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Sun2017.06.25


不死販売株式会社 ロバート・シェクリー 福島正実訳

不死販売株式会社 ロバート・シェクリー 福島正実訳
少年少女世界SF文学全集9
あかね書房

Immortality,Inc.
Robert Sheckley

2017.6.24

はじめに  福島正実
衝突
未来に生きかえる
レックス動力会社
計画中止
22世紀の世界
誘拐
お前の番だ!
レイリー社長
ゾンビー
自信をもって
友との再会
霊魂交換局
狂剣士
狩人の群れ
つきまとうゾンビー
戦いの朝
一騎うち
さわぐ幽霊
地下世界
墓の中で
あやしい女
疑惑の雲
来世会社からの使い
陰謀だ!
絶体絶命
追放
脱出
心とからだをばらばらに
心の旅路
あらわれたゾンビー
殺人者は……
来世へ
解説  福島正実
さしえ  中山正美


ロバート・シェクリーを探したら、
えらい古い本しかない…

“少年少女”世界SF文学全集なせいか、
文中に挿し絵があって、
懐かしの児童文学な感じ…

Immortality,Inc.
発想が面白い


[ロバート・シェクリー]  [不死販売株式会社]  [福島正実

Fri2017.06.23


宇喜多の捨て嫁 木下昌輝

宇喜多の捨て嫁 木下昌輝
文藝春秋

2017.6.22

宇喜多の捨て嫁
無想の抜刀術
貝あわせ
ぐひんの鼻
松之丞の一太刀
五逆の鼓


2012年、オール讀物新人賞受賞

新人賞
かなりの手練れ
あ、新人賞は短編としての「宇喜多の捨て嫁」?

タイトルと表紙の絵の不気味さ(でも美しい)で
読まなかったのがもったいない。

面白かったー

時系列がちょっとわかりにくかったのだけれど。
「宇喜多の捨て嫁」から一旦過去に遡って
「五逆の鼓」と「宇喜多の捨て嫁」のラストが
重なるのか。

そんなに厚い本ではないのに、結構ずっしり。

で。
真田太平記に出てくるのは… 宇喜多秀家?
でも、病で頭巾被ってたような…
『真田太平記』、読み返すかな


[木下昌輝]  [宇喜多の捨て嫁]  [きのしたまさき

Mon2017.06.19


秒読み 筒井康隆コレクション 筒井康隆 加藤伸吉画

秒読み 筒井康隆コレクション 筒井康隆 加藤伸吉画
福音館書店

2017.6.16

到着
マグロマル
お助け
駝鳥
蟹甲癬
時越半四郎
バブリング創世記
睡魔のいる夏
笑うな
走る取的
遠い座敷
関節話法
秒読み
熊の木本線
解説 線の上に  長嶋有


『闘技場 フレドリック・ブラウンコレクション』が、
“ボクラノSF”というシリーズで。
筒井康隆コレクションもあったので借りてみた。

筒井康隆、久しぶり♪

「到着」のあまりの短さに、どうしようかと思ったけれど。
さすが筒井康隆
引き出しがいっぱい。

「笑うな」のタイムマシンの使い方のぜいたくなこと!
「バブリング創世記」、校閲さん、大変だったろーなぁ…
「睡魔のいる夏」のなんと静かで美しい世界。
「秒読み」もちょっと同じ味わい。

『くだんのはは』っぽい感じもあって。
『くだんのはは』… 小松左京か

長嶋有の解説が、贅沢な気分の総仕上げ

できれば、各作品の初出を載せてほしかったなー。


[筒井康隆]  [秒読み]  [筒井康隆コレクション]  [加藤伸吉

Sun2017.06.18


火花 又吉直樹

火花 又吉直樹
文藝春秋

2016.6.15


今さらやっと『火花』。

意外と薄い。

2015年、第153回芥川龍之介賞受賞作。

文学作品なんだー…

書いたのが又吉じゃなかったら、
こんなに売れなかっただろーなぁ。
『校閲ガール』で、純文学で売れなかったみたいな話が
出てきていたせいか、強く思う。

もっとギラギラヒリヒリしたお話かと思っていたけれど。
全然違った。
主人公の生きにくさとか、あまり伝わってこない。
面白い…?

