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Fri2017.06.09


狩人の悪夢 有栖川有栖

狩人の悪夢 有栖川有栖
角川書店

2017.6.8

断章――奈落の森
第1章 あなたに悪夢を
第2章 獏(ばく)の家の惨劇
第3章 フィールドワーク!
第4章 矢と弓
第5章 隠された貌(かお)
第6章 夜の狩り
エピローグ
あとがき


読み始めて早々に、火村と有栖のセリフ、
どっちがどっちかわからず
読み返してもわからず、くじけそうになる。
とりあえず、まぁいいか、で流すことに。

読み進めて、うっすらと
前にもこのシリーズ読んだことあるかも
そして、ダメだったかも…
と、思い出す。
(何を読んだのかは当然記憶にない)

そして読了。

犯人が左手を切断した理由がどーしてもわからない。
空き家に隠してよしとしたのも、浅はかすぎ。
移動に車が必要な距離なのかも、いまひとつわからない。
包丁は隠したのに、弓は壁に戻してあったのもナゾ。
いろんなことが腑に落ちないので
謎解きの面白さがさっぱりわからない。

火村と有栖は、どうしてこんなに犯人に冷たいのか。
犯人を“狩る”なんて言っちゃう火村がヤな感じ。

最後の流れで、なんか犯人いいヒトで。
被害者が首を突っ込んでこなければ、
そもそも起きなかった犯罪みたいで。

色々消化不良。

あと。
純文学で賞を取った白布施が、『ナイトメア・ライジング』を
発表したのが7年前。
渡瀬については、白布施が
「…6年前から僕のそばで事務から雑用まで手伝ってくれていた青年…」
と言っているけれど。
そこはウソ?
2年前に死んで、その前の6年間身近にいたってこと?
知り合ったきっかけを話してるワケじゃないからよいのかな。

なんか、つまらないことばかり引っかかる…


表紙がとても美しい本です


[有栖川有栖]  [狩人の悪夢]  [ありすがわありす

Sun2017.06.04


蜜蜂と遠雷 恩田陸

蜜蜂と遠雷 恩田陸
幻冬舎

2017.5.31

エントリー
 テーマ
 前奏曲
 ノクターン
 トレモロ
 ララバイ
 ドラムロール
 ずいずいずっころばし
 平均律クラヴィーア曲集第一巻第一番
 『ロッキー』のテーマ
第一次予選
 ショウほど素敵な商売はない
 バラード
 間奏曲
 スター誕生
 イッツ・オンリー・ア・ペーパームーン
 ハレルヤ
 ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ
 ロマンス
 歓喜の歌
第二次予選
 魔法使いの弟子
 黒鍵のエチュード
 ロンド・カプリチオーソ
 音の絵
 ワルキューレの騎行
 恋の手ほどき
 月の光
 虹の向こうに
 春の祭典
 鬼火
 天国と地獄
第三次予選
 インターミッション
 謝肉祭
 ロ短調ソナタ
 仮面舞踏会
 あなたがほしい
 喜びの島
 『仁義なき戦い』のテーマ
本選
 オーケストラリハーサル
 熱狂の日
 愛の挨拶
 ミュージック


幻冬舎ホームページより。

俺はまだ、神に愛されているだろうか?
ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、
そして音楽を描き切った青春群像小説。
著者渾身、文句なしの最高傑作!

3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。
「ここを制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝する」
ジンクスがあり近年、覇者である新たな才能の出現は音楽界の事件と
なっていた。養蜂家の父とともに各地を転々とし自宅にピアノを持たない
少年・風間塵16歳。かつて天才少女として国内外のジュニアコンクールを
制覇しCDデビューもしながら13歳のときの母の突然の死去以来、長らく
ピアノが弾けなかった栄伝亜夜20歳。音大出身だが今は楽器店勤務の
サラリーマンでコンクール年齢制限ギリギリの高島明石28。完璧な演奏
技術と音楽性で優勝候補と目される名門ジュリアード音楽院のマサル・
C・レヴィ=アナトール19歳。彼ら以外にも数多の天才たちが繰り広げる
競争という名の自らとの闘い。
第1次から3次予選そして本選を勝ち抜き優勝するのは誰なのか?



至福のひととき

2017年、第156回直木三十五賞受賞
第14回本屋大賞も受賞
のW受賞のニュースも、
「そんなに売りたいんか、恩田陸
としか思えず、期待せずに読んだら、
面白いじゃん、恩田陸

亜夜とマサルが
“アーちゃん”と“マーくん”だったところから
私の中でなにかのスイッチが入った感じ。

だって。
“ピアノ”で、“幼なじみ”で、“茶色い小瓶”まででてきたら、
どーしたって、きしんちゃんと麻子
頭の中は、くらもちふさこの絵でいっぱい。
(『いつもポケットにショパン』の頃のくらもちふさこ)
風間塵なんて、まんまマンガのキャラでしか浮かばない

頭の中がすっかり少女漫画の世界になっていたせいか、
マンガみたいな展開も全然気にならず。
3次予選が終わった頃には、高揚感と多幸感でいっぱい
本選がものすごくあっさり終わっちゃったけれど、
(しかも、亜夜の弾くシーンなしに受賞結果!)
まぁいっか。

いや、ほんとは、ツッコミどころが満載で。
亜夜と塵の空想中の掛け合いは
さすがに「なんじゃこりゃ」だったけれど。
でも、きしんちゃんと麻子が幸せそうに笑ってるから。
『蜜蜂と遠雷』、読んでよかった

