FC2ブログ
Home>  TotalPages197 next

Thu2020.08.06


ぼくらはみんな生きている 18歳ですべての記憶を失くした青年の手記 坪倉優介

ぼくらはみんな生きている 18歳ですべての記憶を失くした青年の手記 坪倉優介
幻冬舎文庫

2020.8.3

第1章 ここはどこ? ぼくはだれ?
 母の記憶1
第2章 これから何がはじまるのだろう
 母の記憶2
第3章 むかしのぼくを探しにいこう
 母の記憶3
第4章 仲間はずれにならないために
 母の記憶4
第5章 あの事故のことはもう口に出さない
 母の記憶5
第6章 ぼくらはみんな生きている
解説  原田宗典


裏表紙より。

突然の交通事故。病院のベッドで目覚めたら記憶喪失になっていた。
家族や友人、恋人のことだけでなく、どうやって食べるのか、寝るのか、
トイレに行くことさえも忘れていた……。新しい自分と向き合いながら
生きて、草木染職人として独立するまでの12年間。
『アルジャーノンに花束を』のような感動を呼ぶ驚愕のノンフィクション!



『世界一受けたい授業』を見て、
坪倉優介の『記憶喪失になったぼくが見た世界』を
図書館で探したら『ぼくらはみんな生きている』が
あったので、借りてみる。

まさに、事実は小説より奇なり。

お話がたまに飛んだり語りっぱなしだったりで
ちょっと読みにくいところもあるけれど。
よくここまでまとめたなと。

どうやら、『記憶喪失になったぼくが見た世界』は、
その後の新刊ではなく、
『ぼくらはみんな生きている』を改題したモノのよう。

その後の染色家の坪倉さんを見ただけに、
本自体とても興味深く楽しめたけれど。
なぜ『アルジャーノンに花束を』が出てくる?
ひらがなで書いていた文章が漢字交じりにになっていくから?
単にこのとき流行っていたから?

『アルジャーノンに花束を』も坪倉さんも
冒涜してると思う。
幻冬舎、ひどい…


青い色のごはん
どうして青い色をしたごはんはないのだろう…
…よく晴れて気持ちのいい日の、青い空色をしたごはんが
食べてみたい…
…ブルーハワイのシロップを入れて…
…炊飯器の前に立ち…入道雲みたいなゆげが「ぶわっ」と出てきた。
その奥に青いごはんが見える。大きな入道雲の間から見える海の
ようだ。しゃもじですくってみると、地球にスコップを入れるような感じ
がしてどきどきした。



☆☆☆☆
[坪倉優介]  [ぼくらはみんな生きている]  [18歳ですべての記憶を失くした青年の手記]  [つぼくらゆうすけ

Wed2020.08.05


ライオンのおやつ 小川糸

ライオンのおやつ 小川糸
ポプラ社

2020.8.2

ライオンのおやつ


なんとなく、木皿泉と混同していた。


先に読み終わった母が
「後ろ半分はいらない感じ」
と、一言。

そんな…

うん、たしかに。

妹のエピソードは、ちょと不自然すぎる感じ。
タヒチくんが手を振るくらいで十分だったのでは。



牛より乳を出し
乳より酪を出し
酪より生蘇(しょうそ)を出し
生蘇より熟蘇を出し
熟蘇より醍醐を出す
醍醐は最上なり

酪=ヨーグルト
生蘇=生クリーム
熟蘇=バター


☆☆☆
[小川糸]  [ライオンのおやつ]  [おがわいと

Tue2020.08.04


空飛ぶ広報室 有川浩

空飛ぶ広報室 有川浩
幻冬舎文庫

2020.7.30

1. 勇猛果敢・支離滅裂
2. はじめてのきかくしょ
3. 夏の日のフェスタ
4. 要の人々
5. 神風、のち、逆風
6. 空飛ぶ広報室
あの日の松島
あとがき
解説  荒木正嗣 防衛省航空自衛隊 航空総隊司令部 幕僚長 空将補


裏表紙より。

不慮の事故で夢を断たれた元・戦闘機パイロット・空井大祐。異動した先、
航空幕僚監部広報室で待ち受けていたのは、ミーハー室長の鷺坂、ベテラン
広報官の比嘉をはじめ、ひと癖もふた癖もある先輩たちだった。そして美人
TVディレクターと出会い……。ダ・ヴィンチの「ブック・オブ・ザ・イヤー2012」
小説部門第1位のドラマティック長篇。



