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Tue2018.07.31


木洩れ日に泳ぐ魚 恩田陸

木洩れ日に泳ぐ魚 恩田陸
文春文庫

2018.7.28

1
2
3

26
解説 恋愛小説とネタバレ  鴻上尚史


裏表紙より。

舞台は、アパートの一室。別々の道を歩むことが決まった男女が最後の夜を徹し
語り合う。初夏の風、木々の匂い、大きな柱時計、そしてあの男の後ろ姿――
共有した過去の風景に少しずつ違和感が混じり始める。濃密な心理戦の果て、
朝の光とともに訪れる真実とは。不思議な胸騒ぎと解放感が満ちる傑作長編!
解説・鴻上尚史



…。
帯が完全にミスリード。


本屋大賞&直木賞W受賞!

続きが気になりすぎて,電車を乗り過ごしました。
(20代男性)

“最後の夜”に始まった心理戦。かつての恋人は殺人犯なのか?
過去をめぐる物語は次々と意外な事実を明らかにしていく――。


「相手が殺人犯ではないか」というシンプルな攻防が続く心理戦
だと思っていました。しかし、二人の会話は「事件の真相」以上に
衝撃的な事実にたどり着きます。次々と明らかになる過去の秘密、
そして移ろいゆくふたりの心…。互いの腹を探り合うスリリングな
興奮と、好きなのに疑ってしまう恋愛の切なさにどんどん物語に
引き込まれます。293ページなのに超濃密な内容、一気読み必至の
恩田陸ミステリの隠れた傑作です!


「かつての恋人」じゃないし。
「好きなのに疑ってしまう恋愛の切なさ」でもないし。
「殺人犯」はきっといなかったし。
もちろん、「本屋大賞&直木賞W受賞」したのは、本書ではない

なんだろー…
『イニシエーション・ラブ(乾くるみ)』を読んだあとみたいな感じ。

むろん、ある男の死を巡る謎についての物語でもあるし、

いや、その男の死のナゾは放置かい

恩田陸。
タイトルも文章も雰囲気もいいんだけれど。
風呂敷はたたまない。


[恩田陸]  [木洩れ日に泳ぐ魚]  [おんだりく

Sun2017.09.24


三月は深き紅の淵を 恩田陸

三月は深き紅の淵を 恩田陸
講談社文庫

2019.9.22

序章
第1章 待っている人々
第2章 出雲夜想曲
第3章 虹と雲と鳥と
第4章 回転木馬
解説  皆川博子


裏表紙より。

鮫島巧一は趣味が読書という理由で、会社の会長の別宅に二泊三日の
招待を受けた。彼を待ち受けていた好事家たちから聞かされたのは、その
屋敷内にあるはずだが、十年以上探しても見つからない稀覯本『三月は
深き紅の淵を』の話。たった一人にたった一晩だけ貸すことが許された本を
めぐる珠玉のミステリー。



また騙された…
解説、皆川博子なのに…

『麦の海に沈む果実』とリンクしているらしい、
ということで借りてみたけれど。
『麦の海に沈む果実』に出てきた赤い表紙の本が
「三月は深き紅の淵を」?
第1章~第3章に出てくる「三月は深き紅の淵を」は、
結局関係ない本?
しかも、それぞれ別の本?

第4章で、なぜか唐突に
『麦の海に沈む果実』の断片のようなものが
ときおり挟まれる。

“のようなもの”としたのは、
微妙に設定やストーリーが違うから。

でも、この断片のお話の方が、好きかも。
(もちろん、『麦の海に沈む果実』を読んでいるから
 1つのストーリーとしてわかるんだけれども)
この終わり方はいいな。

しかし…
回転木馬と何の関係が?


第1章の仕掛けは面白かった。
これから書く本なのか。

しかし。
家の床が地面より低い、ってことなんて、
玄関から入るときに下がるんだから、
気付かないもんなんだろーか。
これがナゾ?

