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Mon2018.12.10


私はあなたの記憶のなかに 角田光代

私はあなたの記憶のなかに 角田光代
小学館

2018.12.6

父とガムと彼女
猫男
神様のタクシー
水曜日の恋人
空のクロール
おかえりなさい
地上発、宇宙経由
私はあなたの記憶のなかに


角田光代ってこんなお話書く人だっけ?

面白い♪とサクサク読み進めていたら、
「空のクロール」がいじめのお話。
油断してた…

でも、「空のクロール」のいや~な後味が、
「私はあなたの記憶のなかに」を読み終わる頃には
払拭されてる

読み直すなら、最初の一編と最後の3つかな。


[角田光代]  [私はあなたの記憶のなかに]  [かくたみつよ

Fri2018.08.31


月と雷 角田光代

月と雷 角田光代
中公文庫

2018.8.30


月と雷
解説――物語を破壊する女たち  小池昌代


裏表紙より。

幼いころ、泰子の家でいっとき暮らしをともにした見知らぬ女と男の子。
まっとうとは言い難いあの母子との日々を忘れたことはない泰子だが、
ふたたび現れた二人を前に、今の「しあわせ」が否応もなく揺さぶられ
て――水面に広がる波紋にも似た、偶然がもたらす人生の変転を、
著者ならではの筆致で丹念に描く力作長編小説。 <解説>小池昌代



角田光代だなぁ…

智(さとる)と泰子はそれなりに幸せなんだろうけれど。
明日花ちゃんが幸せになれることを切に願う


[角田光代]  [月と雷]  [かくたみつよ

Sat2018.08.25


笹の舟で海をわたる 角田光代

笹の舟で海をわたる 角田光代
新潮文庫

2018.8.24

1
2
3

43
解説  悪も正義も、人生にはかかわりがない  千野帽子


裏表紙より。

朝鮮特需に国内が沸く日々、坂井左織は矢島風美子に出会った。陰湿ないじめに
苦しむ自分を、疎開先で守ってくれたと話す彼女を、しかし左織はまるで思い出せ
ない。その後、左織は大学教師の春日温彦に嫁ぐが、あとを追うように、風美子は
温彦の弟潤司と結婚し、人気料理研究家として、一躍高度成長期の寵児となって
いく……。平凡を望んだある主婦の半生に、壮大な戦後日本を映す感動の長篇。



本の帯より。

悪意は
過去に
置いてきた、
はずだった。

「本の雑誌」 2014年 第1位



んー…
そもそも佐織に「悪意は過去に置いてきた」なんて自覚はなかったのでは。

結局、風美子が誰なのか、風美子の過去もよくわからず、
読後に爽快感・達成感はない。

けれど。
人生ってそういうものかも。

そしてやっぱり『春にして君を離れ(アガサ・クリスティー)』が浮かぶ。

でも。
『春にして君を離れ』よりはハッピーエンドなのかな。

物語にはさまれる昭和から平成のエピソードが、
わざとらしいくらいくっきりしていて。
そこが、
壮大な戦後日本を映す
ってところかとは思うけれど。
感動の長篇
かなー
長かったけれど。

「感動の長篇」、
ではないけれど、
面白かった。


[角田光代]  [笹の舟で海をわたる]  [かくたみつよ

Mon2017.09.04


おまえじゃなきゃだめなんだ 角田光代

おまえじゃなきゃだめなんだ 角田光代
文春文庫

2017.9.2

―― ほんもの、が欲しい ――
 約束のジュエリー
  第1話 今日を刻む
  第2話 扉を開ける
  第3話 時を磨く
  第4話 あの日に還る
  第5話 世界に踏み出す
 あの宿へ
  しずかな絢爛
  下り坂上り坂
  あなたはあなたの道を
  彼女の「ほんもの」
 さいごに咲く花
 最後のキス
 幼い恋
 おまえじゃなきゃだめなんだ
―― 好き、の先にあるもの ――
 それぞれのウィーン
 すれ違う人
 不完全なわたしたち
  1 マシェール二番館 中野区丸山二丁目
  2 美蓉館 御殿場市三ノ岡
  3 北原荘201号室 横浜市港北区小机町21××
  4 スカイビル十四階 横浜市西区高島二丁目
  5 平岡荘101号室 横浜市神奈川区神大寺二丁目
  6 紅座 横浜市港北区仲手原21××
  7 共栄ハイツ305 杉並区久我山2-9-××
  8 橙の家 川崎市高津区二子1-××-××
 消えない光
  第1章
  第2章
  第3章
  第4章


裏表紙より。

ジュエリーショップで、婚約指輪を見つめるカップルたち。親に結婚を
反対されて現実を見始めた若い二人と、離婚を決めた大人の二人。
それぞれの思いが形になる光景が胸に響く「消えない光」他23編。人を
好きになって味わう無敵の喜び、迷い、信頼と哀しみ、約束の先にある
もの――すべての大人に贈る宝石のような恋愛短編集。



23編
薄い本なのに?

4ページくらいの短編が続いて納得。

「約束のジュエリー」は、ティファニーのために書いたのかな。

「消えない光」以外は、せいぜい12ページくらいの文章なのに、
過不足なく、それぞれの物語がある。

「消えない光」の二人、できればまた共に人生を歩めるといいなぁ。

「それぞれのウィーン」にフンデルトヴァッサーの美術館が


[角田光代]  [おまえじゃなきゃだめなんだ]  [かくたみつよ

Sat2017.01.07


坂の途中の家 角田光代

坂の途中の家 角田光代
朝日新聞出版

2017.1.5


清志郎の声が頭の中でリフレイン

たまらん坂を登りきる手前の坂の途中の家を…

なので、なんとなく物悲しいけれど幸せな感じで
読み始める。
リクエストの順番待ちの間に、どんな本なのかの
予備知識はきれいさっぱり消えている。

序盤から、裁判員裁判を書きたかったための小説か…
と、思うくらい、平坦な描写が続く。
母が、途中でやめた、というのもうなずける。

と、思いながら読み進めていくうちに、
もしかして、これは『春にして君を離れ』の
パターンか?

里沙子が内省していくうちに、気づいた真実の姿…

けれど実際は、青空のような陽一郎は、静かな、おだやかな、
こちらを気遣うようなもの言いで、ずっと私をおとしめ、傷つけてきた。
私にすら、わからない方法で。里沙子はそのことだけは、今や
はっきり理解している。

やはり裁判で私はおかしくなって、陽一郎を誤解しているのだろうか。
水穂に肩入れするあまり、自分まで被害妄想にとらわれてしまったのか。

憎しみではない、愛だ。相手をおとしめ、傷つけ、そうすることで、
自分の腕から出ていかないようにする。愛しているから。それが
あの母親の、娘の愛し方だった。
それなら、陽一郎もそうなのかもしれない…(略)…陽一郎もまた、
そういう愛し方しか知らないのだ――。


そうなのかもしれないし、そうでないのかもしれない。

でも、考えて考えて気づけたことで、里沙子は大丈夫だと思う。

なにより、「こんなことで」というくらい些細なことで
どんどん追い詰められてしまう心理がとてもよくわかって。
だから、周りの人たちの悪意が心底コワイ。

でも、自分もふくめ、こういう人って、普通にいる。

『春にして君を離れ』、読み返そうかな…


[角田光代]  [坂の途中の家]  [かくたみつよ