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Sat2017.08.12


絵本・落語風土記 江國滋

絵本・落語風土記 江國滋
河出文庫

2017.8.10

うきよ珈琲こちらでござい  日本橋浮世小路
ぬほんばすの最期  日本橋
従五位上近江守源兵衛藤原鼻利  日本橋・通り一丁目
心学の尾尾骶骨  長谷川町三光新道
あらもったいなや  馬喰町
佃の佃煮  佃島
お忍び視察は日本の伝統?  数寄屋橋
赤井御門守はご名君  丸の内
民のクレーンにぎわいにけり  千代田
七ツ屋の終焉  麹町Ⅰ
さるお屋敷があったとさ  麹町Ⅱ
吉公対金さん  神田竪大工町
むなぎくいめせ  神田川
はの字忘れていろばかり  湯島
野暮で不潔でうっかりもので  本郷
ご門番やーい  後楽園
みんな仲よくエンプラごっこ  市ヶ谷・谷町
暗闇坂の子狸  四谷・暗闇坂
古戦場再見  新宿
都の西北は仇討の名所  高田馬場
労賃双方が失ったもの  青物横丁
天国への入口  品川Ⅰ
如是因如是果  品川Ⅱ
さんまは冷凍にかぎる、か  目黒
奥ゆかしや「某氏殿」  堀の内
大根畑は宝の山よ  練馬
花屋敷周遊コース  浅草Ⅰ
浅草の挽歌  浅草Ⅱ
ロックの嘆き  浅草Ⅲ
路地の表情  浅草Ⅳ
去年(こぞ)の雪いまいずこ  吉原Ⅰ
わが久恋の吸いつけたばこ  吉原Ⅱ
新吉原喫茶カフェー協同組合清算委員会  吉原Ⅲ
噂評判いたすまじく候  上野広小路
牛馬にも奇効あり  池之端仲町
やむをえざれば仕方なし  下谷山崎町と坂本
風流の本場  根岸
先手必勝  蔵前
老船頭の証言  柳橋Ⅰ
柳橋有情  柳橋Ⅱ
吾妻橋からガス自殺  吾妻橋
消えた火種を如何せん  両国橋
南無溺死群生横死諸群  両国回向院
永代橋は人の波  永代橋
宝の山にいりながら  深川櫓下
亀太郎先生ご出世  深川木場
牡狐見参  王子
あとの公害先に立たず  飛鳥山
お熊は死なず  千住
無用の長物右に見て  新橋
ほんとに地球は丸かった  芝公園
最後の海  芝浜
古川に水絶えたり  麻布古川橋
われにふるさとなかりけり  赤坂
遁辞――あとがきに代えて
解説――随筆家江國滋  矢野誠一


裏表紙より。

日本橋は浮世小路といえば『百川』だ。「なに、袈裟がけに
四、五人斬られた?」話をまくらに、落語ゆかりの東京各地を
訪ね、落語の話に絡めながらその土地の今昔を綴る道中が始まる。
全五十四話、一話に一点の挿絵も自筆、稀代の落語通にして
名随筆家の著者がのこした、落語ファン必携のイラストエッセイ集。
解説=矢野誠一



江國香織の『なかなか暮れない夏の夕暮れ』を読んでいたら、
母が、「江國滋、文章が上手よー」と言うので。
図書館で借りてみる。

ちっとも絵本の話が出てこないなぁ…
と思っていたら、「落語風土記」の絵本、
ってことか

絵本…
たしかに、1話に1枚スケッチついてるけど。
これで絵本なのか…

落語はそんなに興味がないけれど、
幸い日本橋界隈の話から始まるので、
実際自分が歩いた光景など浮かべつつ、
落語のテンポもあいまって、するすると
読み進む。

面白かった~

時代は昭和40年頃?

