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Mon2016.10.31


大きな鳥にさらわれないよう 川上弘美

大きな鳥にさらわれないよう 川上弘美
講談社

2016.10.30

形見
水仙
緑の庭
踊る子供
大きな鳥にさらわれないよう
Remember
みずうみ
漂泊
Interview
奇跡

変化
運命
なぜなの、あたしのかみさま


「運命」で人工知能が語る歴史。
そして、人口知能がくだした決断については、
「なぜなの、あたしのかみさま」で明かされ。
物語は「形見」に戻っていく…

いつかまた読み返したい、長い長い物語。



[川上弘美]  [大きな鳥にさらわれないよう]  [かわかみひろみ

Sat2016.10.29


悲しみのイレーヌ ピエール・ルメートル 橘明美訳

悲しみのイレーヌ ピエール・ルメートル 橘明美訳
文春文庫

Travail soigné
Pierre Lemaitre

2016.10.

第一部
第二部
エピローグ
解説  杉江松恋


裏表紙より。

異様な手口で惨殺された二人の女。カミーユ・ヴェルーヴェン警部は
部下たちと捜査を開始するが、やがて第二の事件が発生。カミーユは
事件の恐るべき共通点を発見する……。『その女アレックス』の著者が
放つミステリ賞4冠に輝く衝撃作。あまりに悪意に満ちた犯罪計画――
あなたも犯人の悪意から逃れられない。 解説・杉江松恋


『その女アレックス』は、早々に挫折したのに。
『悲しみのイレーヌ』を借りてくる。
シリーズもの?

とりあえず、こちらが第1弾みたいなので
がんばって読んでみる。

… ひどい…
せめて最後は間に合わせてあげるとか。
せめてどちらかだけでも助けるとか。

この本に対する仕掛けには確かにびっくりしたけれど。
なんでこんな救いのないラストにしなくちゃいけないのか、
まったく共感できない。

ところで、『ブラック・ダリア』って、実際に起こった事件を
元にしているんじゃなかった?
小説を再現した事件、
じゃなくて、
実際あった事件をもとに書かれた小説を再現した事件…
って、なんとも納まりが悪い

『ブラック・ダリア』みたい、って、私でも思ったのに。
事件が起きたときに、マスコミすら気づいかないって…

そもそも、ソシオパス?を相手にしている最中に、
身重の妻を自宅に一人にしてるカミーユの神経が信じられない…

絶対防げたハズの悲劇なのに。
なぜこんな悲惨な結末に。

シリーズを通して読めば、理解できるのかな…

『その女アレックス』、もう1回挑戦してみるかなー…


『その女アレックス』裏表紙より。

おまえが死ぬのを見たい――男は
そう言ってアレックスを監禁した。檻に幽閉され、衰弱した彼女は、
死を目前に脱出を図るが……しかし、ここまでは序章にすぎない。
孤独な女アレックスの壮絶なる秘密が明かされるや、物語は
大逆転を繰り返し、最後に待ち受ける慟哭と驚愕へと突進するのだ。
イギリス推理作家協会賞受賞作。



[ピエール・ルメートル]  [悲しみのイレーヌ]  [橘明美

Fri2016.10.28


季節の終り マイクル・Z・リューイン 石田善彦訳

季節の終り マイクル・Z・リューイン 石田善彦訳
ハヤカワ・ミステリ

OUT OF SEASON
MICHAEL Z. LEWIN

2016.10.23

1
2
3

34
訳者あとがき


裏表紙より。

オフィスは相変わらず閑散としていたが、私立探偵サムスンの
胸は期待に膨らんでいた。テレビで“昔ながらの探偵”として
紹介されたのだ、きっと山のような依頼が……
依頼は2件あった。そのうちの1件は、インディアナポリスの有名な
銀行家ダグラス・ベルターとその妻ポーラからで、つい最近、
ポーラの出生証明書が偽造されたものであることが判明したので、
その理由を調査してほしいという依頼だった。サムスンは50年前の
記録を調べ、ポーラが実は養子だったことを突き止める。だが、
すべてを知っているはずのポーラの育ての母親は頑なに口を閉ざし、
何も話そうとはしなかった。ポーラが養子にもらわれた背景には、
いったいどんな事情があったのか? やがて、過去の調査を続ける
サムスンの前に驚くべき真相が浮かび上がってきた! 
人びとの記憶の片隅に埋もれていた過去の悲劇を叙情的に甦らせる、
知性派ハードボイルドの最高作!



アルバート・サムスン・シリーズ第6弾。
6
やっぱり通して読みたいなぁ…
フィリップ・マーロウもいいけれど、
アルバート・サムスンもいい
…って、なんで誰も言わないんだろー…
古いから?
マイクル・Z・リューインが、まだ存命だから?
私が気づかなかっただけ?

