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Sun2018.09.30


レ・ミゼラブル 上・下 ヴィクトル・ユゴー 永山篤一訳

レ・ミゼラブル 上・下 ヴィクトル・ユゴー 永山篤一訳
角川文庫

Les Miserables
Victor Hugo

2018.9.27

はじめに
第1部 ファンテーヌ
 正直者
 転落者
 信頼はあきらめに通じることもある
 転落
 ジャヴェール
 シャンマティユー事件
 反撃
第2部 コゼット
 ワーテルロー
 軍艦<オリオン>
 死者との約束を守るために
 ゴルボーの古屋敷
 咆哮(ほうこう)なき猟犬による、目に見えない追跡
 修道院
第3部 マリウス
 紆余曲折
 立派なブルジョア
 祖父と孫
 ABCの仲間
 不運もまた良し
 二つの星が出会うとき
 パトロン・ミネート
 悪質な貧乏人
第4部 サン・ドニ街と、プリュメ街にまつわる物語詩
 エポニーヌ
 プリュメ街の家
 終わりとはじまりは別
 脱走
 喜びと悲しみ
 どこへ?
 1832年6月5日
 一人の人間と大きなハリケーン
 コラント
 陰に踏み込んだマリウス
 絶望の価値
 ロム・アルメ街
第5部 ジャン・ヴァルジャン
 市街戦
 汚辱と高潔
 追跡をやめたジャヴェール
 孫と祖父
 白夜
 苦き杯の最後のしずく
 消えゆく黄昏
 最後の影、最高の夜明け
訳者あとがき
 

上巻・裏表紙より。

貧しいジャン・ヴァルジャンはパンを盗んだ罪で監獄に送りこまれて十数年もの
あいだ苦しみ、さらに出所後も差別に悩まされる。しかし、ある司教に出会った
ことで生まれ変わった彼は、まったくちがう人生を歩きはじめる。そして、不幸な
美女ファンテーヌと出会い、彼女を救おうとするが、執拗に追いまわすジャヴェール
警部が行く手に立ちふさがる。フランス文学の金字塔にして娯楽小説の真髄が、
コンパクトな新訳で登場!


下巻・裏表紙より。

あわただしい時代のなかで、貧しくても上昇志向でがんばっていた青年マリウス
は、ある美少女に恋をした。謎の男性といつも一緒のコゼットだ。彼女への思い
をつのらせる彼だったが、革命騒ぎのまっただなかに巻き込まれ、絶対絶命と
なる。そのとき、コゼットと一緒にいた男、ジャン・ヴァルジャンと再会した!
ジャヴェール警部、凶悪犯テナルディエなどもまじえながら、壮大な物語は感動
のクライマックスへと向かう――。



いつか読まなくちゃと思っていた『レ・ミゼラブル』
面白い
訳が新しいとこんなに読みやすいんだ…
と、感心しながら「訳者あとがき」を読んでびっくり

…一語一句そのまま原文を英訳したものから、説明したような過剰な部分をそぎ落とし、
なおかつ辻褄が合うように調整し、もとの半分弱のものに編集しなおして1960年代に
英米で発表した。
本書は、その翻訳である。


抄訳!
もとの半分!
しかも半分弱…

倍以上あるのか…

アンジョルラスとか十分語ってると思うんだけどな…

19世紀は偉大だが、20世紀はもっと幸せになれるだろう。その頃には、
もう古い歴史を引きずるようなものは残っていない。現在のような支配。
侵略。略奪。…武力行使による国家間の対立。…
世襲制度による指導者の誕生。…
いつまでも戦い続ける宗教戦争を心配することはなくなっているだろう。


ごめん、アンジョルラス。
21世紀になっても、みんな残ってる…

いつか完全版を読もう


[ヴィクトル・ユゴー]  [レ・ミゼラブル]  [永山篤一

Thu2018.09.20


イーヴリン・ウォー傑作短編集 イーヴリン・ウォー 高儀進訳

イーヴリン・ウォー傑作短編集 イーヴリン・ウォー 高儀進訳
白水社

The Selected Short Stories by Evelyn Waugh

2018.9.19

良家の人々
〈ザ・クレムリン〉の支配人
不況期(スランプ)の恋
お人好し
現実への短い旅
アザニア島事件
ベラ・フリース、パーティーを開く
ディケンズ好きの男
昔の話
見張り
ラヴデイ氏のちょっとした遠出
勝った者がみな貰う
イギリス人の家
気の合う同乗者
戦術演習
訳者あとがき


短編なせいか、『ご遺体』より面白かった

「ベラ・フリース、パーティーを開く」は、ちょっとミス・ハヴィシャムを彷彿とさせ。
「ディケンズ好きの男」は、「ミザリー」が浮かぶ。

イーヴリン・ウォー、絵も上手


[イーヴリン・ウォー]  [イーヴリン・ウォー傑作短編集]  [高儀進

Mon2018.09.17


このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる ハプワース16、1924年 J・D・サリンジャー 金原瑞人訳

このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる ハプワース16、1924年 J・D・サリンジャー 金原瑞人訳
新潮社

2018.9.15

マディソン・アヴェニューのはずれでのささいな抵抗
ぼくはちょっとおかしい
最後の休暇の最後の日
フランスにて
このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる
他人
 *
若者たち
ロイス・タゲットのロングデビュー
 *
ハプワース16、1924年
訳者あとがき


ホールデン、妹フィービー、兄ヴィンセント。
ベイブ、妹マティ。

「マディソン・アヴェニューのはずれでのささいな抵抗」と
「ぼくはちょっとおかしい」は、ホールデンの物語。

「最後の休暇の最後の日」、「フランスにて」、
「このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる」は
ヴィンセントの物語。

