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Sun2014.06.29


記者たちは海に向かった 津波と放射能と福島民友新聞 門田隆将

記者たちは海に向かった 津波と放射能と福島民友新聞 門田隆将
角川書店

2014.6.28

はじめに
プロローグ
第一章 激震
第二章 助けられなかった命
第三章 救われた命
第四章 目の上の津波
第五章 堤防を乗り越える津波
第六章 機能を失った本社
第七章 救世主
第八章 本社はどうした?
第九章 「民友の記事を」
第十章 「民友をつぶす気ですか」
第十一章 放射能の恐怖
第十二章 配達された新聞
第十三章 地獄絵図
第十四章 思い出
第十五章 それぞれの十字架
第十六章 遺体発見
第十七章 傷痕
エピローグ
おわりに


構成がちょっとぶれるというか、散漫な印象だけれど。
事実の力は圧倒的。
新聞に「紙齢」があることを初めて知った。
新聞配達員の人達が、3月12日に新聞を配るために出勤し、
実際配達してまわったなんて、すごい。

坂上忍脚本・演出の舞台、
『Re:verse(リバース)~あの瞬間(とき)に戻れたら~』
のシーンも重なって、胸が痛い…


[記者たちは海に向かった]  [津波と放射能と福島民友新聞]  [門田隆将]  [3.11

Sat2014.06.28


ライアー 大沢在昌

ライアー 大沢在昌
新潮社

2014.6.25


帯より。

愛のために死ぬか、愛のために殺すか

見知らぬ部屋で女と死んだ夫。冷酷な「殺し屋」の妻。
本当の嘘つきは誰だったのか。

嘘に隠された究極の愛、
慟哭必死のアクション・ハードボイルド。

殺人の代償。
それは、誰も愛さないことだった。

優しい夫と可愛い息子。幸せな生活を送る妻の本当の顔は、
対象人物の「処理」を専門とする政府組織の工作員。彼女に
とって、家庭とは偽りだった。夫が謎の死を遂げるまでは……
殺人機械だった彼女の、愛を知るための戦いが幕を開ける。

壮絶な騙し合いと殺し合い、
その果てに待つ切なすぎる真実――
大沢アクションの新たなる頂点。


大沢在昌は、『新宿鮫』シリーズ以来。
大極宮の「大」ですな。

表紙から「キャッツアイ」的なものを想像していたのだけれど、
ちょっと違った。

神村奈々のアクションシーン、特に最後のラブホのシーンは
かっこいいけれど。
10歳の子どものお母さん
アラフォーか
すごいな。

最後の方は、もう誰が何のために戦っているのやら。
相当派手に殺し合いを繰り広げたワリに、
ショーゲキの真相、というオチでもなかった。
義父まで死んじゃうのかい、というのは、ちょっとびっくりした

なんだろー…
なんかもったいない…


[大沢在昌]  [ライアー]  [おおさわありまさ

Sat2014.06.21


鍵のない夢を見る 辻村深月

鍵のない夢を見る 辻村深月
文藝春秋

2014.6.20

仁志野町の泥棒
石蕗南地区の放火
美弥谷団地の逃亡者
芹葉大学の夢と殺人
君本家の誘拐


第147回直木賞受賞作

出た当時、タイトルが気になっていたのだけれど、
リクエストの列にあきらめて、それきりわすれていたのを、
最近、本屋でやたら『盲目的な恋と友情』を目にするので
思い出し。
図書館に行ったら…
8冊もあって、予約ゼロ。

直木賞取ったの2年前?
早いなー…

長編かと思ったら、短編集。
しかも連作短編ではなく、バラバラの5作。
仁志野町と石蕗町と美弥谷団地が同じ地域…
というわけでもなさそう。
にしのちょう、つわぶきちょう、せりばだいがく…
読みにくいわりに、凝った意味もなさそうな…
美弥谷は何と読むのか、読み返したけれど「団地」としか
出てこない…

『仁志野町の泥棒』って、なにが言いたいのかな。
高校生になったりっちゃんが、ミチルのことをすっかり忘れてる
というエピソードも「??」だし。
なんかやな感じ… という印象しか残らない。

