Home>タ(category)  TotalPages5 next

Sat2017.06.17


エステルハージ博士の事件簿 アヴラム・デイヴィッドスン 池央耿訳

エステルハージ博士の事件簿 アヴラム・デイヴィッドスン 池央耿訳
河出書房新社

THE ENQUIRIES OF DOCTOR ESZTERHAZY
Avram Davidson

2017.6.15

眠れる童女、ポリー・チャームズ
エルサレムの王冠 または、告げ口頭
熊と暮らす老女
神聖伏魔殿
イギリス人魔術師 ジョージ・ペンバートン・スミス卿
真珠の擬母
人類の夢 不老不死
夢幻泡影 その面差しは王に似て
解説  殊能将之


「BOOK」データベースより。

時は19世紀と20世紀の変わり目、舞台はバルカン半島中央部に位置する
架空の小国スキタイ=パンノニア=トランスバルカニア三重帝国。法学、医学、
哲学、文学、理学、その他もろもろ博士号を持ち、大都ベラでただひとり
私兵を雇う資格を持つ、希代の大博士エンゲルベルト・エステルハージが
さまざまな怪事件を解決する。30年の眠りにつく童女の謎、盗まれた宝冠の
行方、老女と暮らす熊の正体、魔を呼ぶ集会、イギリス人の魔術師の野望、
川に伝わる美しい乙女の伝説、そして不老不死の夢……。怪談、スリラー、
探偵小説、幻想譚、喜劇、民話に彩られた、異色事件簿。博覧強記の幻想
作家デイヴィッドスンの最高傑作がついに邦訳。世界幻想文学大賞受賞。



なんとも不思議なお話。
ちょっとオチがわからなかったところもあったけれど。
“事件簿”…
ちょっとクセになりそうなファンタジー


[アヴラム・デイヴィッドスン]  [エステルハージ博士の事件簿]  [池央耿

Tue2017.06.06


煽動者 ジェフリー・ディーヴァー 池田真紀子訳

煽動者 ジェフリー・ディーヴァー 池田真紀子訳
文藝春秋

Solitude creek
Jeffery Deaver

2017.6.4

4月4日 火曜日 パニック
4月5日 水曜日 ベースライン
4月6日 木曜日 ゲット
4月7日 金曜日 予防線
4月8日 土曜日 フラッシュモブ
4月9日 日曜日 シークレット・クラブ
4月10日 月曜日 すべての者の血
4月11日 火曜日 最後の挑戦



カバーそでより。

捜査の第一線から外されたキャサリン・ダンス、
パニックを凶器に無差別殺人をくりかえす卑劣な犯人を追う。

 “人間嘘発見器”キャサリン・ダンス捜査官が「無実だ」と太鼓判を押した男が、
実は麻薬組織の殺し屋だとする情報が入った。殺し屋を取り逃がしたとして、
ダンスは麻薬組織合同捜査班から外され、民間のトラブルを担当する民事部に
異動させられた。そこは拳銃の携帯も許されない窓際――彼女に割り当てられ
たのは満員のコンサート会場で観客がパニックを起こして将棋倒しとなり、
多数の死傷者が出た一件だった。
 だが現場には不可解なことが多すぎた。観客は会場の外で焚かれた炎の煙で
火事だと誤解し、殺到した非常口はトラックに塞がれていたのだ。この惨事は
仕組まれたものではないか? 人々を煽動し、死へと走らせる何者かがいる。
独自の捜査を開始したダンスだったが、犯人はまたもや死の煽動工作を実行した!
 卑劣きわまりない愉快犯。そして麻薬組織の殺し屋をめぐる捜査。
尋問の天才キャサリン・ダンスを二つの難題が追いつめる。二度読み必至、
読者に背負い投げを食わせる好評シリーズ第四弾!



