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Sun2013.01.13


冷血 トルーマン・カポーティ 佐々田雅子訳

冷血 トルーマン・カポーティ 佐々田雅子訳
新潮社

2013.1.4


高村薫の最新刊は「冷血」。
なので、高村薫を読む前に、
トルーマン・カポーティの「冷血」を読んでみた。

1959年に、カンザスの片田舎で実際にあった一家4人惨殺事件。
狙われたのは、裕福な農場経営者クラッター氏。
「自宅に現金は置かない」主義のため、
奪われたのは、たった数十ドル。
殺されたのは、クラッター氏とその妻、
まだ10代の三女ナンシー、長男ケニヨン。
事件の凄惨さに、深い怨恨などの動機を探すも、
犯人達は、一家とは何の関わりもない二人組。
刑務所仲間のディックとペリーは、ケチな犯罪者。
強盗や詐欺は犯していたけれど、
見ず知らずの一家を皆殺しにするなんて…

この本が出た1960年代には、衝撃的な事件だったのかもしれないけれど、
悲しいかな、こんな一家惨殺事件は「よくある」事件になってしまった。

「ノンフィクション・ノヴェルの傑作」という言葉から
勝手に想像していたスピード感やサスペンス感はなく、
むしろ、冒頭から延々と田舎町の日常生活の描写が続き、
ちょっと読むのを挫折しそうになるくらいのゆったり感が
全体に漂う。
でも、中心人物以外の人達の生活も、
まだるっこしいくらいに丹念に書いているからこそ
時代が変わっても読まれる物語になっているのかも。





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