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Fri2017.05.05


騎士団長殺し 第1部 顕れるイデア編 第2部 遷ろうメタファー編 村上春樹

騎士団長殺し 第1部 顕れるイデア編 第2部 遷ろうメタファー編 村上春樹
新潮社

2017.5.3

プロローグ
1 もし表面が曇っているようであれば
2 みんな月に行ってしまうかもしれない
3 ただの物理的な反射に過ぎない
4 遠くから見ればおおかたのものごとは美しく見える
5 息もこときれ、手足も冷たい
6 今のところは顔のない依頼人です
7 良くも悪くも覚えやすい名前
8 かたちを変えた祝福
9 お互いのかけらを交換し合う
10 僕らは高く繁った緑の草をかき分けて
11 月光がそこにあるすべてをきれいに照らしていた
12 あの名もなき郵便配達夫のように
13 それは今のところただの仮説に過ぎません
14 しかしここまで奇妙な出来事は初めてだ
15 これはただの始まりに過ぎない
16 比較的良い一日
17 どうしてそんな大事なことを見逃していたのか
18 好奇心が殺すのは猫だけじゃない
19 私の後ろに何か見える?
20 存在と非存在が混じり合っていく瞬間
21 小さくはあるが、切ればちゃんと血が出る
22 招待はまだちゃんと生きています
23 みんなほんとにこの世界にいるんだよ
24 純粋な第一次情報を収集しているだけ
25 真実がどれほど深い孤独を人にもたらすものか
26 これ以上の構図はありえない
27 姿かたちはありありと覚えていながら
28 フランツ・カフカは坂道を愛していた
29 そこに含まれているかもしれない不自然な要素
30 そういうのにはたぶんかなりの個人差がある
31 あるいはそれは完璧すぎたのかもしれない
32 彼の専門技能は大いに重宝された

33 目に見えないものと同じくらい、目に見えるものが好きだ
34 そういえば最近、空気圧を測ったことがなかった
35 あの場所はそのままにしておく方がよかった
36 試合のルールについてぜんぜん語り合わないこと
37 どんなものごとにも明るい側面がある
38 あれではとてもイルカにはなれない
39 特定の目的を持って作られた、偽装された容れ物
40 その顔に見違えようはなかった
41 私が振り返らないときにだけ
42 床に落として割れたら、それは卵だ
43 それがただの夢として終わってしまうわけはない
44 人がその人であることの特徴みたいなもの
45 何かが起ころうとしている
46 高い強固な壁は人を無力にします
47 今日は金曜日だったかな?
48 スペイン人たちはアイルランドの沖合を航海する方法を知らず
49 それと同じ数だけの死が満ちている
50 それは犠牲と試練を要求する
51 今が時だ
52 オレンジ色のとんがり帽をかぶった男
53 火搔き棒だったかもしれない
54 永遠というのはとても長い時間だ
55 それは明らかに原理に反したことだ
56 埋めなくてはならない空白がいくつかありそうです
57 私がいつかはやらなくてはならないこと
58 火星の美しい運河の話を聞いているみたいだ
59 死が二人を分かつまでは
60 もしその人物がかなり長い手を持っていれば
61 勇気のある賢い女の子にならなくてはならない
62 それは深い迷路のような趣を帯びてくる
63 でもそれはあなたが考えているようなことじゃない
64 恩寵のひとつのかたちとして


第1部は面白いと思っているのに、
なぜか読み始めると猛烈な睡魔に襲われ、
なかなか進まなかった
第2部は、快調に読み進み…
最後の最後に、失速感。

残念。

色々引っかかったところはあるけれど。

コップにはまだ水が十六分の一も残っている

16分の1?

何度か繰り返し出てくるけれど。
何故16分の1?

