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Sat2014.05.17


さくら 西加奈子

さくら 西加奈子
小学館文庫

2014.5.16

はじまりの章
第2章
第3章
第4章
第5章
おわりの章
解説 松田哲夫


裏表紙より。

 ヒーローだった兄ちゃんは、二十歳四か月で死んだ。 超美形の妹・美貴は、
内に籠もった。母は肥満化し、酒に溺れた。僕も実家を離れ、東京の大学に
入った。あとは、見つけてきたときに尻尾にピンク色の花びらをつけていたこと
から「サクラ」と名付けられた十二歳の老犬が一匹だけ。そんな一家の灯火が
消えてしまいそうな、ある年の暮れのこと。僕は、実家に帰った。「年末、家に
帰ります。おとうさん」。 僕の手には、スーパーのチラシの裏に薄い鉛筆文字で
書かれた家出した父からの手紙が握られていた――
春の訪れとともに読みたくなるロングセラー作品。



読み終わって思ったのは、
直球どストライク

物語は兄の死ではなく、家出した父から手紙がきて、実家に帰省するところから
始まり、2章から、兄、自分、妹の誕生からの回想が始まる。

シスコンの兄弟とブラコン(長兄に)の妹。
お兄ちゃんはすべてにおいて完璧で。
妹は外見は完ぺきでも性格は破壊的。

子ども時代のエピソードは、なかなか楽しい。
ミキにsexについて語るお母さんもとっても素敵。

だから、5章が
兄ちゃんが事故にあったのは、その年の夏だった。
で始まったとき、
あぁ… きたか、と思った。

けれど、兄ちゃんは事故で死んでしまうわけじゃなかった。
タクシーにはねられて、下半身麻痺、顔半分はつぶれ、ことばも不明瞭…

なんでこんな目にあわせるの?
ただ殺すだけじゃダメなの?
あっさり事故死しちゃ、その後家族がバラバラにならないから?
でも、
この体で、また年を越すのが辛いです。ギブアップ
って…
しかも、妹が誕生日にプレゼントしてくれた犬の鎖使ってなんて…

なぜそこまで…

神様のくだりがどういうことなのか、さっぱりわからない。
だから、

「打たれへん。」

違うよ兄ちゃん。神様はいつだって、打てないボールなんて投げてこなかった。
ボールを投げ続けていたのは、僕らだったんだ。


という物語の収束が、どういうことなのか全然わからない

ミキが、もし好きな人ができたら、さっさと告白して子どもを作って…
と、涙ながらにお兄ちゃんからの卒業を宣言するのに、
その相手が、男性になった薫さん、ってほのめかされてるのもなぁ。
いや、薫さんはカッコいいのだけれど。
だったらミキに「好きな人の子ども作る」なんて、言わせなきゃいいのに…

という感じで、5章からは何がいいたいのか、よくわからなくなりましたが。
それでも、読後に浮かんだのは、
直球どストライク

西加奈子、もう1冊くらいいっとく?


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