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Wed2016.07.27


ニセモノの妻 三崎亜記

ニセモノの妻 三崎亜記
新潮社

2016.7.26

終の筈の住処
ニセモノの妻

断層


連作短編ではなく、それぞれ独立したお話。

久しぶりの三崎亜記の世界に、なんかほっとする

『断層』の仕掛けが切ない…


[三崎亜記]  [ニセモノの妻]  [みさきあき

Fri2015.09.04


手のひらの幻獣 三崎亜記

手のひらの幻獣 三崎亜記
集英社

2015.8.28

研究所
遊園地


いつのまにか三崎亜記の新刊が出ていた。

表出者…
短編があったような…

相変わらずの三崎ワールド全開
ちょっと『七瀬ふたたび』的な…


『バスジャック』 動物園
『廃墟建築士』 図書館


[三崎亜記]  [手のひらの幻獣]  [みさきあき

Tue2014.08.05


ターミナルタウン 三崎亜記

ターミナルタウン 三崎亜記
文芸春秋

2011.8.3

01 響一
02 牧人
03 理沙
04 町長
05 丸川
06 修介
07 駅長


三崎亜記ワールド、全開
ちょっと今回は辛気臭かったけど…

象さん滑り台、何にでてきたんだっけ?
他の作品と色々リンクしているんだろうけれど、
さて、どうつながっているのだろう…


[三崎亜記]  [ターミナルタウン]  [みさきあき

Sun2013.03.03


となり町戦争 三崎亜記

となり町戦争 三崎亜記
集英社文庫

2013.3.2


第1章 となり町との戦争がはじまる
第2章 偵察業務
第3章 分室での業務
第4章 査察
第5章 戦争の終わり
終章

<文庫版特別書き下ろし>
別章


「戦争研修」を読んだので、
「となり町戦争」に戻ってみる。

さすがに三崎亜記のデビュー作「となり町戦争」の
ショーゲキは覚えているが、ストーリーはウロ覚え

舞坂町(まいさかちょう)で暮らし始めて2年になる僕は、
広報紙の「となり町との戦争のお知らせ」で、
9/1から、森見町(もりみちょう)との戦争が始まることを知る。
10/1、「戦時特別偵察業務従事者」に任命され、
10/23、「戦時拠点偵察業務従事者」として、
香西(こうさい)さんと「便宜的に結婚し、
森見町にある「となり町戦争推進室分室」勤務となった僕。
僕には、戦争の痕跡も見えなければ、気配も感じられない。

「それ、無理矢理折り曲げてもらえますかあ」
「もう固くなってるから……」
「心配ないですよお、それはもうモノなんですからねえ」

「あれ、包んでないのか?」
「ちょっと予定外の所で載せてきたんで、
 この車、まだ防水袋の支給、受けてなかったんですよ」
「よし、なんにしろ落とそう。そっち持って」
「うわ、まだやわらかいな」
「引きずるな……せえのっ」

香西さんの弟、志願兵となった智希や、
倒撮(とうさつ:戦死写真撮影)のために
森見町に侵入した、智希の友人の死体が、
森見町の条例に従い、ごみ焼却場で焼却処分される。
遺品も遺骨も戻らない…

「となり町戦争」だけ読んだときより、
「戦争研修」と「別章」を読むことで、
物語世界に厚みが増す。
(奇妙に現実から遊離した世界なのだけれど)

戦争が終わったらとなり町の町長の息子と結婚する、
という香西さんが、更になにかの犠牲になるような
印象だったけれど、
相手が「戦争研修」に出てくる杉田なら…


「別章」では、学生時代に智希の恋人だった、
鳴海舞の視点で物語が紡がれる。
入社研修を終え、「森見町地域振興事業」に
従事する鳴海。
智希の葬儀で、姉の瑞希から、智希の最後の写真を
見せられる。
防水袋に包まれ、地面に無造作に並べられた遺体。
その防水袋は、鳴海が仕事で手配した、
「第五次町民交流強化計画」の「夜間イベント」用の
防水袋だった。

言葉を言い換えて、視点をずらすだけで
「殺し合い」ではなくなってしまう戦争。
遺体をごみ処分場で焼却する条例が
制定されてしまう世界。

戦争って、案外こんな風にあっさりと始まって、
日常になってしまうのかもしれないと、怖くなる。


[三崎亜記]  [となり町戦争]  [みさきあき

Thu2013.02.21


逆回りのお散歩 三崎亜記

逆回りのお散歩 三崎亜記
集英社

2013.2.20

逆回りのお散歩
戦争研修


◇逆回りのお散歩

寂れた地方都市A市と、隣町のC町の合併には、
隠された陰謀が…
長年にわたる推進派の巧みな操作によって、
何の疑問も抱かず合併を受け入れる大多数の市民と、
反対派として一つの勢力になる前に、
叩き潰された反対運動。

何が真実なの?

「…真実は必要です。ただしそれは、
『真実らしい何か』で構わないのです」

「歴史上に、真実というものは存在しない。
 史実はあるがね」
「史実とは、具体的な歴史資料によって、
 それが確からしいと認められたものだ。
 真実ではない」
「真実とは、定まった形をしているわけではない。
 人々に無意識のうちに刷り込まれた情報が寄り集まり、
 真実として固定化される」

伊坂幸太郎の「ゴールデンスランバー」のように、
こんな世の中になったら怖い
(でも既に着々と現実になっているのかも)
という世界なのだけれど、
「ゴールデンスランバー」のようなスピード感はなく、
淡々と語られるのが、良くも悪くも三崎亜記の世界。
嫌いじゃないけど、「陰謀」が何なのかよくわからず…
そう大した陰謀じゃなさそうなところも
読後の消化不良感の一因か。
三崎亜記にしては、「現実」っぽすぎるのかなー。


◇戦争研修

地方自治体の活性化のために認められた
自治体間戦争事業。

戦争 ≠ 敵対・殺し合い
戦争 = 連携・共同作業 → 目標達成

実際の戦争は「交流イベント」
武器は「交流イベント用備品」
戦死者の家族は「交流イベントで家族を失った町民」として、
「イベント損害補償金」が支給される。
事業としての戦争。
よくこんなこと考え付くなー、三崎亜記

そしてこの「戦争研修」を経て、「となり町戦争」に
なるわけですね。
「となり町戦争」、また読み直さなくちゃ


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