1日で読めるかと思ったら、十数ページ残して読み切れず。
1日2日して、最後読んで、ちょっとびっくり。
え?
なにこの展開

とりあえず、2作目読んだら、また再読
… しなくていいかな。


[又吉直樹]  [火花]  [またよしなおき

Sat2017.06.17


エステルハージ博士の事件簿 アヴラム・デイヴィッドスン 池央耿訳

エステルハージ博士の事件簿 アヴラム・デイヴィッドスン 池央耿訳
河出書房新社

THE ENQUIRIES OF DOCTOR ESZTERHAZY
Avram Davidson

2017.6.15

眠れる童女、ポリー・チャームズ
エルサレムの王冠 または、告げ口頭
熊と暮らす老女
神聖伏魔殿
イギリス人魔術師 ジョージ・ペンバートン・スミス卿
真珠の擬母
人類の夢 不老不死
夢幻泡影 その面差しは王に似て
解説  殊能将之


「BOOK」データベースより。

時は19世紀と20世紀の変わり目、舞台はバルカン半島中央部に位置する
架空の小国スキタイ=パンノニア=トランスバルカニア三重帝国。法学、医学、
哲学、文学、理学、その他もろもろ博士号を持ち、大都ベラでただひとり
私兵を雇う資格を持つ、希代の大博士エンゲルベルト・エステルハージが
さまざまな怪事件を解決する。30年の眠りにつく童女の謎、盗まれた宝冠の
行方、老女と暮らす熊の正体、魔を呼ぶ集会、イギリス人の魔術師の野望、
川に伝わる美しい乙女の伝説、そして不老不死の夢……。怪談、スリラー、
探偵小説、幻想譚、喜劇、民話に彩られた、異色事件簿。博覧強記の幻想
作家デイヴィッドスンの最高傑作がついに邦訳。世界幻想文学大賞受賞。



なんとも不思議なお話。
ちょっとオチがわからなかったところもあったけれど。
“事件簿”…
ちょっとクセになりそうなファンタジー


[アヴラム・デイヴィッドスン]  [エステルハージ博士の事件簿]  [池央耿

Fri2017.06.09


狩人の悪夢 有栖川有栖

狩人の悪夢 有栖川有栖
角川書店

2017.6.8

断章――奈落の森
第1章 あなたに悪夢を
第2章 獏(ばく)の家の惨劇
第3章 フィールドワーク!
第4章 矢と弓
第5章 隠された貌(かお)
第6章 夜の狩り
エピローグ
あとがき


読み始めて早々に、火村と有栖のセリフ、
どっちがどっちかわからず
読み返してもわからず、くじけそうになる。
とりあえず、まぁいいか、で流すことに。

読み進めて、うっすらと
前にもこのシリーズ読んだことあるかも
そして、ダメだったかも…
と、思い出す。
(何を読んだのかは当然記憶にない)

そして読了。

犯人が左手を切断した理由がどーしてもわからない。
空き家に隠してよしとしたのも、浅はかすぎ。
移動に車が必要な距離なのかも、いまひとつわからない。
包丁は隠したのに、弓は壁に戻してあったのもナゾ。
いろんなことが腑に落ちないので
謎解きの面白さがさっぱりわからない。

火村と有栖は、どうしてこんなに犯人に冷たいのか。
犯人を“狩る”なんて言っちゃう火村がヤな感じ。

最後の流れで、なんか犯人いいヒトで。
被害者が首を突っ込んでこなければ、
そもそも起きなかった犯罪みたいで。

色々消化不良。

あと。
純文学で賞を取った白布施が、『ナイトメア・ライジング』を
発表したのが7年前。
渡瀬については、白布施が
「…6年前から僕のそばで事務から雑用まで手伝ってくれていた青年…」
と言っているけれど。
そこはウソ?
2年前に死んで、その前の6年間身近にいたってこと?
知り合ったきっかけを話してるワケじゃないからよいのかな。