次に読んだときに注意してみよー…


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Thu2014.06.12


女のいない男たち 村上春樹

女のいない男たち 村上春樹
文藝春秋

2014.6.10

まえがき
ドライブ・マイ・カー
イエスタデイ
独立器官
シェエラザード
木野
女のいない男たち


帯より。

村上春樹、
9年ぶりの短編小説世界。
その物語は、
より深く、より鋭く、
予測を超える。



『まえがき』で、なぜかちょっとテンションが下がり気味。
『ドライブ・マイ・カー』は、文藝春秋2013年12月号で読んだので、
『イエスタデイ』から。
『独立器官』で、結構面白いかもと思い。
『シェエラザード』で、心の中とはいえ、女の人をシェエラザードなんて
呼ぶヒトいるかー… まして手帳にシェエラザード って…
と思い。
『木野』で、あぁ世界が損なわれちゃったのね、と、何やら懐かしく。
〆は、書下ろしの『女のいない男たち』。
書き下ろしたのか… なんかデジャヴ…

そー、村上春樹ってこんな感じ。

『イエスタデイ』の僕=谷村と『独立器官』の僕=谷村は、同じ人?
『木野』のバーは、『ドライブ・マイ・カー』にちょこっと出てくる?
『イエスタデイ』の削除された歌詞が知りたい…


[村上春樹]  [女のいない男たち]  [むらかみはるき

Mon2013.12.09


ドライブ・マイ・カー 女のいない男たち 村上春樹

ドライブ・マイ・カー 女のいない男たち 村上春樹
文芸春秋 12月号

2013.12.8


家福(かふく) 性格俳優 クセのある脇役
妻 正統派美人女優 子宮癌で死去
渡利みさき 24歳 家福の運転手として雇われる
高槻 二枚目俳優 妻の最後の共演者・浮気相手

家福の妻は、生後たった3日で女の子を失ってから、
共演した俳優と性的な関係を持つようになった。
それはおそらく、共演している間のことだけで、
家福との関係もうまくいっている。
家福はなぜ妻が浮気をしていたのか、ずっと考え続けている。


「そういうのって、病のようなものなんです、家福さん。
考えてどうなるものでもありません。私の父が私たちを
捨てていったのも、母親が私をとことん痛めつけたのも、
みんな病がやったことです。頭で考えても仕方ありません。
こちらでやりくりして、呑み込んで、ただやっていく
しかないんです」
「そして僕らはみんな演技をする」
「そういうことだと思います。多かれ少なかれ」



「新作短編小説」とあるけれど、家福が妻について考え続けて
1冊の本になるような…

家福…変換出ない…
何故家福なの…



[村上春樹]  [ドライブ・マイ・カー]  [女のいない男たち]  [むらかみはるき

Fri2013.06.28


色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 村上春樹

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 村上春樹
文藝春秋

2013.6.26


多崎作(たざきつくる)36歳。
高校時代の5人組グループが、
アカ=赤松慶(あかまつけい)、
アオ=青海悦夫(おうみよしお)、
シロ=白根柚木(しらねゆずき)、
クロ=黒埜恵里(くろのえり)。
つくるだけ、苗字に「色」が入っていない、
ゆえに、色彩を持たない多崎つくる。

…伊坂幸太郎の「砂漠」、5人組だったなー。
4人の共通点は、色ではなくて、東西南北。
麻雀をやるための、東堂、西嶋、南、北村。
あぁ、でも、主人公は北村で、もう1人のメンバーは
鳥井くんだったか。
大学生だし。

「砂漠」の最後、卒業の春、北村が、
結局、僕たちはばらばらになる。
なんてことはまるでない、はずだ。

と言っているけれど、ばらばらにならないワケがない、
ってところかな。

1人だけ名古屋を離れ、東京の大学に進んだつくる。
休みの度に名古屋に帰り、変わらず5人で仲良く過ごしていたのに、
大学2年の夏に帰省したとき、突然アオから絶縁を言い渡される。
それは、4人全員の意見で、理由は「自分で考えろ」。

それから16年。
つくるは、理由を尋ねるため、4人に会いに行く。
=巡礼の旅。

アオが言う。
なあ、おれたちはある意味、パーフェクトな組み合わせだったんだ。
五本の指みたいにな…(略)…あんなことはおそらく、おれたちの人生で
もう二度とは起こらないだろう。…