「面白かったよー」
とヒトにススメたけれど。
脳内『いつもポケットにショパン』なしでも面白いのかは
不明…

ま。
本を読むって、そういうことだから仕方ない。

私の中では、
1位 『夜のピクニック』
2位 『蜜蜂と遠雷』
以上。


[恩田陸]  [蜜蜂と遠雷]  [おんだりく

Wed2017.04.05


横浜駅SF 柞刈湯葉

横浜駅SF 柞刈湯葉 イラスト田中達之
カドカワBOOKS

2017.4.3

1. 時計じかけのスイカ
   A CLOCKWORK TICKET
2. 構内二万営業キロ
   20000 KILOMETERS IN THE YARD
3. アンドロイドは電化路線の夢を見るか?
   DO ANDROIDS DREAM OF ELECTRIC WIRES?
4. あるいは駅でいっぱいの海
   OR ALL THE SEAS WITH STAITIONS
5. 増築主の掟
   CODE OF THE REBUILDER
6. 改札器官
   TURNSTILE ORGAN
エピローグ
あとがき


裏表紙より。

 改築工事を繰り返す<横浜駅>が、ついに自己増殖を開始。
それから数百年――JR北日本・JR福岡2社が独自技術で防衛
戦を続けるものの、日本は本州の99%が横浜駅化した。
 脳に埋め込まれたSuikaで人間が管理されるエキナカ社会。
その外側で暮らす非Suika住民のヒロトは、駅への反逆で追放
された男から『18きっぷ』と、ある使命を託された。
 はたして、横浜駅には何があるのか。人類の未来を懸けた、
横浜駅構内5日間400キロの旅がはじまる――。



学生時代、さんざん利用した横浜駅。
まだ工事中でびっくり
数年前は、ダイヤモンド地下街も変わっていなかったけれど、
どうやらジョイナスとつながったんだかなんだかで、
ちょっとかわったらしい…
でもまだまだ工事中。
岡田屋MORE'Sよ永遠に

…などという思いがあるので、
『横浜駅SF』、楽しみだったし、楽しかった

もう、章のタイトルを見ただけで、わくわく

時計じかけのオレンジ
A CLOCKWORK ORANGE
アンソニー・バージェス

海底二万哩
20000 LEAGUES UNDER THE SEA
ジュール・ヴェルヌ

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
DO ANDROIDS DREAM OF ELECTRIC SHEEP?
フィリップ・K・ディック

あるいは牡蛎でいっぱいの海
OR ALL THE SEAS WITH OYSTERS
アヴラム・デイヴィッドスン

造物主の掟
CODE OF THE LIFEMAKER
ジェイムズ・P・ホーガン

虐殺器官
GENOCIDAL ORGAN
伊藤計劃

『あるいは牡蛎でいっぱいの海』?
筒井康隆の『あるいは酒でいっぱいの海』ではなく?
こんど読んでみよう。

『横浜駅SF』、横浜市民のセンパイはご存知でしたが、
うちの近所では、認知度ゼロみたい…
森絵都の『みかづき』は、リクエストの順番、
全然回ってこないのに…

『横浜駅SF』、続きあるかな


[柞刈湯葉]  [横浜駅SF]  [いすかりゆば]  [田中達之

Sun2017.03.26


不時着する流星たち 小川 洋子

不時着する流星たち 小川 洋子
角川書店

2017.3.23

第1話 誘拐の女王
第2話 散歩同盟会長への手紙
第3話 カタツムリの結婚式
第4話 臨時実験補助員
第5話 測量
第6話 手違い
第7話 肉詰めピーマンとマットレス
第8話 若草クラブ
第9話 さあ、いい子だ、おいで
第10話 十三人きょうだい


ヘンリー・ダーガー
ローベルト・ヴァルザー
パトリシア・ハイスミス
放置手紙調査法
グレン・グールド
ヴィヴィアン・マイヤー
バルセロナオリンピック・男子バレーボールアメリカ代表
エリザベス・テイラー
世界最長のホットドッグ
牧野富太郎

実在の人物と出来事にインスパイアされて紡ぎだされた物語。
どれも小川洋子らしい世界。

「さあ、いい子だ、おいで」は、文鳥がかわいそうすぎる…


[小川]  [洋子]  [不時着する流星たち]  [おがわようこ

Wed2017.03.08


王妃の館 上・下 浅田次郎

王妃の館 上・下 浅田次郎
集英社文庫

2017.3.6

1

19
20

36
解説  渡辺えり子


上巻・裏表紙より。

パリはヴォージュ広場の片隅にたたずむ、ルイ十四世が寵姫のために
建てたという「王妃の館(シャトー・ドゥ・ラ・レーヌ」)」。今は、一見の客は
決して泊めない、パリ随一の敷居の高さを誇る超高級ホテルとなっている
このシャトーに、なぜか二組のワケあり日本人ツアーが同宿することに
なった。しかも、倒産寸前の旅行代理店の策略で、客室を昼と夜とで
ダブル・ブッキングされて……。ぶっちぎりの笑いと涙満載の傑作人情巨編。


下巻・裏表紙より。

ひと癖もふた癖もある「光(ポジ)」と「影(ネガ)」のツアーメンバーたちは、
ドタバタ騒ぎとニアミスをくりかえしながらも、それぞれのパリの旅を楽しんで
いた――かに思えたが、ついにツアーの二重売りがバレそうになって、
さあ大変。さらに「王妃の館」に秘められた太陽王・ルイ十四世の愛の行方を
からめて、物語は十七世紀と現代とを縦横無尽に駆けめぐる。思いっきり
笑って泣いて、ついに感動の大団円。



もしかして、読んだことあるかも…
と思いつつ、それなりに楽しく読了。

絶対読んでるな、これ。
浅田次郎、ちゃんと読んだの『プリズンホテル』が
最初だと思ったんだけど…


[浅田次郎]  [王妃の館]  [あさだじろう