ちょっとパーネル・ホールのスタンリー・ヘイスティングズを
彷彿させる

スタンリー・ヘイスティングズの方もチェックしてみようかな。


アルバート・サムスン・シリーズ
A型の女  Ask the Right Question 1971年
死の演出者  The Way We Die Now 1973年
内なる敵  The Enemies Within 1974年
沈黙のセールスマン  The Silent Salesman 1978年
消えた女  Missing Woman 1981年
季節の終り  Out of Season 1984年
豹の呼ぶ声  Called by a Panther 1991年
眼を開く  Eye Opener 2004年


[マイクル・Z・リューイン]  [季節の終り]  [石田善彦

Mon2016.10.24


七つの会議 池井戸潤

七つの会議 池井戸潤
集英社文庫

2016.10.18

第1話 居眠り八角
第2話 ねじ六奮戦記
第3話 コトブキ退社
第4話 経理屋稼業
第5話 社内政治家
第6話 偽ライオン
第7話 御前会議
第8話 最終議案
解説  村上貴史


裏表紙より。

きっかけはパワハラだった!トップセールスマンのエリート
課長を社内委員会に訴えたのは、歳上の部下だった。そして
役員会が下した不可解な人事。いったい二人の間に何が
あったのか。今、会社で何が起きているのか。事態の収拾を
命じられた原島は、親会社と取引先を巻き込んだ大掛かりな
会社の秘密に迫る。ありふれた中堅メーカーを舞台に繰り広げ
られる迫真の物語。傑作クライム・ノベル。



政治の話だと思っていた…
なぜだろー

中心人物をちょっとずつずらしての7つの会議。
(ん? 第8話?)

くるりくるりと視点が変わるたび、
見えてくる真相…

『輪舞』みたい。
シーンが変わるたび、ジェラール・フィリップが
優雅に手を差しのべてくる^^*

にしても、居眠り八角さん、完全に見くびってました。
うまいなー、池井戸潤


[池井戸潤]  [七つの会議]  [いけいどじゅん

Sun2016.10.16


内なる敵 マイクル・Z・リューイン 島田三蔵訳

内なる敵 マイクル・Z・リューイン 島田三蔵訳
ハヤカワ・ミステリ

THE ENEMIES WITHIN
MICHAEL Z. LEWIN

2016.10.14

1
2
3

51
訳者あとがき


裏表紙より。

けちな探偵商売に仕事を選ぶ余裕はない。だが、引き受けては
いけないたぐいのものも確かにあるのだ。ウィルスンと名乗る
男の依頼がそれだった。人を脅して追い払う――そんな仕事が、
アルバート・サムスン向きでないことはわかりきっている。
それも、脅す相手がタフな同業者とあっては……。
骨董商のウィルスンにつきまとっているのは、バーソロミューと
いうシカゴの私立探偵だった。脅すつもりで乗りこんだサムスンは
軽くあしらわれ、逆にバーソロミューから事件の背景を教えられる
ハメになった。彼は、メラニー・ベアという女を追っていた。5年
前出奔して行方が知れず、狂信的なカソリックである夫キーが彼に
調査を依頼したのだ。メラニーの昔の恋人、ウィルスンことマーチン・
ウィレットスンが彼女の居所を知っているのは間違いないと、
バーソロミューはにらんでいた。
事実、ウィレットスンがメラニーを男装させて匿っているのを知った
サムスンは、バーソロミューの目を晦まし、二人を逃がそうとした。
が、事件に深入りしていったサムスンの前には、二人が異母兄妹で
あり、しかもメラニーには幼児殺しの疑いがかけられているという
意外な事実がつぎつぎと浮かびあがってきた!
ロス・マクドナルドをはじめ、各方面から絶賛を浴びるネオ・ハード
ボイルドシリーズ第3弾。



アルバート・サムスン・シリーズ第3弾。
2がない…

面白い
やっぱりハードボイルドは楽しい

ポケミスって、今も出てるのかしら…


アルバート・サムスン・シリーズ
A型の女  Ask the Right Question 1971年
死の演出者  The Way We Die Now 1973年
内なる敵  The Enemies Within 1974年
沈黙のセールスマン  The Silent Salesman 1978年
消えた女  Missing Woman 1981年
季節の終り  Out of Season 1984年
豹の呼ぶ声  Called by a Panther 1991年
眼を開く  Eye Opener 2004年


[マイクル・Z・リューイン]  [内なる敵]  [島田三蔵

Thu2016.10.13


弥勒の月 あさのあつこ

弥勒の月 あさのあつこ
光文社文庫

2016.10.12

第1章 闇の月
第2章 朧の月
第3章 欠けの月
第4章 酷の月
第5章 偽の月
第6章 乱の月
第7章 陰の月
第8章 終の月
解説  児玉清


解説、児玉清だ


裏表紙より。

小間物問屋遠野屋(とおのや)の若おかみ・おりんの水死体が
発見された。同心・木暮(こぐれ)信次郎は、妻の検分に立ち
会った遠野屋主人・清之介(せいのすけ)の眼差しに違和感を
覚える。ただの飛び込み、と思われた事件だったが、清之介に
関心を覚えた信次郎は岡っ引・伊佐治とともに、事件を追い始める……。
“闇”と“乾き”しか知らぬ男たちが、救済の先に見たものとは?
哀感溢れる時代小説!



