『ブラック・アイス』が途中なのに、
あと2日もかかるのか

1日で読み終えたという母に聞いてみる。

これ、なんか面白いこと起こるの?

「ずーっとそんな感じよ」

まじか

「でも途中でやめるの悔しいから最後まで読んだの」

うーん…

で。大学卒業から少々飛ばし読み。

後半、
琉都
るつ
流津
瑠通
る津
5人も違う「るつ」が出てくる

る津なんて、「がんで死んじゃった」だけのために出てくる。

パラレルワールドもの。
ではないかなぁ。

留津と流津の人生が、鏡越しにちょっとだけ交差するけれど。
別に、何かの選択をしたから、別の人生が始まった、
という展開でもないしなぁ。

もちょっと余裕があるときに読んでみようかな。

一体全体これはなんなんだ?
と、日経新聞の本の紹介を見てみると…

1966年の同じ日に生まれた、パラレルワールドに生きるふたりの女性。
それぞれの人生には無数の岐路があり選択がなされる。
そのとき、選んだ道のすぐそばを歩いているのは、誰なのか。


そんな話だったかなぁ。

表紙の絵は、裏に回ると動物の上半身が描かれているのかと
ひっくり返せば何もなく。
途中、胴体のまん中部分が出てくるけれど、表紙の動物とは別物らしく。
どういう仕掛けかと思っていると、次は鳥の絵やらなんやらで。
とくに仕掛けはないのかなぁ。

装画・題字・挿画/皆川 明
ミナ ペルホネンか。

色々そんなに面白くなかったかな。


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