人間が一生に読める本は微々たるものだし、
そのことは本屋に行けばよーく判るでしょう。
私はこんなに読めない本があるのかと、
いつも本屋に行く度に絶望する。


これは本当にそう思う。
まさに絶望。
さすがに本屋に行く度毎には絶望しないけど


第2章、「三月は深き紅の淵を」の作者に会いに行く物語。
どうやら、第1章に出てくる「三月は深き紅の淵を」とは別の本らしい。

右利きなのに左手でタバコを吸う
=元々は左利きだった
という理論にちょっとびっくり。

利き手にニオイがつくのが嫌だから、
右利きなのに左手でタバコを吸うヒト、結構知ってる。

学生時代、
「左で吸ったほうがぎこちなく見える
(=ヘビースモーカーじゃありません、ってこと?)
とかいう理由で、左手で吸ってたコもいたなぁ…


第3章、1番わかりやすい。

結局、美佐緒が死ななくちゃいけない理由はなかった、
ってことだよなぁ。
美少女二人が墜死、ってお話書きたかっただけな気がしてきた

第3章には直接「三月は深き紅の淵を」が出てこないのだけれど。
美佐緒が将来書くつもりでいた本が4部作になっている、というだけ。
これが、「三月は深き紅の淵を」?
美佐緒が遺したノートのタイトルは、「虹と雲と鳥と」。
これを受け取った奈央子が、「三月は深き紅の淵を」なんてタイトルの
本にしようと思うかな?


そして第4章。

私は「よくできた話」に惹かれる。
…(略)… きちんと伏線が張ってあって、ちゃんと最後に大団円を
迎えるカタルシスのあるもの。そういうものが好きだった。


有言実行でお願いします


そういえば、先日、さらっと
「恩田陸、第一生命の内勤職だったんだよね」
って聞いたのだけれど。
ほんとなのかしら。


シャーリイ・ジャクスン 山荘奇譚
リチャード・マシスン 地獄の家
ヘンリー・ジェイムズ ねじの回転
ビクトリア・ホルト 女王館の秘密
ダフネ・デュ・モーリア レベッカ
エドガー・アラン・ポー アッシャー家の崩壊
レイ・ブラッドベリ 華氏451度
アガサ・クリスティー 終わりなき夜に生まれつく/スリーピング・マーダー/ねじれた家/親指のうずき
ヘンリー・ダーガー


[恩田陸]  [三月は深き紅の淵を]  [おんだりく

Sat2017.09.16


麦の海に沈む果実

麦の海に沈む果実 恩田陸
講談社

2019.9.15

序章
第1章
第2章
第3章

第15章
終章


『図書室の海』の「 睡蓮」が、
『麦の海に沈む果実』の水野理瀬の幼年時代、
とあったので、どんな物語か気になって。

はて。
「 睡蓮」って、どんなだっけ?

理瀬の子ども時代か。
校長は出て来たけれど、
稔と亘は、『麦の海に沈む果実』にはまったく関係ないのか…


図書館で理瀬が黎二に

「だって、みんな謎めいたことばかり言ってて
何も教えてくれないんですもの」


と言っているけれど。

恩田陸さん、あなたです^^;

色々謎めいたことばかりだけれど、
結末が… 相変わらず…

そんな理由でそんなに人を殺す必要があった?

校長も理瀬も、全然わからないというか、
感情移入できないというか。
そんなに学園大事?
それで生徒殺しちゃってていいの?

ナゾ…


[恩田陸]  [麦の海に沈む果実]  [おんだりく]  [北見隆

Wed2017.09.13


六番目の小夜子 恩田陸

六番目の小夜子 恩田陸
新潮文庫

2019.9.12

プロローグ
春の章
夏の章
秋の章
冬の章
再び、春
あとがき
解説  岡田幸四郎


裏表紙より。

津村沙世子――とある地方の高校にやってきた、美しく謎めいた転校生。
高校には十数年間にわたり、奇妙なゲームが受け継がれていた。三年に
一度、サヨコと呼ばれる生徒が、見えざる手によって選ばれるのだ。
そして今年は、「六番目のサヨコ」が誕生する年だった。学園生活、
友情、恋愛。やがては失われる青春の輝きを美しい水晶に封じ込め、
漆黒の恐怖で包みこんだ、伝説のデビュー作。



