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Wed2013.02.06


終わりの感覚 ジュリアン・バーンズ 土屋政雄訳

終わりの感覚 ジュリアン・バーンズ 土屋政雄訳
新潮社

The Sense of an Ending
Julian Barnes

2013.2.4

I
2


珍しく母が自分で図書館に行って、リクエストして来たと言うので
何という本か聞くと
「えーと、なんとか…外国の…
 2011年にブッカー賞を取った本よ」

母は、賞を取った、とか、書評で褒めていた、とかに弱い

で、数日経っても、ほんの10ページほどのところに、
栞代わりのハガキがはさまったまま。
「なかなかリズムにのれないのよ。もう、いいわ。」

早っ

確かに、トニーの回想で始まる物語は、なかなか入り込みにくい。

トニー、コリン、アレックスの三人組に、転入生のエイドリアン。
「ライ麦畑でつかまえて」のホールデンが、年をとってから
学生時代を回想したら、こんな感じ?
物語はさらさら進む。
高校を卒業し、別々の道に進んだ4人。
トニーは大学に行き、ベロニカと付き合い、別れ…
ケンブリッジに進んだエイドリアンから、
ベロニカと付き合うことを許してほしいという手紙を受け取る。
社会に出る前に、アメリカを半年放浪して帰ってきたトニーは、
エイドリアンが自殺したことを知る。
結婚し、娘が生まれ、離婚をし、娘の結婚に立ち会い、
今は引退して、穏やかな一人暮らし。
かつて高校で、歴史の先生の「歴史とは?」という問いに、
「勝者の嘘の塊」と答えたトニーだが、
今は、「生き残った者の記憶の塊」だと知る。

なんとなく、カズオイシグロを思い浮かべて読み始めたけれど、
カズオイシグロとは違う。

2章になってやっと、見知らぬ弁護士から手紙が届く。
ベロニカの母が、500ポンドとエイドリアンの日記を
トニーに遺贈したと。
しかしながら、日記はベロニカの手元にある。

そして…『衝撃的エンディング』
a2+v+a1*S=b

何年かしたら、また読み直してみたい。


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