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Wed2014.05.07


魔王 伊坂幸太郎

魔王 伊坂幸太郎
講談社文庫

2014.5.6

魔王
呼吸
文庫あとがき
解説 斎藤美奈子


『魔王』はあまり好きじゃない…
という感想も、今読み直したら変わるかなと思い、再読。

やっぱり怖い。

文庫あとがきに、

この物語の中には、ファシズムや憲法、国民投票などが出てきますが、
それらはテーマではなく、そういったことに関する特定のメッセージも
含んでいません。


とあるけれど。

国民は、犬養の思うがままに誘導される。説明もないのに、いいように解釈して、
物分かりが良く、いつの間にか、とんでもないところに誘導される。
『まだ大丈夫、まだ大丈夫』『仕方がないよ、こんな状況なんだし』なんて
思っているうちに、とんでもないことになる。


とか。

この国の人間はさ、怒り続けたり、反対し続けるのが苦手なんだ
…(略)…
初回は大騒ぎでも、二度目以降は興味なし、ってことだよ。
消費税導入の時も…(略)…
どんなものだって、最初はみんな、注目して、マスコミも騒ぐ。
ただ、それが一度、通過すると二度目以降は途端に、トーンが下がる。
飽きたとも、白けたとも違う。『もういいじゃないか、そのお祭りは
すでにやったじゃないか』っていう、疲労まじりの軽蔑が漂うんだ


とか。
もう10年近く前に書かれているのに、今の日本は
やっぱり(自分も含めて)こんな感じ。
特に、『まだ大丈夫、まだ大丈夫』と自分自身に言い聞かせているうちに、
とんでもないことになってしまう恐怖。

怖い本です…

潤也が何をするかは、『モダンタイムス』にいくのか…


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