白木屋の火災の白木屋が、東急百貨店日本橋店、
って。もはやコレド日本橋だしなぁ…

長谷川町三光新道は、堀留町か。

日本橋から丸の内まできて、
麹町はちょっとなじみがないけれど、
神田、湯島、本郷ときて、
また青物横丁は名前だけ。
と、知っているところは、頭の中に景色を浮かべ、
知らないところも興味をそそられ。
あぁ、この本を持って、描かれた場所をウロウロしたい

飛鳥山って、あの王寺駅から満開の桜に見惚れたところ?
当時の若木が立派に育ったんですねー

江國滋、面白い

ただ、ときどき難しい言葉がルビもなく
『文豪さんへ。』っくらい易しくしてくれると、
とっつきやすいのに…


如是因(にょぜいん) 
如是果(にょぜか) 
久恋(きゅうれん)


[江國滋]  [絵本・落語風土記]  [えくにしげる]  [江國香織

Mon2017.02.20


東京を生きる 雨宮まみ

東京を生きる 雨宮まみ
大和書房

2017.2.12

はじめに
お金
欲情
美しさ
タクシー


血と肉
マイ・ウェイ
訓練
努力
退屈
六本木の女
女友達
居場所
若さ
優しさ
谷間の百合
静寂
暗闇
越境
幸せ
刺激

東京
眼差し
おわりに


帯より。

「東京」に発情している。
そんな獣の遠吠えを
聞いているようで、
胸が締めつけられる。
身に覚えがありすぎて
恥ずかしい。
でも美しい。
穂村弘

九州で過ごした年月を、
東京で過ごした年月が
越えてゆく――
地方出身者すべての胸を打つ、
著者初の私小説エッセイ!



小説?
エッセイ?

このヒリヒリ感、自分にはないなー…
いわゆる“千葉都民”だから?

田舎があるって、うらやましい…


[雨宮まみ]  [東京を生きる]  [あまみやまみ

Tue2017.01.24


ゆっくりさよならをとなえる 川上弘美

ゆっくりさよならをとなえる 川上弘美
新潮社

2017.1.14

i
 雨蛙
 かすかなもの
 しょうがパンのこと
 はじめての本
 蝶々恐怖
 妻に似ている
 エレキな春
 古池
 おりがみとお便所
 多摩川
 拾い癖
 オクラの夏
 海
   ガルシア・マルケス 『エレンディラ』 「大きな翼のある,ひどく年取った男」
 ナポリタンよいずこ
 ペタペタ
 月の記憶
   イタロ・カルヴィーノ 『柔らかい月』
 生牡蠣とキノコ
 これ、食ってよ
 大阪
 覗き見る
   内田百閒 『御馳走帖』「餓鬼道肴蔬目録」
 蠅や蚊や
 猫のゆりかご
ii
 春のおでん
 パレード・正午
 連休のそらまめ
 昼顔
 夏の川
 古本屋街へ
 パーティー
 二勝三敗
 イタリア その一
 イタリア その二
 実家
 十六巻はいずこ
 井の頭公園
 明石
 明石ふたたび
iii
 金魚のC子
   藤枝静男  『田紳有楽』
 平凡
 赤い糸
 不幸に似通ったもの
   田辺聖子 『私的生活』
 別れた男
 爪切りも蠅も
 教訓なしの愉しみ
   ドロシー・ギルマン 『おばちゃまは飛び入りスパイ』
 マイナーとうとう
 本屋さんで
 春休みの鬱屈
 歩き読み
iv
 十二月
 雪の日
 海の記憶
 ハンカチ
 ムツカシイムツカシクナイ
 カウンターの外側
 わからないことなど
 はっさく、ぽんかん、夏みかん
 コーヒーのころ
 文京区千駄木五丁目
v
 ゆっくりさよならをとなえる
あとがき


川上弘美と小川洋子、混同しがち
これは川上弘美。

こけを食べる話は、小川洋子の『原稿零枚日記』。
こちらは小説。

きいちごのジャムやジンジャーブレッドの話、わかる~
ジンジャーブレッド、どんな味なんだろーってずっと思っていた。
ピッピがよく作っているから、どんなに美味しいのかと。
イギリスの湖水地方に行ったとき、
有名なお店で買ったジンジャーブレッドに、
思わず
「・・・」

文化の違いを感じたなぁ…

スパゲティナポリタンを「スパナポ」と略すのには
ちょっとびっくり。
「ナポリタン」じゃダメなの?
ほんとに「スパナポ」なの?