アカが言う。
でも昔はおれにも、何人かの素晴らしい友だちがいた。
おまえもその一人だった。しかし人生のどこかの段階で、
そういうものをおれは失ってしまった。


沙羅とつくるの会話。
「つまり、ある意味ではあなたたちはそのサークルの完璧性の中に
閉じ込められていた。そういう風に考えられない?」
「ある意味ではそうだったかもしれない。でも僕らは喜んでその中に
閉じ込められていた。そのことは今でも後悔していないよ」


クロが言う。
いずれにせよその頃には、もうあの素敵なグループは――君を欠いた
四人のグループはということだけど――以前のようにはうまく機能
しなくなっていた。みんな学校を出て、それぞれの日常に追われる
ようになっていた。当たり前のことだけど、私たちはもう高校生では
なくなっていた。


でも不思議なものだね
あの素敵な時代が過ぎ去って、もう二度と戻ってこないということが。
いろんな美しい可能性が、時の流れに吸い込まれて消えてしまったことが


つくるは思う。
しかしそんな至福が永遠に続くわけはない。楽園はいつしか
失われるものだ。人はそれぞれに違った速度で成長していくし、
進む方向も異なってくる。時が経つにつれ、そこには避けがたく
違和が生じていっただろう。


結局私は、ずっと伊坂幸太郎の「砂漠」のことを考えながら、
読んでいたので、気になったのも、こういうところになって
しまいました

あぁ、気になったといえば、つくるくんの家の電話。
沙羅の電話番号を押した
とか、
短縮番号を押し、沙羅に電話をかけた
とあるので、「黒電話」じゃないですよね?
でも、夜中の電話に
それが沙羅からの電話であることはおそらく間違いない
って、かけてきた相手、表示されるからわかるでしょ?
電話機をじっと見ていたけれど、手がかりは得られなかったの?
いや、ちっちゃいとこ引っかかってますが

それにしても… 灰田文昭(はいだふみあき)くんは、
どこに消えてしまったの
灰田もおそらくおれの中につっかえているものごとのひとつなのだ
って、傍点付きで強調しておいて
ジャズ・ピアニストの緑川の語る「死のトークン」の
話も宙ぶらりん…

続編


[村上春樹]  [色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年]  [むらかみはるき

Sat2013.06.15


パン屋を襲う 村上春樹

パン屋を襲う 村上春樹
新潮社

2013.6.13

パン屋を襲う
再びパン屋を襲う
あとがき


「パン屋襲撃」って古い話だよなー…
と思ったら、初出は「早稲田文学」の1981年10月号。
「パン屋再襲撃」の初出は、「マリ・クレール」1985年8月号。
だそうです。


この2作に、カット・メンシックがイラストをつけて
絵本にしたのが「パン屋を襲う」。

「パン屋襲撃」「パン屋再襲撃」のタイトルを
オリジナルと区別するために、
あっさり変えちゃうんだ…


◇パン屋を襲う
丸2日何も食べていない空腹に耐えかねて、
パン屋を襲撃に行った僕と相棒は、
店主の好きなワーグナーをしっかり聴くことと交換に、
お腹いっぱいパンを食べる。


◇再びパン屋を襲う
夜中に耐えがたい空腹感に襲われた僕と妻。
僕はうっかり妻にパン屋襲撃の話をしてしまい、
妻と2人、再びパン屋を襲撃に行くハメに。
夜中に開いているパン屋は見つからず、
マクドナルドを襲撃…


って、あらすじを書いても意味ないですね。

「パン屋を襲う」も「再びパン屋を襲う」も、
日本が舞台なことにちょっとびっくり。
どこともしれない国の話だと思ってました。
(まぁ私の記憶力ほど頼りないものはないのですが
妻、散弾銃持ってるし…

この「再びパン屋を襲う」のハードボイルドな感じ、好き
村上春樹らしい1冊
うすっぺらいし、ちょいちょい読み返すのにいいかも。
でも、手元に置いておくには、ドナルドの顔がコワい…


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