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Wed2014.02.05


片想い 東野圭吾

片想い 東野圭吾
文春文庫

2014.2.4

まずは裏表紙をチェック。

十年ぶりに再会した美月は、男の姿をしていた。
彼女から、殺人を告白された哲朗は、美月の親友
である妻とともに、彼女をかくまうが……。
十年という歳月は、かつての仲間たちを、そして
自分を、変えてしまったのだろうか。過ぎ去った
青春の日々を裏切るまいとする仲間たちを描いた、
傑作長編ミステリー。


『片想い』、読んだことない、な

久しぶりに東野圭吾面白かった

テーマは性同一性障害。
片想い、というのは、だから秘められた恋心かと思ったら、
そんな浅い話ではなかった。

「身体は女、心は男」だが、手術などは考えないという相川が言う。

「私は自分のことを異常だとは思っていないからです。
この心で、この身体を持っている、それが自分自身だと
信じているからです。何も変える必要はない」


「人間は未知のものを恐れます。恐れて排除しようとする。
どんなに性同一性障害という言葉だけがクローズアップされても、
何も変わらない。受け入れられたいという我々の思いは、
たぶんこれからも伝わらない。片想いはこれからも続くでしょう」


ところどころ引っかかる(特に主人公の哲朗がなぁ…)けれど、
この視点には目からウロコ。

女性の身体から、男性になった嵯峨の言葉。

『我々は何色のランドセルを持てば良かったのか』

『血液型性格診断を信じている人は多い。その人たちによれば、
人間はA、B、O、ABの四種類に分類できるということなのだろう。
しかしそういう人たちでも、日常生活で血液型によって相手を
差別するということは殆どない。血液型が違っても、人間である
ことは変わりないと思っている。また同時に、本当に分類するには
四種類などという大ざっぱな分け方が不可能であることも知っている。
 ではなぜ多くの人は、性染色体のタイプに縛られるのだろう。
XXであろうとXYであろうと、あるいはそれ以外のものであろうと、
人間には変わりがないという考え方がなぜできないのだろう。
…(略)…』


自分の浅さを自覚
性同一性「障害」って、確かに失礼だよな…

ただ… 中尾がすべてを被って死のうとするのがどうしても
腑に落ちない。
そんなに簡単に「身元不明死体」になれるのかなー。
末期がん患者とか、警察も必死で身元を探るのでは?
携帯電話から身元がバレちゃうって言ってなかったっけ?

ちょっと消化不良気味。

でもまぁ、厚さ(614ページ)に見合う面白さ。
… こういうことがあるから、結局東野圭吾、
借りちゃうんだよなぁ…


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