やな感じは、『石蕗南地区の放火』でさらにup。
辻村深月、やな女描くの、ほんとにうまいなー

『美弥谷団地の逃亡者』は、わかりやすい。

『芹葉大学の夢と殺人』の雄大はすごい。
大学生なのに、夢は医者。
さっさと医大を受験しろ、って話だ。
しかも医者になってから、サッカーの日本代表に
って、それ、夢じゃないと思う。
すごすぎる…

『君本家の誘拐』のお母さんの追い詰められ方は
真に迫っている。
後味が悪くないのは、これだけかも。

これ、直木賞?
そんなに?
辻村深月の1冊が、これでいいのかな…
直木賞受賞作だから、と、初めて辻村深月を読んだ人達は、
次も読みたいと思うのかしら…

鍵のない夢、夢の鍵…
夢の鍵って、夢への扉の鍵?


[辻村深月]  [鍵のない夢を見る]  [つじむらみづき

Fri2014.06.20


まほろ駅前番外地 三浦しをん

まほろ駅前番外地 三浦しをん
文春文庫

2014.6.18

光る石
星良一の優雅な日常
思い出の銀幕
岡夫人
由良公は運が悪い
逃げる男
なごりの月
解説・池田真紀子

文庫本、これまた表紙が瑛太と龍平。
さっさとカバーをかけてみる

そういえば、文庫は挿絵がないのか。残念。

星くんの話、好きだー。
行天と星君が何気に仲良く立ち話をしているのを、
金井が悔しそうに見てる
というエピソードも微笑ましい。

『まほろ駅前狂騒曲』に出てくる「家庭と健康食品協会(HHFA)」も
出てきてたんだ…

曾根田のばあちゃんのろまんす、
行天と多田に愛されちゃうなんて(仮名だけど)羨ましい…


[三浦しをん]  [まほろ駅前番外地]  [みうらしをん

Thu2014.06.19


ダニエル・キイス 逝去

ダニエル・キイス 逝去
享年86歳

ダニエル・キイスさんが6月15日、亡くなりました。
享年86歳。

『アルジャーノンに花束を』は、ショーゲキだったなぁ…
ラストの切なさ。

どうかついでがあったら
うらにわのアルジャーノンのおはかに花束をそなえてやてください
でしたか。
ひらがなだらけの文章…

多重人格(解離性同一性障害)を知ったのが
『24人のビリー・ミリガン』、『五番目のサリー 』。

たしかに一時代を築いた人でした。

ご冥福をお祈りします。


[ダニエル・キイス]  [死去]  [アルジャーノンに花束を

Wed2014.06.18


作家の履歴書 21人の人気作家が語るプロになるための方法

作家の履歴書 21人の人気作家が語るプロになるための方法
角川書店

2014.6.17

阿川佐和子 Sawako Agawa
石田衣良 Ira Ishida
江國香織 Kaori Ekuni
大沢在昌 Arimasa Osawa
荻原浩 Hiroshi Ogiwara
角田光代 MItsuyo Kakuta
北方謙三 Kenzo Kitakata
北村薫 Kaoru Kitamura
小池真理子 Mariko Koike
桜庭一樹 Kazuki Sakuraba
椎名誠 Makoto Shiina
朱川湊人 Minato Syukawa
白石一文 Kazuhumi Shiraishi
高野和明 Kazuaki Takano
辻村深月 Mizuki Tsujimura
藤田宜永 Yoshinaga Fujita
誉田哲也 Tetsuya Honda
道尾秀介 Syusuke michio
皆川博子 Hiroko Minagawa
森村誠一 Seiichi Morimura
夢枕獏 Baku Yumemakura
解説 北上次郎


下書きを書いた気もするけれど、一覧に見当たらないので書き始め。
ローマ字表記を入れようとしたところで、強烈な既視感
一覧をよく見ると、公開記事の間に埋もれてた…
やっぱり作家名&ローマ字表記まで書いてあった。
そしてやっぱり、カテゴリは「エッセイ」にしたんだ…
… 大丈夫か、私

21人の作家さんが、
志望動機
転機
自分を作家にした経験
について語り。
おまけのような1ページで
* 最も影響を受けた作家・作品
* 執筆のペース
* 執筆中に欠かせないもの
* 趣味・特技
* 作家としての長所・短所
* 推敲の仕方
* 交友関係のエピソード
* 読者について考えるところ
* 収入の管理
* 本人希望欄(編集者への要望)
について答えている。
アンケート形式だけれど、この1ページがぎっしりで。
もっと字とスペースを大きくしてくれてもいいような

