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Sun2013.02.03


微笑む人 貫井徳郎

微笑む人 貫井徳郎
実業之日本社

2013.2.1

プロローグ
第一章 逮捕
第二章 疑惑
第三章 罠
第四章 犬
第五章 真実


図書館で本を借りることの難点は、リクエストを出してから
手元に届くまで、結構時間が経ってしまうことがあること。
順番が回ってきて、いざ本を手にしても、何の(誰の)書評を
読んでリクエストしたのか、わからないことがある

この本も、
「微笑む人」?
「貫井徳郎」?
という感じで読み始めました。

妻と3歳の娘を、水遊び中の不幸な事故に見せかけて
殺害した仁藤は、東大(とは書いていないけれれど)卒業後、
大手都市銀行に勤める典型的なエリートサラリーマン。
身長182センチでハンサム。
勤務先では、女性からも男性からも、仕事ができる、温厚、
人徳者、と言われ。
近所でも絵に描いたような幸福な家庭と見られていた。
そんな仁藤が、妻子を殺した理由は、
「妻子がいなくなれば、部屋が空き、本が置けるから」

仁藤は相当の読書家で、自宅は本で溢れ返っていたとはいえ、
本当にそんな理由で人は人を殺せるのか?

仁藤に興味を持った「私」は、仁藤の勤務先、大学、高校、中学…
と、仁藤の過去を遡り、真相をノンフィクションにまとめようとするが…

読み始めて早々、気になる記述が。
ちょっと引用させていただきます。

仁藤の読書傾向に、取り立てて異常性は見られなかった。
猟奇犯罪を扱った小説やノンフィクションは特になく、
ミステリーや時代小説、新書、わずかな専門書など、
ごく健全な書棚でしかなかった。

(貫井徳郎「微笑む人」より)

あぁ、やっぱり。
事件の犯人が、本を読む人だと、読書傾向が問題にされるんだ。
昔々、本好きの久美ちゃんと
「私たち、何か事件を起こしたら、読んでた本を調べられて
 『やっぱりね』って言われちゃうよね
って言ってたことがあります。
スティーヴン・キングとかジェフリー・ディーヴァーとか、
その当時だと「検屍官」シリーズとか、
痛い(怖い)話、多いよなー。
読書日記を始めるにあたっての心配も、実はそこなんですが

あれ、でも、猟奇犯罪とミステリーって、かぶらないの?
じゃあ、セーフかな。

もっとも、何か事件を起こす予定(というか度胸?)はないし、
読んだ本の中身もすぐ忘れちゃうから、万一何かやらかすとしても、
参考にできるとは思えない

話が逸れましたが。

「微笑む人」仁藤に、連続殺人鬼の裏の顔はあるのか?
「私」が真相を探ろうとすればするほど、
「いい人」エピソードばかり出てくる仁藤。

「罠」でいい感じに緊迫するのに、四章五章とやや失速感。
というか、真相を探るハズの「私」が、
何を聞いても、仁藤が異常だった証だと確信を深めていって、
「私」=パラノイア?
と、仁藤よりそちらが不気味になってくる。
もしかして「私」の身に何か起こるのかと思いきや、
何も起こらず、「真実」も藪の中。
ラストが深いんだか、単に浅いんだか…
初貫井(多分^^)なので、よくわかりません。


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