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Wed2013.10.16


自分を好きになる方法 本谷有希子

自分を好きになる方法 本谷有希子
講談社

2013.10.15

16歳のリンデとスコアボード
28歳のリンデとワンピース
34歳のリンデと結婚記念日
47歳のリンデと百年の感覚
3歳のリンデとシューベルト
63歳のリンデとドレッシング


台風26号が関東直撃
電車が止まる前に、と帰宅を急ぐ人達で混雑する電車の中、
途中で電車が止まるかもって日に、なんで持ってるのが
この本なんだろー
と後悔してしまった。
(以前、台風で知らない駅に4時間缶詰に

「自分を好きになる方法」という自己啓発本みたいな
タイトルだけれど、小説。
主人公が「リンデ」だけれど、多分日本のお話。
書評になんて書いてあったのだか…
初本谷有希子。

まだ出会っていないだけで、もっといい誰かがいるはず。
ほんとうに、お互い心から一緒にいたいと思える相手が、
必ずいるはす。私たちは、その相手をあきらめずに探す
べきだと思う。

なんて、友達に書いちゃう16歳のリンデ。

どんなに読んでいる本がつまらなくても、観始めた映画が
退屈でも、その経験が少しでも自分の何かを埋めてくれる
かもしれないと最後まで物欲しげにしがみつくことしか
できなかった。
…(略)…
今ではつまらないと思ったら、一人でも勇気を出して、
映画館を出ることができる。

という28歳のリンデ。

… 途中で読むのやめればよかった

いつか必ず、本物の親友があらわれると信じていたことも
あるけど、そんなのは、とうに諦めていた。魅力的な友達
なんてあらわれない。今、目の前にいるこのしょぼくれた
人たちがリンデの、まぎれもない友達だった。そして、
彼らもきっとおなじことを思っているに違いなかった。

47歳のリンデ… うへぇ…

そして、ダメ押しに3歳のリンデ。

ダメだ… 後味悪…
でも、なぜか読んでしまう。

いつのまに、こんな遠くまで来てたんだろう。
ほんとうに分かりあえる誰かと、出会いたかっただけなのに。


認めたくないけれど、これはわたし…?

「こんなふうに知らない小道を発見して、幸せだと思えれば、
他に何もいらないのかもしれないわね」

と、ネコに話しかける63歳のリンデ。

これが救いだといいなぁ…


読売新聞の書評から抜粋

読んでびっくりするのは、この主人公が徹底的に魅力の
ない人物だということだ。それに輪をかけて驚くのは、
それでも最後まで読んでしまうことだろうか。この奇矯な
女性の、どんな結論にもたどりつかない人生の物語を。


評・管啓次郎(詩人・比較文学者・明治大教授)


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