やっぱりジェフリー・ディーヴァーは面白い!
やめられない止まらない
眠い…

ジェフリー・ディーヴァーといえば、どんでん返しだけれど。
今回のどんでん返しは、あんまり…
いや、設定はびっくりだったけれど。
最後の方、ちょっとしりすぼみ感。
クリス・ジェンキンズがあっさり死んでしまって、
アンティオック・マーチの怖さも中途半端な感じ…

かといって、もう一つの捜査の方が主題って感じでもないしな…

メインテーマは…キャサリンの恋愛
ジョン・ボーリングもマイケル・オニールもいいヒトすぎ
ダンスがモテモテのハッピーエンド。
キャサリン・ダンスって、そんなにいい女でしたっけ?
なんとなく、おばちゃんなイメージだったんだけどな…
というか、この終わり方、ダンスってヤな女では

それにしても。
将棋倒しはコワイ。
こんな殺し方、考えつくのがコワイ…

そーいえば、その第2の犯行現場となった作家の講演会の場面に、

書いて楽しく、話しても楽しい作家だったらよかったのに。
たとえばジャネット・イヴァノヴィッチとか、ジョン・ギルストラップとか。


とある。
ジャネット・イヴァノヴィッチ
ジェフリー・ディーヴァーに面白いって言われてる

なのに、ステファニー・プラムシリーズ、ちっとも翻訳でない
扶桑社でも講談社でも、
どっちでもいいから、はやく続きを出して
できればもう少しましな邦題で…


[ジェフリー・ディーヴァー]  [煽動者]  [池田真紀子

Tue2017.05.30


小さな黒い箱 フィリップ・K・ディック 大森望編

小さな黒い箱 フィリップ・K・ディック 大森望編
ハヤカワ文庫SF

The Little Black Box and Other Stories
Philip K. Dick

2017.5.29

小さな黒い箱
輪廻の車
ラウタヴァーラ事件
待機員
ラグランド・パークをどうする?
聖なる争い
運のないゲーム
傍観者
ジェイムズ・P・クロウ
水蜘蛛計画
時間飛行士へのささやかな贈物
訳者あとがき


裏表紙より。

謎の組織によって供給されるその金属の黒い箱は、別の場所の別人の思考へと
つながっていた……。『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』原型短篇である表題作、
タイムトラベルをテーマにした後期の傑作「時間飛行士へのささやかな贈物」、
近未来アメリカを描く政治風刺連作「待機員」「ラグランド・パークをどうする?」、
書籍初収録作「ラウタヴァーラ事件」をはじめ、政治/未来社会/宗教をテーマに
した全11篇を収録。



やっぱりディックの方が重いかなー。

でも「水蜘蛛計画」は笑った。
20世紀に出現したおびただしい数のプレコグ(予知能力者)
=SF作家
「マイノリティ・リポート」のプレコグとはえらい違い
(そしてなんだか今週TVで映画が放映されるみたい。
 シンクロニシティ

ポール・アンダースン?
ポール・ウイリアム・アンダースン…
知らない…

A.E.ヴァン・ヴォクト?
ハワード・ブラウン?
ジャック・ヴァンス?
ジャック・ウィリアムスン?
マーガレット・セント・クレア?
ロバート ブロック?
アンソニイ・バウチャー/アントニー・バウチャー?
ジェイムズ・ガン?

宇宙旅行が実現している未来に残っていたらしい
これらプレコグ達の作品が、
果たして今、どれだけ読みつがれているのかな…


The Little Black Box
The Turning Wheel
Rautavaara's Case
Stand-By
What'll We Do with Ragland Park?
Holy Quarrel
A Game of Unchance
The Chromium Fence
James P. Crow
Waterspider
A Little Something for Us Tempunauts


[フィリップ・K・ディック]  [小さな黒い箱]  [大森望

Sat2017.05.20


どんがらがん アヴラム・デイヴィッドスン 殊能将之編

どんがらがん アヴラム・デイヴィッドスン 殊能将之編
奇想コレクション 河出書房新社

Bumberboom
Avram Davidson

2017.5.19

序文  グラニア・デイヴィス
ゴーレム
物は証言できない
さあ、みんなで眠ろう
さもなくば海は牡蠣でいっぱいに
ラホール駐屯地での出来事
クィーン・エステル、おうちはどこさ?
尾をつながれた王族
サシェヴラル
眺めのいい静かな部屋
グーバーども
パシャルーニー大尉
そして赤い薔薇一輪を忘れずに
ナポリ
すべての根っこに宿る力
ナイルの水源
どんがらがん
解説  殊能将之


どんがらがん?
2005年?
アヴラム・デイヴィッドスン?