陸上自衛隊の習志野駐屯地、
なぜ「駐屯地」なのか初めてわかった。
空と海は「基地」で、陸は「駐屯地」。

有川ひろは読みやすいけれど、
これはなんだか「自衛隊」以外さらっと流しすぎな感じ。
結局空井とリカもくっつかないしな。


☆☆☆
[有川浩]  [空飛ぶ広報室]  [ありかわひろ

Mon2020.07.27


ラン 森絵都

ラン 森絵都
講談社

2020.7.25


1 こよみが逝き、紺野さんが去り、私はモナミ1号と出会う
2 モナミ1号、発進
3 パパとママが言うことには
4 検証(で、ほんとのところはどうよ?)
5 奈々美おばさんの言うことには
6 楽園が揺らぐとき
7 ビギナーズハイと焦燥とスランプの日々
8 もみあげ男、あらわる
9 ゆるい人たち in 駒沢公園
10 磨けば光る? 8人目の女
11 彼らがフルマラソンを走る理由
12 私がフルマラソンを走る理由
13 本格始動――そしてたぬきは恋をする
14 皇居2周レース in 丸の内
15 天才ランナーと凡才の幽霊
16 アンハッピーバースデイ・トゥ・ミー
17 そして世界はますます混沌としていく
18 強化合宿 in 軽井沢
19 あきらめなきゃいけないこと
20 最後の晩餐、そしてぴぃろろろろ
21 本物の敵は事務室にあり
22 目覚めよ、と私たちは呼びかける
23 拝啓。紺野さんへ
24 肉じゃがと五目ごはんとマカロニサラダの夜
25 前略。環(たまき)ちゃんへ
26 42.095 in 久米島



森絵都も『ラン』なんて本を出してるんだ…
と借りてきたものの。
はて?
ラン?
という始まり。
いきなりあの世に行ってしまってびっくり。

森絵都って、こんな文章?
なんだか、江國香織と混同するけれど、
言うほど江國香織も読んでいないからな…

面白かったけれど、
なんとなく色々中途半端。
もう少し「走ること」に重きを置いてもよかったのでは。


☆☆☆
[森絵都]  [ラン]  [もりえと

Fri2020.07.24


スマホを落としただけなのに 志駕晃

スマホを落としただけなのに 志駕晃
宝島社文庫

2020.7.22

第1章
第2章
第3章
第4章
第5章
第6章
解説  無限の可能性を秘めた超新星の誕生に寄せて 五十嵐貴久


裏表紙より。

麻美の彼氏の富田がタクシーの中でスマホを落としたことが、
すべての始まりだった。拾い主の男はスマホを返却するが、
男の正体は狡猾なハッカー。麻美を気に入った男は、麻美の
人間関係を監視し始める。セキュリティを丸裸にされた富田の
スマホが、身近なSNSを介して麻美を陥れる凶器へと変わって
いく。一方、神奈川の山中では身元不明の女性の死体が次々
と発見され……。



『がん消滅の罠』同様、気になっていたけれど
読んだことがなかった『スマホを落としただけなのに』。

あ、これも「このミス」?
ん?
大賞じゃなく「隠し玉」?

解説がものすごくアツい
「志駕以前」と「志駕以降」、そんなに

たしかに、ページを繰る手が止まらない。
読みやすい。
ブログを書くのに、章立てを確認して、
「A」、「B」、「C」がふられていることに気づく
え?
A=犯人。
B=麻美。
C=捜査陣。
知らなかった…orz
あぁ。
最後に重複しているところ。
犯人の視点から語られるた後、
同じシーンが麻美の視点から語られるところが、
重複してわかりにくかったけれど。
ちゃんと「A」と「B」になっているんだ。
初めから気づいていれば、すんなり読めたのか

スマホを落としただけなのに、という怖さは十分。
連続殺人鬼としての怖さは全然。
『火車』的な真相も、さほど驚愕せず。

むしろ、この『火車』的な真相が
ラストに残念感をもたらしているような…

だって。
大学の同級生と入れ替わり?
いくら本当の姉妹のように似ていたからって、
整形したからって、
それは無理では…

映画も観ていないけれど、
麻美=北川景子で読んでいたので
なんとなく麻美に寄り添って読んではいたけれど。
麻美、お咎めなし?

最後の富田のプロポーズも、なんだかなぁ…

色々ご都合主義なところはあるけれど。
その分難しい話もわかりやすく、
エンターテインメントとしては上等
これがデビュー作ってすごい


[志駕晃]  [スマホを落としただけなのに]  [しがあきら