なんか、つまらないことばかり引っかかる…


表紙がとても美しい本です


[有栖川有栖]  [狩人の悪夢]  [ありすがわありす

Wed2017.06.07


校閲ガール トルネード 宮木あや子

校閲ガール トルネード 宮木あや子
角川書店

2017.6.5

第1話 校閲ガールと恋のバカンス 前編
第2話 校閲ガールと恋のバカンス 後編
第3話 辞令はある朝突然に 前編
第4話 辞令はある朝突然に 後編
第5話 When the World is Gone 快走するむしず
おまけマンガ


面白かったー
なんか色々うまくいきすぎだけど。
楽しいからよし。

えー… でも、是永と悦子の別れは寂しい
これで悦子が貝塚とくっついたら、しらけるなぁ…

これでおしまいみたいだけど。
まだまだ続いてほしい校閲ガール


[宮木あや子]  [校閲ガール]  [トルネード]  [みやぎあやこ

Tue2017.06.06


煽動者 ジェフリー・ディーヴァー 池田真紀子訳

煽動者 ジェフリー・ディーヴァー 池田真紀子訳
文藝春秋

Solitude creek
Jeffery Deaver

2017.6.4

4月4日 火曜日 パニック
4月5日 水曜日 ベースライン
4月6日 木曜日 ゲット
4月7日 金曜日 予防線
4月8日 土曜日 フラッシュモブ
4月9日 日曜日 シークレット・クラブ
4月10日 月曜日 すべての者の血
4月11日 火曜日 最後の挑戦



カバーそでより。

捜査の第一線から外されたキャサリン・ダンス、
パニックを凶器に無差別殺人をくりかえす卑劣な犯人を追う。

 “人間嘘発見器”キャサリン・ダンス捜査官が「無実だ」と太鼓判を押した男が、
実は麻薬組織の殺し屋だとする情報が入った。殺し屋を取り逃がしたとして、
ダンスは麻薬組織合同捜査班から外され、民間のトラブルを担当する民事部に
異動させられた。そこは拳銃の携帯も許されない窓際――彼女に割り当てられ
たのは満員のコンサート会場で観客がパニックを起こして将棋倒しとなり、
多数の死傷者が出た一件だった。
 だが現場には不可解なことが多すぎた。観客は会場の外で焚かれた炎の煙で
火事だと誤解し、殺到した非常口はトラックに塞がれていたのだ。この惨事は
仕組まれたものではないか? 人々を煽動し、死へと走らせる何者かがいる。
独自の捜査を開始したダンスだったが、犯人はまたもや死の煽動工作を実行した!
 卑劣きわまりない愉快犯。そして麻薬組織の殺し屋をめぐる捜査。
尋問の天才キャサリン・ダンスを二つの難題が追いつめる。二度読み必至、
読者に背負い投げを食わせる好評シリーズ第四弾!



やっぱりジェフリー・ディーヴァーは面白い!
やめられない止まらない
眠い…

ジェフリー・ディーヴァーといえば、どんでん返しだけれど。
今回のどんでん返しは、あんまり…
いや、設定はびっくりだったけれど。
最後の方、ちょっとしりすぼみ感。
クリス・ジェンキンズがあっさり死んでしまって、
アンティオック・マーチの怖さも中途半端な感じ…

かといって、もう一つの捜査の方が主題って感じでもないしな…

メインテーマは…キャサリンの恋愛
ジョン・ボーリングもマイケル・オニールもいいヒトすぎ
ダンスがモテモテのハッピーエンド。
キャサリン・ダンスって、そんなにいい女でしたっけ?
なんとなく、おばちゃんなイメージだったんだけどな…
というか、この終わり方、ダンスってヤな女では