なんでこれを…?

「さもなくば海は牡蠣でいっぱいに」

OR ALL THE SEAS WITH OYSTERS

あるいは牡蛎でいっぱいの海

そーか!
『横浜駅SF』か!

読み始めたら面白かったのだけれど。
東野圭吾や村上春樹がきちゃったので
読み切れず。
再トライ。

色々テイストは違うけれど、どれも面白い

「さあ、みんなで眠ろう」、「パシャルーニー大尉」は
ちょっと切ない。

「クィーン・エステル、おうちはどこさ?」、
「眺めのいい静かな部屋」は、ちょっとほのぼの。
(人が死んでいるけれど…)

「どんがらがん」は、伊坂幸太郎かカズオ・イシグロに
こんな感じのお話があったような…
地中からでてきたのは、自由の女神…
猿の惑星?
最後は、やっぱりそーなるよねー

「そして赤い薔薇一輪を忘れずに」が一番好きかな

Or all the seas with oysters.
文脈からしたら、さもなくば… なんだろーなぁ。
でも、タイトル変えるのって、やっぱりすごい違和感。


The Golem
The Necessity of His Condition
Now Let Us Sleep
Or All the Seas with Oysters
The Affair at Lahore Cantonment
Where Do You Live, Queen Esther?
The Tail-Tied Kings
Sacheverell
A Quiet Room with a View
The Goobers
Captain Pasharooney
And Don't Forget the One Red Rose
Naples
The Power of Every Root
The Sources of the Nile
Bumberboom



[アヴラム・デイヴィッドスン]  [どんがらがん]  [殊能将之

Thu2016.09.15


ロング・グッドバイ レイモンド・チャンドラー 村上春樹訳

ロング・グッドバイ レイモンド・チャンドラー 村上春樹訳
早川書房

2016.9.13

1
2
3

53
訳者あとがき  準古典小説としての『ロング・グッドバイ』


裏表紙より。

私立探偵のフィリップ・マーロウは、億万長者の娘シルヴィアの夫
テリー・レノックスと知り合う。あり余る富に囲まれていながら、
男はどこか暗い蔭を宿していた。何度か会って杯を重ねるうち、
互いに友情を覚えはじめた二人。しかし、やがてレノックスは
妻殺しの容疑をかけられ自殺を遂げてしまう。が、その裏には
悲しくも奥深い真相が隠されていた……村上春樹の新訳で話題を
呼んだ新時代の『長いお別れ』が文庫版で登場



『ロング・グッドバイ』!
『長いお別れ』が!
と、いうことも、最初のときほど気にならず…
(さすがに清水俊二の訳は古いって思ったせいか

むしろ、
テリー・レノックスが、脳内ですっかり綾野剛になって
しまうことに少々困惑。

ま。
NHKドラマ『ロング・グッドバイ』を、
うっかり浅野忠信だから見てしまったときは
綾野剛ってなんだよー
と思ったけれど。
ドコモのCM「ひかりって、誰?」篇以来、
綾野剛が好きなので、
脳裏にちらついても、全然気にならない。

フィリップ・マーロウ42歳。
リンダ・ローリング36歳。
そして、1年半後、『プレイバック』の最後につながるのか…

村上春樹のあとがきが50ページもある!
そこまでつきあえないや…

それにしても、『ロング・グッドバイ』、594ページ。
『プレイバック』、289ページ。
しかも1ページの文字数が、『プレイバック』の方がゆったり。
『ロング・グッドバイ』、読んでも読んでも終わらないと思った…


[レイモンド・チャンドラー]  [ロング・グッドバイ]  [村上春樹