文中に出てきた本で、気になったモノをメモ。
そのうち借りてみよう


[川上弘美]  [ゆっくりさよならをとなえる]  [かわかみひろみ

Thu2016.12.08


おめかしの引力 川上未映子

おめかしの引力 川上未映子
朝日新聞出版

2016.12.7

はじめに

「大阪部」がすこんと顔を出す   ―― 2008.4
絶壁矯正、いくら出す?
カラータイツで出かけたら
「美」を支える無根拠の力
猛暑にコート「早巻きの夏」
おしゃれとは無縁の秋
秋冬必須のとっくりですが
流行に乗って、ふたをして
パンツはけない初期設定
ぎりぎりを踏んばる自信   ―― 2009.1
眉をめぐる緊張と快感と
ワンピースと納豆
三万円下着の底力
気づけば空母になっちゃって
お財布、いっこ主義。
地に足つけてというけれど
りぼん問題、インサマー
富と余剰のハーモニー
魔法をかけられたい秋
ネグリジェよ、永遠に?
愛という名の指輪   ―― 2010.1
ファストファッションに弾かれて
逆シンデレラみたいな贅沢
取り調べサイン会
ご機嫌なのです、大眼鏡
愛のリサイクル
壊れそうなドレスを着たい
ときめきパフスリーブ
名づけの快感
シルクが藁になる瞬間
愛するシルク、美文で復活
かわゆいスヌーピに夢中
ロングスカートは命がけ   ―― 2011.2
セレブ洗剤の使い道
自粛のつもりはないけれど
節電の世界で見えるもの
あこがれの太眉女子
着倒れを夢みて

求む、ブラジャー革命
ブラジャー革命、その後
ダッフルは誰の思い出?
ハイブランドの幻惑
指さきの小さな愉悦
流行と自意識   ―― 2012.1
シルクに目覚めて
真珠のささやき
ぺたんこ靴の真実
ドレスの行く末
当たり前じゃない、当たり前
涙代わりのダイヤモンド
部屋着革命ならず
ときめきは葬りきれない
「キヨシ」姿で育てるはずが
「凄玉」こそのシャネルの「5番」
理想のガウンを探して   ―― 2013.1
しんどくてもエディの虜
デビルマン2013
ぴんと伸ばした背筋のはずが
90年代って、もう「昔」なの?
「モテ」との関係、あるのかな
伊勢丹で日割り計算をしてみる
前髪にそれぞれの美学
一級の日傘、とびきりの黒
ニナ! ごめんなさい
ああ、金剛石よ!
贈られ上手 VS. マッチョ親父
ヴィトンにひれ伏す   ―― 2014.1
下着売り場、芽生えた絆
これからも着込みつづけます!

おめかしについて語るときにわたしたちの語ること
  聞き手・江南亜美子   (2016年2月8日)


朝日新聞に2008年4月~2014年3月まで、
月1で連載されていたエッセイ。
すごい! 6年分が1冊に!

「…70歳まで生きるとして毎日つけて1日約百円。
今買わないで、いつ買うの」

絹というのは水で洗濯して干すと藁のようになることもあるけれど、
スチームアイロン(130~140℃、ドライアイロンは避けて)をかければ
新品同様になります。
…絹は5,000年来、水で洗ってきたのです、ぜひ水洗いしましょう!
…水温は25~30℃、洗剤はシャンプーなどの中性洗剤を少しで押し洗い、
脱水はほんの少しで水が少し垂れる程度に、
家蚕絹は日陰干し、野蚕絹は直射日光でもだいじょうぶ、
絹は綿の2倍の速さで乾くこと…

さらに剣呑なのは、悪魔のささやき「ザ・日割り計算」…
…最終的に浮かぶのはパート生活をしている母の顔&
その時給…このすべてを全なしにしてしまう破壊力…

良い物を長く楽しむためには先送りにするんじゃなくて、
今買うのが全方位的に最適解だよ

いつだってわたしは値札についた金額を余生の日数で割ってきた



シルクの洗い方、間違ってなかったー
スチームアイロンも、パナソニックの衣類スチーマーがあるし
これからもがしがし着て、優しく洗おう

それと、ありがちな日割り計算。
さすがに余生の日数で割る、っていうのは思いつかなかったなー


[川上未映子]  [おめかしの引力]  [かわかみみえこ

Fri2016.12.02


小さな幸せ46こ よしもとばなな

小さな幸せ46こ よしもとばなな
中央公論社

2016.11.30

まつげと巨大マンション
メダカの赤ちゃん
数えられるからこそ
家事の音
晴れの日のお店

もう行けない場所
先生ありがとう
幸せを創る
あとがき

『婦人公論』2013年~2014年の連載か。

久しぶりのよしもとばなな。

するするっと読了。


[よしもとばなな]  [小さな幸せ46こ