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Fri2013.05.10


優しいおとな 桐野夏生

優しいおとな 桐野夏生
中央公論新社

2013.5.9

第一章 スープ・キッチン
第二章 シブヤパレス
第三章 バトルフィールド
第四章 鉄と銅と錫と
第五章 世界は苦難に満ちている
第六章 優しいおとな


読売新聞連載中は、途中で挫折したけれど
(週1回連載で、分量が物足りなくて)
桐野夏生だし、挿し絵が素敵なので、
ずっと気になっていた。

… 読んだ覚えがあるのは、連載中に読んでいたせいかと
思ったけれど…
本で既に読んでました…

人は(私は)何のために本を読むのでしょう…

近未来。
施設を飛び出したイオン。
渋谷の公園でのホームレス生活。
地下で暮らす闇人達のアンダーグラウンドの世界。
川辺を放浪する川人達。
闇人ボンズとの対決。

この本… この倍書いてもいいんじゃないかな。
色々なシーンが盛り沢山なのに、
どれもあっさり終了ー。
なんだろー… 子ども向け?
物足りない。もったいない。
桐野夏生らしい毒もグロもない。

植物状態になったイオンに、モガミが語り聞かせる形で
真相が明らかになるのも…
カンタンすぎるというか。

イオン達が魅力的なので、余計にもったいない
というか…

「AKIRA(大友克彦)」みたいになりそうなのに。

アンダーグラウンドを統率する大佐の狂気は、
「地獄の黙示録」のカーツ大佐みたいなのに。
(それほどすごくないけど)

下水道を伝って逃げようと、流された先は鉄格子。
鉄格子の先には空が見えるのに、出口がない…
なんて、アンジェイ・ワイダの「地下水道」?
そのものなのに。

なんだかちょっとずつもどかしい

スカイエマの挿し絵が、本になってもたくさん入っているのが嬉しい


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