椎名誠だけ(たぶん)、
志望動機
会社を辞めた理由
作家としての転機
について語り、アンケートも「読書について考えるところ」になっている。
自由人

くらいまで書いたところでPCが固まって、泣く泣く強制終了
当然、、作家名&ローマ字表記以外消えて、やる気もなえる。
やっとリカバリ&「記事を保存」と。

作家があいうえお順に並んでいるのと、最初に生年月日と
写真があるのが有り難い
荻原浩と、有川浩を間違えないし。
桜庭一樹は女性だし。(この本にはいないけれど、有川浩も女性)
江國香織の履歴をみて、
「あ、『風に舞いあがるビニールシート』は、森絵都か。
 いつも森絵都と混同してたんだ」
と気付きと納得があり。
便利便利

それぞれ個性があふれていて面白い。
「推敲の仕方」とか
サイン(自署)も、人が出るなーと。

できれば1人2人くらいずつ、ゆっくり読みたい本でした


[作家の履歴書]  [21人の人気作家が語るプロになるための方法

Mon2014.06.16


養鶏場の殺人/火口箱 ミネット・ウォルターズ 成川裕子訳

養鶏場の殺人/火口箱 ミネット・ウォルターズ 成川裕子訳
創元推理文庫

THE TINDER BOX
CHICKENFEED
by
Minette Walters

2014.6.15

はじめに
養鶏場の殺人
火口(ほくち)箱
解説――大矢博子


裏表紙より。

1920年冬、エルシーは教会で純朴な青年に声をかけた。
恋人となった彼が4後に彼女を切り刻むなどと、だれに
予想できただろう――。英国で実際に起きた殺人事件を
もとにした「養鶏場の殺人」と、強盗殺害事件を通して、
小さなコミュニティーにおける偏見がいかにして悲惨な
出来事を招いたかを描く「火口箱」を収録。現代英国
ミステリの女王が実力を遺憾なく発揮した傑作中編集。



初ミネット・ウォルターズかな…
面白かったけれど、時代が微妙に前(かれこれ1世紀)…
そして、宗教とか、階級社会とか、イングランド人とアイルランド人とか、
心底理解するのはなかなか難しい…


[ミネット・ウォルターズ]  [養鶏場の殺人/火口箱]  [成川裕子

Thu2014.06.12


女のいない男たち 村上春樹

女のいない男たち 村上春樹
文藝春秋

2014.6.10

まえがき
ドライブ・マイ・カー
イエスタデイ
独立器官
シェエラザード
木野
女のいない男たち


帯より。

村上春樹、
9年ぶりの短編小説世界。
その物語は、
より深く、より鋭く、
予測を超える。



『まえがき』で、なぜかちょっとテンションが下がり気味。
『ドライブ・マイ・カー』は、文藝春秋2013年12月号で読んだので、
『イエスタデイ』から。
『独立器官』で、結構面白いかもと思い。
『シェエラザード』で、心の中とはいえ、女の人をシェエラザードなんて
呼ぶヒトいるかー… まして手帳にシェエラザード って…
と思い。
『木野』で、あぁ世界が損なわれちゃったのね、と、何やら懐かしく。
〆は、書下ろしの『女のいない男たち』。
書き下ろしたのか… なんかデジャヴ…

そー、村上春樹ってこんな感じ。

『イエスタデイ』の僕=谷村と『独立器官』の僕=谷村は、同じ人?
『木野』のバーは、『ドライブ・マイ・カー』にちょこっと出てくる?
『イエスタデイ』の削除された歌詞が知りたい…


[村上春樹]  [女のいない男たち]  [むらかみはるき

Wed2014.06.11


和田竜 村上海賊の娘

和田竜 村上海賊の娘
新潮社

2014.6.9

序章
第一章
第二章
第三章
第四章
第五章
終章


叔母のダンナ様が、因島の村上さんなので、
以前、「村上水軍の末裔?」と尋ねたところ、
「全然」と返ってきた。
おじさん、そこは「末裔」って答えてもいいのでは

という経緯(?)から、読む前から親近感を持っていた村上海賊。

母は、「がんばって30ページくらい読んだけど、もういいわ
… そーですね、100ページくらいいかないとちょっとかったるいかもですね。

景(きょう)のキャラクターに、いまひとつ寄り添いきれなかったけれど、
面白かった
難をあげるなら、終わり方がいまひとつ。
史実なんてどうでもいいから、就英(なりひで)と結婚させてあげたい。
そして、終章のその後のみなさんについては、いらないよーな。
せっかくの大立ち回りの高揚感が、霧散して、
なんだかちんまりまとまってしまった…