あさのあつこの時代小説…
どうもあさのあつこと沼田まほかるを混同しがち
ひらがなだから?

読み始めて、登場人物の誰にも感情移入できないことに戸惑う。
特に信次郎!
こんなに魅力なく書かれる主人公も珍しい。
主人公?
遠野屋の主人・清之介はシリーズものの主人公にはなりえないから、
信次郎が主人公だよね…
いやー…
清之介の過去が暴かれるに従って、
清之介はどんどん人間味が増していくのに
信次郎…

コワイもの見たさで、シリーズいってみますか


弥勒の月
夜叉桜
木練柿
東雲の途
冬天の昴


ところで、伊佐治。
鬼平の密偵のいさじは…“伊三次”か。


[あさのあつこ]  [弥勒の月

Tue2016.10.11


A型の女 マイクル・Z・リューイン 皆藤幸蔵訳

A型の女 マイクル・Z・リューイン 皆藤幸蔵訳
ハヤカワ・ミステリ

ASK THE RIGHT QUESTION
MICHAEL Z. LEWIN

2016.10.10

1
2
3

42
アルバート・サムスン・シリーズ誕生  (N)


裏表紙より。

傷ついた小鳥のように少女エロイーズはサムスンのオフィスに飛び
こんできた。お願い、私の生物学上の父親を探してと言いながら……。
7年間の私立探偵稼業をふり返っても、サムスンはこんなに面喰った
ことはない。依頼人は16歳、しかも大富豪クリスタル家のひとり娘だ。
それがいきなり父は贋者だとか、最近母が流産したので血液型が判明
したとか、涙ながらに訴えるのだ。百ドル紙幣を押しつけて世間知らずの
お嬢さんが引きあげたあと、サムスンはひとまずエロイーズの言葉の
真偽を確かめることにした。
父リアンダーはB型、母フラーはO型、そして彼女はA型だった。この
夫婦の子であるわけがない。予備調査としてクリスタル家の系譜を
探ったサムスンは、単純な浮気や情事に終らない醜悪な犯罪の構図を
嗅ぎつけた。資産家だったエロイーズの祖父の遺書に、相続は健康な
嫡子が生まれた場合のみ有効とする、という付帯条項があったのだ。
生殖能力のなかったリアンダーが、莫大な富に目がくらんで代わりの
男を雇ったのかもしれない!
思いがけなくも白日に曝される名家の過去。少女の血液型の謎がまいた
事件は、予期せぬ方向に飛び火し劇的な逆転を迎える! 暴力を憎む
心優しい私立探偵、アルバート・サムスン誕生。正統派ハードボイルドを
現在に受け継ぐ期待のシリーズ第1弾!



『誰か(宮部みゆき)』の解説に、マイクル・Z・リューインの
アルバート・サムスン・シリーズがおススメされていたので。

ポケミスだ!
字、ちっちゃっ

そして、裏表紙の内容紹介の時数の多いこと!
結構細かいところまで書かれてる。

少々時代が古いけれど、ハードボイルドの心地よい世界。
サムスンが「ママ」って言ってるのには、ちょっとびっくり。
なかなか愛すべきキャラ
ただ… へなちょこでもいいけれど、背は高くあってほしかったかな。

古すぎて、図書館に揃ってないのが難点。

サムスン自身の略歴……
1933年インディアナポリス生まれ、刑務所の看守をしていた父が死んだため
大学を中退、ガードマンを経て大学に再入学。そして落第。この経験をもとに
本を書く。これが評判をよんだため、格上の良家の娘と結婚。一女をもうけて
離婚した。1963年私立探偵の認可を受ける。母は市内で食堂を経営。
子連れの恋人がいる……


サムスン、恋人にも娘にもマメそう


『沈黙のセールスマン』は、……『誰か』と共通している。
また、第五作『消えた女』は……プロットに『火車』の原型
ではないかと思われるパターンが用いられている。

(『誰か』の解説より。)


アルバート・サムスン・シリーズ
A型の女  Ask the Right Question 1971年
死の演出者  The Way We Die Now 1973年
内なる敵  The Enemies Within 1974年
沈黙のセールスマン  The Silent Salesman 1978年
消えた女  Missing Woman 1981年
季節の終り  Out of Season 1984年
豹の呼ぶ声  Called by a Panther 1991年
眼を開く  Eye Opener 2004年