「他人」は、ベイブの物語。

「ハプワース16、1924年」は、『バナナフィッシュ日和』のシーモア、
7歳のときの手紙。

「ハプワース16、1924年」は、時間のあるときにもう1度じっくり読みたい。


[J・D・サリンジャー]  [このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる]  [ハプワース16、1924年]  [金原瑞人

Sat2018.09.15


痴人の愛 谷崎潤一郎 新井伸浩・絵

痴人の愛 谷崎潤一郎 新井伸浩・絵
角川文庫

2018.9.13

1
2
3

27
28
注釈
谷崎潤一郎――人と作品  綱淵謙錠
作品解説  野村尚吾
ナオミのモデルについて  綱淵謙錠
解説  島田雅彦


裏表紙より。

「つまりナオミは天地の間に充満して、私を取り巻き、私を苦しめ、私の呻きを
聞きながら、それを笑って眺めている悪霊のようなものでした」 独り者の会社員、
譲治は日本人離れした美少女ナオミに惚れ込み、立派な女に仕立てやりたいと
同居を申し出る。我儘を許され性的に奔放な娘へ変貌するナオミに失望しながら、
その魔性に溺れて人生を捧げる譲治の、狂おしい愛の記録。谷崎の耽美主義が
発揮された代表作。解説・島田雅彦



『賢者の愛(山田詠美)』を読んだので、本家『痴人の愛』も借りてみた。

表紙にびっくり!
新井伸浩のイラスト。
さすがKADOKAWA!
世の中ではこれが受けてるのか…
自分は買わないなぁ…

『痴人の愛』、もっとエロくてグロいのかと思っていたけれど、
意外とおとなしい。
そもそも『賢者の愛』を読むまで、河合はもっとおっさんかと思ってた。
28歳と15歳。
たいしたことないような。
いや、この時代にはモロモロとんでもないことだったのか。
ナオミ23歳、河合36歳で終わるけれど、
ナオミちゃん、このままトシを取ったらどうなっちゃうんだ

ときどき出てくる漢字の表記や言い回しが面白い。

「おい、河合君、種はすっかり上がっているんだぜ」

へぇ… そっか、種か。

他にもいくつかあったけれど、拾えなかった…


[谷崎潤一郎]  [痴人の愛]  [たにざきじゅんいちろう]  [新井伸浩

Wed2018.09.12


ご遺体 イーヴリン ウォー 小林章夫訳

ご遺体 イーヴリン ウォー 小林章夫訳
光文社古典新訳文庫

THE LOVED ONE
Evelyn Waugh

2018.9.11

ご遺体
解説
年譜
訳者あとがき


裏表紙より。

英国出身でペット葬儀社勤務のデニスは、友人の葬儀の手配のためハリウッドでも
評判の葬儀社<囁きの園>を訪れ、そこのコスメ係と恋に落ちる。だが彼女の上司
である腕利き遺体処理師もまた、奇怪な方法で彼女の気を引いていたのだった……
容赦ないブラック・ユーモアが光る中編佳作。



字が大きいし、訳も読みやすい。
光文社古典新訳文庫
でも… 全然知らなかった…

かなりグロテスクな死の場面が出てくるのに、
淡々とドライ。
ちょっと『未来世紀ブラジル』みたいなグロさ。

母が横から、
「イーヴリン・ウォー… 読んだことあるわ…」

さすが、英文科!

まさに古典、ということか。


[イーヴリン]  [ウォー]  [ご遺体]  [小林章夫

Sun2018.09.09


鏨師 平岩弓枝

鏨師(たがねし) 平岩弓枝
文春文庫

2018.9.9

鏨師
神楽師
つんぼ
狂言師
狂言宗家
あとがき
解説  伊藤昌輝


裏表紙より。

無銘の古刀に名匠の偽銘を切って高価な刀剣にみせかける鏨師。
その並々ならぬ技術を見破る刀剣鑑定家。火花を散らす名人同士
の対決に恩愛のきずながからむ厳しい世界をしっとりと描いた
第41回直木賞受賞作「鏨師」のほか、「神楽師」「狂言師」
「狂言宗家」など、著者が得意とする芸の世界に材を得た初期
短編集。 解説・伊藤昌輝


新しそうな本だったけれど、「新装版」。
平岩弓枝の初期短編集!

「鏨師」で直木賞だったのか。
すごいな、ほぼ新人でこんな文章が書けるんだ。

でも…
もっとルビ振ってくれないと、読めない…
神楽とか長唄とか全然文化がわからない…

水垢離(みずごり)って、こんな字書くんだ…

読めなくてつまずくことがちょいちょいあったのが
とても残念だった。


[平岩弓枝]  [鏨師]  [ひらいわゆみえ

Thu2018.09.06


怪談 小池真理子

怪談 小池真理子
集英社文庫

2018.9.5

岬へ
座敷
幸福の家
同居人
カーディガン
ぬばたまの
還る
あとがきにかえて
解説  東雅夫


裏表紙より。

大切な人の突然の死。魂だけでもいつも傍にいて欲しいと願う気持ちが、
見えない何かを引き寄せるのかもしれない。20年前、男友達が自死した。
彼の想いを素直に受け入れられなかった若い自分。そして今、恋愛に
失敗し、仕事にも行き詰まった私は、様々な思いを抱え彼が最後に泊まった
岬のペンションを訪れる――。(「岬へ」)生と死のあわいに漂う不確かな
存在を、妖しく描き出す幻想怪奇小説集。



小池真理子、ちゃんと読んだことあったかなぁ…
こんな文章を書く人なんだ。

「怪談」というタイトルだけれど、怖くはない。
オチもあるようなないような。
でもこのゆるさが心地良い。

油断していると、誰の話を読んでいたのか
わからなくなったりもするけれど…


[小池真理子]  [怪談]  [こいけまりこ