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Wed2013.02.20


1922 スティーヴン・キング 横山啓明・中川聖訳

1922 スティーヴン・キング 横山啓明・中川聖訳
文春文庫

FULL DARK, NO STARS
Stephen King

2013.2.19

1922
公正な取引


スティーヴン・キングの新刊、
上下2段組みの分厚い本を想像していたら、
意外と薄い文庫本。
中編の「1922」と短編の「公正な取引」。
どちらもキングにしては短い


◇1922

1922年、妻が相続した土地を巡る諍いから、
妻を殺し、古井戸に埋めた農場主。
1930年にこの男が罪を告白する手記の体裁で
物語は進む。
相続したトウモロコシ畑を手放したくない男は、
14歳の一人息子を味方につけ、妻を殺害。
この描写がエグい…さすがキング…エグすぎ
口が耳まで裂けちゃうなんて、ブラックダリアか。
古井戸に投げ込んでからも、畳み掛けるように
エグい描写が続く。
うー…

でも、息子ヘンリーと恋人シャノンの破滅的な逃避行は、
ちょっと美しくて切ない。
ボニーとクライドみたい
息子を愛する父親の気持ちも、切ない

息子を失い、農場を失い、それでも1930年まで
生きていた男は、妻の亡霊とその手下のネズミ達に
追い詰められ…
最後もエグいなー。


◇公正な取引

ガンで余命幾ばくもないデイヴ・ストリーターは、
「Fair Extension」を商売にする悪魔と契約。
15年かそれ以上の命と引き換えに、悪魔が要求したのは、
年収の15%の振り込みと、
(悪魔がお金を要求、って斬新)
取り除いた「負の重さ」を押し付ける相手を指名すること。
しかも、自分が憎んでいる相手でないと、契約はできないと…
ストリーターが憎む相手は、幼馴染で親友のトム・グッドヒュー…

人生が一気に好転して、幸運続きストリーターの人生と、
どんどん不幸のどん底に引きずり込まれるグッドヒュー。
当人だけじゃなく、一家を巻き込んで、というところがコワイ。
終わり方も、ある意味肩すかし。
一番怖いのは、悪魔ではなく普通の人なのね


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