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Tue2017.10.03


パンとスープとネコ日和 群ようこ

パンとスープとネコ日和 群ようこ
ハルキ文庫

2017.10.2

1
2

10


裏表紙より。

唯一の身内である母を突然亡くしたアキコは、永年勤めていた出版社を
辞め、母親がやっていた食堂を改装し再オープンさせた。しまちゃんという、
体育会系で気配りのできる女性が手伝っている。メニューは日替わりの
<サンドイッチとスープ、
サラダ、フルーツ>のみ。安心できる食材で手間ひまをかける。それが
アキコのこだわりだ。そんな彼女の元に、ネコのたろがやって来た――。
泣いたり笑ったり……アキコの愛おしい日々を描く傑作長篇。



… というような大上段に構えた傑作ではなく。
ゆるゆると心地いい時間が流れていく感じ。

図書館の“食欲の秋”のコーナーにあった1冊。

群ようこなので、裏表紙のあらすじも読まずに
短編集かと思って読み始めたら、区切りがなくて
そこで長編だと気づく。

可もなく不可もなく、
というか、淡々と面白く。
よい時間つぶしになりました


[群ようこ]  [パンとスープとネコ日和]  [むれようこ

Thu2017.09.07


結ぶ 皆川博子

結ぶ 皆川博子
創元推理文庫

2017.9.6

結ぶ
湖底
水色の煙
水の琴
城館
水族写真館
レイミア
花の眉間尺
空の果て

蜘蛛時計
火蟻
U Bu Me
心臓売り
薔薇密室
薔薇の骨
メキシコのメロンパン
天使の倉庫(アマンジヤコ)
解説  日下三蔵


裏表紙より。

そこは縫わないでと頼んだのに、縫われてしまった――
〈縫う(縫われる)〉行為を考察する語り手が、読む者を
幻視の極北へと導く、類稀なる綺想の結晶ともいうべき
表題作、寓話と折紙を介した叔母と甥の戯れを描く「水色
の煙」のほか、初文庫化に際し、海の底のような部屋で
夢想世界の完成を待ち続ける女の独白を綴る「薔薇密室」
ほか4篇の単行本未収録作を加えた18篇を収める。


恩田陸が、
… あの衝撃の問題作「結ぶ」である。一読してぶっとび、
「参りました」と平伏したことをよく覚えている。

と書いていたので借りてみる。

いやぁ…
「結ぶ」は、つげ義春じゃなくて、あのグロい絵の…
名前が出てこない
そんな世界
ちょっとグロすぎ…

でも大方抒情的、耽美的で、
好きだなーと思うのもあったけれど。
どれだったかは、もうわからない…

あ。
「火蟻」って、ヒアリ


[皆川博子]  [結ぶ]  [みながわひろこ

Sat2017.09.02


劇場 又吉直樹

劇場 又吉直樹
新潮社

2017.9.1


 まぶたは薄い皮膚でしかないはずなのに、風景が透けて見えたことは
まだない。もう少しで見えそうだと思ったりもす るけど、眼を閉じた状態で
見えているのは、まぶたの裏側の皮膚にすぎない。あきらめて、まぶたを
あげると、あたりまえのことだけれど風景が見える。


出だしの部分を読んだだけで、
読むのをやまれば良かった…

純文学かぁ…

『火花』もツラかったけど、『劇場』はもっとツラかった。
… 読むのが

自意識過剰男に全然同調できない。
おもしろくもない。

いやな気分というか、ネガティブなモードに引きずり込まれて、
通勤電車で読むもんじゃない

読むのを止めればいいのだけれど。
本は最後まで読まなくちゃと無駄にがんばった。

ラスト、いきなりふんわりモードに入って、
なんのこっちゃだけど。
沙希ちゃんが笑顔になれたから、よかった

口直しに太宰でも読むかな…


[又吉直樹]  [劇場]  [またよしなおき

Tue2017.08.22


出会いなおし 森絵都

出会いなおし 森絵都
文藝春秋

2017.8.21

出会いなおし
カブとセロリの塩昆布サラダ
ママ
むすびめ
テールライト
青空


『みかづき』の順番が全然まわってこない
八千代市ならではの事象なのか、全国的なのか。
『出会いなおし』が先に来た

いいなぁ。
「出会いなおし」の佐和田さんとナリキヨさん。

「カブとセロリの塩昆布サラダ」の清美さんと売り場チーフの藤木。
カブとセロリの塩昆布サラダに大根が入ってたら、
そしてカブが1コも入ってなかったら…
たぶん、心の中で、
あの店では二度と買わない!
毒づくだけだろうけれど。
そんなことがあったら、電話してみようかな

「ママ」はちょっとめんくらったけれど
ママとの再会がとてもよかった

「むすびめ」はちょっと切ない感じ。

「テールライト」は、いきなりの闘牛の場面にびっくりしたけれど。
時空を超えて響きあう二人の想い。
私も二人のために祈らずにいられない。
どうか、どうか、どうか――。

そして「青空」。
ちょっと「ママ」と似た感じのファンタジー。

森絵都ってこんなだっけ?
『みかづき』が楽しみ



[森絵都]  [出会いなおし]  [もりえと]  [筒井早良]  [つついさわら

Sat2017.08.19


最愛の子ども 松浦理英子

最愛の子ども 松浦理英子
文藝春秋

2017.8.18

第1章 主な登場人物
第2章 ロマンスの原形
第3章 ロマンスの変容
第4章 ロマンス混淆
第5章 ロマンスの途絶


松浦理英子、『親指Pの修業時代』と…
『犬身』も読んだっけ?

うっすらとした『親指Pの修業時代』の記憶
の、断片、
の、ようなモノからイメージしていた
松浦理英子らしくない、
さらさらと流れるような他愛ないお話。

わたしたちがいつのまにかわたしになり、
でも気づくとまたわたしたちになっている。

不思議なトーンのお話。

自分が高校生の頃、こんな風では全然なかったけれど。
でも、とても女子高校生らしい
ふわふわしてちょっと甘やかな世界。

少女漫画だったら、誰の絵だろう…

… なぜかチビ猫が浮かんだ。
やっぱり大島弓子かな…



[松浦理英子]  [最愛の子ども]  [まつうらりえこ