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Fri2017.03.24


猿の見る夢 桐野夏生

猿の見る夢 桐野夏生
講談社

2017.3.23

第1章 二兎追う者
第2章 狸の皮算用
第3章 蛙の行列
第4章 猫に鰹節
第5章 犬の遠吠え
第6章 猿の水練
第7章 逃がした魚


蛙の行列(かえるのぎょうれつ)
《蛙があと足で立つと、後ろ向きになって前が見えないところから》
向こう見ずなこと。また、そのような人々の集まり。
<デジタル大辞泉>

猿の水練魚の木登り(さるのすいれんうおのきのぼり)


どの本も、あと1章とか、あと1/4とか、
みんな中途半端になっている中、
さくっと2日で読み終わった。

けれど。

これは…

なんでこんな底の浅い男の話に付き合わなくちゃいけないんだろー
と、うんざりしてくる。

面白くないかと言われれば、面白い気もするのだけれど、
あまりに“フツー”すぎるというか…
これ、本で読まなくてもよくない?
という程度のお話。

なんだかすべてが中途半端な感じ

桐野夏生なのになぁ…


見ざる・聞かざる・言わざる・せざる
四猿


[桐野夏生]  [猿の見る夢]  [きりのなつお

Sat2017.01.07


坂の途中の家 角田光代

坂の途中の家 角田光代
朝日新聞出版

2017.1.5


清志郎の声が頭の中でリフレイン

たまらん坂を登りきる手前の坂の途中の家を…

なので、なんとなく物悲しいけれど幸せな感じで
読み始める。
リクエストの順番待ちの間に、どんな本なのかの
予備知識はきれいさっぱり消えている。

序盤から、裁判員裁判を書きたかったための小説か…
と、思うくらい、平坦な描写が続く。
母が、途中でやめた、というのもうなずける。

と、思いながら読み進めていくうちに、
もしかして、これは『春にして君を離れ』の
パターンか?

里沙子が内省していくうちに、気づいた真実の姿…

けれど実際は、青空のような陽一郎は、静かな、おだやかな、
こちらを気遣うようなもの言いで、ずっと私をおとしめ、傷つけてきた。
私にすら、わからない方法で。里沙子はそのことだけは、今や
はっきり理解している。

やはり裁判で私はおかしくなって、陽一郎を誤解しているのだろうか。
水穂に肩入れするあまり、自分まで被害妄想にとらわれてしまったのか。

憎しみではない、愛だ。相手をおとしめ、傷つけ、そうすることで、
自分の腕から出ていかないようにする。愛しているから。それが
あの母親の、娘の愛し方だった。
それなら、陽一郎もそうなのかもしれない…(略)…陽一郎もまた、
そういう愛し方しか知らないのだ――。


そうなのかもしれないし、そうでないのかもしれない。

でも、考えて考えて気づけたことで、里沙子は大丈夫だと思う。

なにより、「こんなことで」というくらい些細なことで
どんどん追い詰められてしまう心理がとてもよくわかって。
だから、周りの人たちの悪意が心底コワイ。

でも、自分もふくめ、こういう人って、普通にいる。

『春にして君を離れ』、読み返そうかな…


[角田光代]  [坂の途中の家]  [かくたみつよ

Tue2016.12.13


愛の夢とか 川上未映子

愛の夢とか 川上未映子
講談社文庫

2016.12.10

アイスクリーム熱
愛の夢とか
いちご畑が永遠につづいてゆくのだから
日曜日はどこへ
三月の毛糸
お花畑自身
十三月怪談


裏表紙より。

あのとき、ふたりが世界のすべてになった――。ピアノの音に
誘われて始まった女どうしの交流を描く表題作「愛の夢とか」。
別れた恋人との約束の植物園に向かう「日曜日はどこへ」他、
なにげない日常の中でささやかな光を放つ瞬間を美しい言葉で
綴った七つの物語。谷崎潤一郎賞受賞作にして著者初の短編集。



エッセイではなく小説か。

それにしても、裏表紙の本の紹介って、
どうしてこうズレてるんだろー…

単に私がズレてるのか…

川上未映子、エッセイは好きだけど、
そうか、作品読んだことなかったっけ…
谷崎潤一郎賞って、こんな感じね、
と思いながら読んでいて、
最後の「十三月怪談」は、意外とよかった
「日曜日はどこへ」も。


[川上未映子]  [愛の夢とか]  [かわかみみえこ

Mon2016.11.28


拳の先 角田光代

拳の先 角田光代
文藝春秋

2016.11.26

『拳の先』?
おぉ これは絶対『空の拳』の続きだ
そらのこぶし?
そらのこぶし。

2013.3.10 空の拳 角田光代

そーだよね
続き、書くよね

後半、やや失速感が否めないけれど。

立花の物語がちゃんと終わってよかった。
坂本くんがちょっと寂しかったけれど。

また『空の拳』とあわせて読みたい


[角田光代]  [拳の先]  [かくたみつよ

Mon2016.10.31


大きな鳥にさらわれないよう 川上弘美

大きな鳥にさらわれないよう 川上弘美
講談社

2016.10.30

形見
水仙
緑の庭
踊る子供
大きな鳥にさらわれないよう
Remember
みずうみ
漂泊
Interview
奇跡

変化
運命
なぜなの、あたしのかみさま


「運命」で人工知能が語る歴史。
そして、人口知能がくだした決断については、
「なぜなの、あたしのかみさま」で明かされ。
物語は「形見」に戻っていく…

いつかまた読み返したい、長い長い物語。



[川上弘美]  [大きな鳥にさらわれないよう]  [かわかみひろみ