[マイクル・Z・リューイン]  [A型の女]  [アルバート・サムスン]  [皆藤幸蔵

Fri2016.10.07


わたしの、好きな人 八束澄子

わたしの、好きな人 八束澄子
講談社

2016.10.5

1…「すまん、さやか」と杉田はいった。
2…「泣くな!」と杉田はいった。
3…「いいかげんにしろ!」杉田はどなった。
4…「行ってこい」とおやっさんはいった。
5…「人生はチャレンジ」セイラはいった。
6…「つらいことは自分を変えるチャンス」兄貴はいった。
7…「頼む。行かせてくれ」杉田はいった。


あさのあつこが『うふふな日々』でほめていたので。
(第2章 思考はめぐる 恋の効能)

八束澄子。
(たぶん…)

12歳のさやかと36歳の杉田。

いいなー

宮部みゆきの杉村三郎シリーズや、『何者(朝井リョウ)』で
浴びた毒気を、キラキラした空気ではらってくれる

いつもならここで、八束澄子を借りまくるのだけれど。
そうはしないで、しばらく余韻にひたっていたい。

ちょっと『私の男(桜庭一樹)』を思い出した。


[八束澄子]  [わたしの、好きな人]  [やつかすみこ

Thu2016.10.06


名もなき毒 宮部みゆき

名もなき毒 宮部みゆき
文春文庫

2016.10.4

名もなき毒
解説  杉江松恋


裏表紙より。

今多コンツェルン広報室に雇われたアルバイトの原田(げんだ)いずみは、
質(たち)の悪いトラブルメーカーだった。 解雇された彼女の連絡窓口と
なった杉村は、振り回される。折しも街では、連続毒殺事件が注目を集めて
いた。人の心の陥穽を圧倒的な筆致で描く吉川英治文学賞受賞作。
解説・杉江松恋



うーん…
杉村三郎、身近にいたらコワイかも。
こんなに次から次へ、事件に出くわすというか、
人の悪意を白日の下にさらすというか。
もしかして、杉村三郎がいるからコワイことが起こるんじゃないかと
思えてくる。

『希望荘』を読んでそう思ったけれど。
『名もなき毒』でもそうでした。

何度か読んでいて、原田(げんだ)いずみが
やらかしたことは、なんとなく覚えていたのだけれど。
あと、バイトくんの外立(はしたて)くんもなんとなく。

それでも、かなりの毒気にあてられた感じ。

ふぅ…


[宮部みゆき]  [名もなき毒]  [みやべみゆき

Sat2016.10.01


誰か Somebody 宮部みゆき

誰か Somebody 宮部みゆき
文春文庫

2016.9.30

1
2
3

19
解説  杉江松恋


裏表紙より。

今多コンツェルン広報室の杉村三郎は、事故死した同社の運転手・
梶田信夫の娘たちの相談を受ける。亡き父について本を書きたい
という彼女らの思いにほだされ、一見普通な梶田の人生をたどり
始めた三郎の前に、意外な情景が広がり始める――。
稀代のストーリーテラーが丁寧に紡ぎだした、心揺るがすミステリー。
解説・杉江松恋



『誰か Somebody』は、もう何度も読んでいるのに。
杉村三郎・菜穂子・桃子と、今多コンツェルンのことなんかは
覚えているのに、ストーリーの方は、全然覚えていない。

ところどころ思い出すけれど、ほぼ先が読めない

本当に自分にびっくり。

解説によると、『誰か Somebody』は2003年11月の書き下ろし。
『模倣犯』が2001年。
『名もなき毒』が2006年。
『楽園』が2007年。

そっかー…
『希望荘』がコワイんじゃなくて、このシリーズがコワイのか。


誰か

暗い、暗い、と云ひながら
誰か窓下を通る。

室内(うち)には瓦斯が灯り
戸外(そと)はまだ明るい筈だのに

暗い、暗い、と云ひながら
誰か窓下を通る。

西條八十



こんな始まり方をするんだもの、そりゃコワイよな。

そーいえば…
石川橋の欄干の真下に沈んでいた自転車は、
ひき逃げ犯が捨てたものなの…?


古風な円柱に支えられた三階建てのこの建物には、
「ビルヂング」という呼称がふさわしい。落成は昭和初年…
…有名な第一生命ビルを縮尺十分の一ぐらいで縮めた
ような建物だが、…
…もちろん進駐軍の誰かが接収して使ったなどの
歴史的価値もない。


今多コンツェルン本社「別館」の描写になごむ


[宮部みゆき]  [誰か]  [Somebody]  [みやべみゆき