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Mon2017.07.10


土の記 上・下 高村薫

土の記 上・下 高村薫
新潮社

2017.7.8

1
2

15

高村薫なのに、意外と薄い(上下あるけれど)
と読み始め。
あぁ高村薫だー…
というリズムと世界に入り込み、
でも、
No 合田?
No 宗教?
これ、何の話?
合田雄一郎なしに、この独特の世界に
最後まで付き合えるんだろーか…
と、不安がよぎるけれど…
意外とすんなり没入。

いや、最初の方は、いつのまにか人が変わっていて
え? どこからこの人に?
と思ったりもしたけれど。
もー、気にせず流す…
下巻の最後の方、登場人物が若干わからないけれど、
あきらめて流す…

面白かった


[高村薫]  [土の記]  [たかむらかおる

Sat2014.09.27


四人組がいた。 高村薫

四人組がいた。 高村薫
文藝春秋

2014.9.25

四人組、怪しむ
四人組、夢を見る
四人組、豚に逢う
四人組、村史を語る
四人組、跳ねる
四人組、虎になる
四人組、大いに学習する
四人組、タニシと遊ぶ
四人組、後塵を拝す
四人組、危うし!
四人組、伝説になる
四人組、失せる――


高村薫初のユーモア小説
… 表紙の小汚いじーさん達(一人はばーさんだった)の
顔に、ちょっと萎える…

山あいの寂れた村の郵便局兼集会所にたむろするのは、
元村長、元助役、郵便局長、キクエ小母おばさんの四人組。
そこで語られるのは…

やっぱり高村薫、ユーモアと言ってもかなりブラック。
結構辛辣。
そこに、「タヌキ?」「この人たちも狐狸妖怪?」という
??が混ざって、なんとも不思議な気分。
最後は閻魔大王と阿弥陀如来まででてきて…

あー… 筒井康隆っぽいかなー…

なんだか煙に巻かれた読後感。
いや、狐につままれた、かな


[高村薫]  [四人組がいた。]  [たかむらかおる

Mon2013.01.28


冷血 高村薫

冷血 高村薫
毎日新聞社

2013.1.25

第一章 事件
 2002年12月17日火曜日
 2002年12月18日水曜日
 2002年12月19日木曜日
 2002年12月20日金曜日
 
第二章 警察
 2002年12月24日火曜日
 2002年12月31日火曜日
 2003年1月6日月曜日
 2003年2月2日日曜日
 2003年3月3日月曜日
 2003年3月24月曜日

第三章 個々の生、または死
 2003年4月7日月曜日
 2003年4月10日木曜日
 2003年4月14日月曜日
 2003年4月17日木曜日
 2003年4月18日金曜日
 2003年4月21日月曜日
 2003年4月25日金曜日
 2003年4月28日月曜日
 2003年4月29日火曜日
 2003年盛夏
 2003年晩秋
 2003年冬
 2004年早春
 2004年夏
 2004年冬
 2004年暮れ~2005年1月
 2005年2月
 2005年春
 2005年夏~


物語は、13歳になったばかりの女の子の
キラキラ光が弾けるような文章で始まって
「これ、ホントに高村薫?」と、
少々面食らう。
少女の次に出てくる男が、親不知の疼きに悩まされていて
「あぁ、高村薫だ」と思う。

12月17日、18日、19日、20日と、
まず最初に13歳の高梨歩を通して高梨家の日常が語られる。
歩の視点で語られる部分が、高村薫っぽくないなー
と思いながら、しばらく読んで、
「あぁ、トルーマン・カポーティの『冷血』か」
と、やっと気づく。
カポーティ、読んだばかりなのに

第一章では、歩の語りの後に、
戸田吉生(よしお)、井上克美、それぞれの視点から、
井上が裏求人サイトに出した
≪スタッフ募集。一気ニ稼ゲマス。素人歓迎≫
の広告に戸田が応じて二人が出会い、
ATM強奪未遂、コンビニ強盗と行き当たりばったりに事件を重ね、
裕福な歯科医一家の留守宅を狙う計画を立てるまでが描かれる。


そして第二章、連休明けの12月24日、
高梨家の異変が発覚し、
警察によって、一家4人惨殺の様子が明らかにされる。
ここで合田雄一郎(ごうだ)登場。
今まで合田の年齢なんて気にしたことがなかったけれど、
2002年に40代ということは、もう今50代か…
と、ちょっと感慨深い。
警察の捜査が実って、犯人が二人とも逮捕される。

下巻に移って第三章。
取り調べで、一家4人惨殺するに至った理由を明らかにしようとする警察。
「忘れた」「わからない」「覚えていない」「気にしなかった」
金が欲しかったワケでもない、殺そうと思っていたわけでもない…

無差別殺人を起こした犯人が「誰でもよかった」と言うのを聞いて、
「誰でもよかった」って殺されるのはやだな
と思うけれど。
高梨一家が殺された理由は、「誰でもよかった」ですらなかった。
ちょっと何かのタイミングがずれていたら、こんな陰惨な事件は起きなかったのに。
犯人にも、なぜそうなったかわからないのに、
一瞬で命を奪われた。

でも「冷血」から想起されたイメージとなんとなく違うのは、
カポーティの「冷血」に同じ。

「冷血」の広告では、
≪スタッフ募集。一気ニ稼ゲマス。素人歓迎≫
が目を引いたけれど、
この煽りは、ミスリードだなぁ…

合田雄一郎の温度がちょっと低いのも気になる…


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