『図書室の海』を読んで、
今なら『六番目の小夜子』も面白く読めるかなぁ…
と思って借りてみる。

ストーリーは(もちろん)全然記憶にないけれど、
ホラーなのかなんなのか、謎が色々すっきりしないまま終了
という印象だったけれど。

あ、意外と面白い
というか、
青春小説として楽しめばいいのか
と思ったんだけれど…
やっぱり読み終わって、なんだかなー…


それがいつ始まり、誰が始めたのかは、正確にはわからない

いやいや、今回が6番目で、
1番目から5番目までわかってるんだから
誰が、かはさておき、いつからはわかるし。

『サヨコ』になる者は、『サヨコ』自身と、その『サヨコ』を指名する、
前回の『サヨコ』しか知らない。
次の『サヨコ』は、前回の『サヨコ』がいる代の卒業式当日に
引き継がれる。


この辺の記述がすごくややこしいのだけれど。
3年に1回なんだから、サヨコをやった人は、
次のサヨコが誰になるかなんてわかるワケないし。

彼らはその場所にうずくまり、『彼女』を待っているのだった。
ずっと前から。そして、今も。


なんて書くと、数十年続いているみたいだけれど。
たかだか15年だし。

その無言のサヨコがよりによって自分にあの鍵を渡すとは――

いや、だから、サヨコをやった当人は、3年前のヒトだから。
次のサヨコに直接鍵を渡せないし。
自分が卒業した後に入ってくるコを
3年前に指定しておくとでも?

そー。
色々回収しないのはまぁいいとして。
肝心要のサヨコの説明がグタグタなのは、やっぱりひどい。

これを読むたび、『吉祥天女』の叶小夜子が浮かぶんだけれど。
『吉祥天女』、知ってるのかしら。
沙世子にからんだ男子高生達を犬に襲わせるのなんか、
小夜子っぽい。
まぁでも、津村沙世子は、全然肉感的じゃあないし、
小夜子ほどの凄みはないなぁ…

そもそも、タイトルだけ小夜子?

ともあれ、やっぱり思わせぶりで、色々回収されないお話だったけれど。
結構面白く読めました

ちなみに関根秋、はシュウくんでした。


[恩田陸]  [六番目の小夜子]  [おんだりく

Sun2017.09.03


図書室の海 恩田陸

図書室の海 恩田陸
新潮文庫

2019.8.29

春よ、こい
茶色の小壜
イサオ・オサリヴァンを捜して
睡蓮
ある映画の記憶
ピクニックの準備
国境の南
オデュッセイア
図書室の海
ノスタルジア
あとがき
解説  山形浩生


裏表紙より。

あたしは主人公にはなれない――。関根夏はそう思っていた。だが半年前の
卒業式、夏はテニス部の先輩・志田から、秘密の使命を授かった。高校で代々
語り継がれる“サヨコ”伝説に関わる使命を……。少女の一瞬のときめきを描く
『六番目の小夜子』の番外篇(表題作)、『夜のピクニック』の前日譚「ピクニック
の準備」など全10話。
恩田ワールドの魅力を凝縮したあまりにも贅沢な短篇玉手箱。


恩田陸はズルいなぁ…
思わせぶりなまま放置。
あとがきに出てくる本が気になる

『六番目の小夜子』、今読み返したら面白いかなぁ…


◇ 春よ、こい
『時間怪談 異形コレクション10』  井上雅彦監修

◇ 茶色の小壜
『血の12幻想』  津原泰水監修

◇ イサオ・オサリヴァンを捜して
大長編SF『グリーンスリーブス』の予告編

◇ 睡蓮
『蜜の眠り』  アンソロジー
『麦の海に沈む果実』の水野理瀬の幼年時代

◇ ある映画の記憶
『大密室』  アンソロジー
『青幻記』  一色次郎

◇ ピクニックの準備
『夜のピクニック』の予告編

◇ 国境の南

◇ オデュッセイア

◇ 図書室の海
『六番目の小夜子』の番外編
関根秋の姉、関根夏のエピソード

◇ ノスタルジア
『結ぶ』  皆川博子


[恩田陸]  [図書室の海]  [おんだりく