それにしても。
将棋倒しはコワイ。
こんな殺し方、考えつくのがコワイ…

そーいえば、その第2の犯行現場となった作家の講演会の場面に、

書いて楽しく、話しても楽しい作家だったらよかったのに。
たとえばジャネット・イヴァノヴィッチとか、ジョン・ギルストラップとか。


とある。
ジャネット・イヴァノヴィッチ
ジェフリー・ディーヴァーに面白いって言われてる

なのに、ステファニー・プラムシリーズ、ちっとも翻訳でない
扶桑社でも講談社でも、
どっちでもいいから、はやく続きを出して
できればもう少しましな邦題で…


[ジェフリー・ディーヴァー]  [煽動者]  [池田真紀子

Sun2017.06.04


蜜蜂と遠雷 恩田陸

蜜蜂と遠雷 恩田陸
幻冬舎

2017.5.31

エントリー
 テーマ
 前奏曲
 ノクターン
 トレモロ
 ララバイ
 ドラムロール
 ずいずいずっころばし
 平均律クラヴィーア曲集第一巻第一番
 『ロッキー』のテーマ
第一次予選
 ショウほど素敵な商売はない
 バラード
 間奏曲
 スター誕生
 イッツ・オンリー・ア・ペーパームーン
 ハレルヤ
 ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ
 ロマンス
 歓喜の歌
第二次予選
 魔法使いの弟子
 黒鍵のエチュード
 ロンド・カプリチオーソ
 音の絵
 ワルキューレの騎行
 恋の手ほどき
 月の光
 虹の向こうに
 春の祭典
 鬼火
 天国と地獄
第三次予選
 インターミッション
 謝肉祭
 ロ短調ソナタ
 仮面舞踏会
 あなたがほしい
 喜びの島
 『仁義なき戦い』のテーマ
本選
 オーケストラリハーサル
 熱狂の日
 愛の挨拶
 ミュージック


幻冬舎ホームページより。

俺はまだ、神に愛されているだろうか?
ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、
そして音楽を描き切った青春群像小説。
著者渾身、文句なしの最高傑作!

3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。
「ここを制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝する」
ジンクスがあり近年、覇者である新たな才能の出現は音楽界の事件と
なっていた。養蜂家の父とともに各地を転々とし自宅にピアノを持たない
少年・風間塵16歳。かつて天才少女として国内外のジュニアコンクールを
制覇しCDデビューもしながら13歳のときの母の突然の死去以来、長らく
ピアノが弾けなかった栄伝亜夜20歳。音大出身だが今は楽器店勤務の
サラリーマンでコンクール年齢制限ギリギリの高島明石28。完璧な演奏
技術と音楽性で優勝候補と目される名門ジュリアード音楽院のマサル・
C・レヴィ=アナトール19歳。彼ら以外にも数多の天才たちが繰り広げる
競争という名の自らとの闘い。
第1次から3次予選そして本選を勝ち抜き優勝するのは誰なのか?



至福のひととき

2017年、第156回直木三十五賞受賞
第14回本屋大賞も受賞
のW受賞のニュースも、
「そんなに売りたいんか、恩田陸
としか思えず、期待せずに読んだら、
面白いじゃん、恩田陸

亜夜とマサルが
“アーちゃん”と“マーくん”だったところから
私の中でなにかのスイッチが入った感じ。

だって。
“ピアノ”で、“幼なじみ”で、“茶色い小瓶”まででてきたら、
どーしたって、きしんちゃんと麻子
頭の中は、くらもちふさこの絵でいっぱい。
(『いつもポケットにショパン』の頃のくらもちふさこ)
風間塵なんて、まんまマンガのキャラでしか浮かばない

頭の中がすっかり少女漫画の世界になっていたせいか、
マンガみたいな展開も全然気にならず。
3次予選が終わった頃には、高揚感と多幸感でいっぱい
本選がものすごくあっさり終わっちゃったけれど、
(しかも、亜夜の弾くシーンなしに受賞結果!)
まぁいっか。

いや、ほんとは、ツッコミどころが満載で。
亜夜と塵の空想中の掛け合いは
さすがに「なんじゃこりゃ」だったけれど。
でも、きしんちゃんと麻子が幸せそうに笑ってるから。
『蜜蜂と遠雷』、読んでよかった

「面白かったよー」
とヒトにススメたけれど。
脳内『いつもポケットにショパン』なしでも面白いのかは
不明…

ま。
本を読むって、そういうことだから仕方ない。

私の中では、
1位 『夜のピクニック』
2位 『蜜蜂と遠雷』
以上。


[恩田陸]  [蜜蜂と遠雷]  [おんだりく