[和田竜]  [村上海賊の娘]  [わだりょう

Mon2014.06.02


私のなかの彼女 角田光代

私のなかの彼女 角田光代
新潮社

2014.5.28


なんだかうまく消化できないので、他人様が語っていただこう、
と探したら、三浦しをんの書評を見つけたので。
丸々引用させていただきました。

ブック・アサヒ・コムより。
http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2014021600003.html

■紡いでいる「物語」がちがうから

 祖母が生前、小説を出版していたことを知った和歌は、自身も新人賞に応募し、作家として身を立てるようになる。イラストレーターである恋人の仙太郎との齟齬(そご)、作家になった和歌を認めない母親との軋轢(あつれき)。
 20年に及ぶ和歌の恋愛と仕事の変遷を、文章は臨場感をもって映しだす。心身の温度やにおいが迫ってきて、和歌が、仙太郎が、マンションの隣室の住人であるかのように、いや、私自身であるかのように思えてくる。
 この小説を読んで、「創作」という行いにひそむ壮絶さを感じ取るひともいれば、女性の生きづらさや働くことの難しさに思いを馳(は)せるひともいるだろう。
 しかし、本作はもっと普遍的で本質的な部分をも撃ち抜いていると感じる。たとえ、ものを作る仕事に就いていなくても、和歌と性別や立場がちがっても、この小説が静かに、だが実は奔流のごとく語ろうとしていることと、無縁でいられるひとはいない。
 それは、私たちは「物語」から逃れられない、ということだ。事実はひとつだが、私たちは各自にとって都合のいい「物語」を紡ぎ、それこそが「真実」だと信じる。信じたふりをして日常を送る。
 「まったく同じ言語で会話して」いても、私たちがしばしば断絶を感じるのは、紡いでいる「物語」がちがうからだ。それぞれが紡いだ異なる「物語」を通してしか、私たちは世界を認識できず、愛や希望を感じられない。この残酷、滑稽、非情な理(ことわり)を、本作は容赦なく描きだす。
 さびしさの根源を白日のもとにさらし、しかしそれでも、だれもが「物語」を紡ぎつづけるほかないのだと暗示する本作は、通じあえる一瞬の到来を願って、「物語」の檻(おり)のなかでもがき生きる私たちのために、この小説を読むあなたのために紡がれた、哀(かな)しいほどうつくしい物語なのだ。



[角田光代]  [私のなかの彼女]  [かくたみつよ

Sun2014.06.01


Self-Reference ENGINE 円城塔

Self-Reference ENGINE 円城塔
ハヤカワ文庫

2014.5.31

プロローグ Writing
第一部:Nearside
 01 Bullet
 02 Box
 03 A to Z Theory
 04 Ground 256
 05 Event
 06 Tome
 07 Bobby Socks
 08 Traveling
 09 Freud
 10 Daemon
第二部:Farside
 11 Contact
 12 Bomb
 13 Japanese
 14 Coming Soon
 15 Yedo
 16 Sacra
 17 Infinity
 18 Disappear
 19 Echo
 20 Return
エピローグ Self-Reference ENGINE
解説 佐々木敦


P, but I don't belive that P.

樋口一葉やSFは、リズムに乗ってしまえば面白いのに
乗るまでがなかなか…
で。 『THE FUTURE IS JAPANESE』 は、
リズムに乗りきれないまま、
「なんでこんな戯言に付き合わなくちゃいけないんだ」
という気分が勝ってしまい、挫折
『THE FUTURE IS JAPANESE』は、心に余裕があるときに
リベンジすることを誓いつつ、
『Self-Reference ENGINE』へ。

これまた難しいのですが、不思議と心地良い世界
言ってること、理解できていませんけどね
楽しく読み終わりましたが…
これも、いつかまた借りてこよう


[円城塔]  [Self-Reference]  [ENGINE]  [えんじょうとう