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Sat2017.09.16


麦の海に沈む果実

麦の海に沈む果実 恩田陸
講談社

2019.9.15

序章
第1章
第2章
第3章

第15章
終章


『図書室の海』の「 睡蓮」が、
『麦の海に沈む果実』の水野理瀬の幼年時代、
とあったので、どんな物語か気になって。

はて。
「 睡蓮」って、どんなだっけ?

理瀬の子ども時代か。
校長は出て来たけれど、
稔と亘は、『麦の海に沈む果実』にはまったく関係ないのか…


図書館で理瀬が黎二に

「だって、みんな謎めいたことばかり言ってて
何も教えてくれないんですもの」


と言っているけれど。

恩田陸さん、あなたです^^;

色々謎めいたことばかりだけれど、
結末が… 相変わらず…

そんな理由でそんなに人を殺す必要があった?

校長も理瀬も、全然わからないというか、
感情移入できないというか。
そんなに学園大事?
それで生徒殺しちゃってていいの?

ナゾ…


[恩田陸]  [麦の海に沈む果実]  [おんだりく]  [北見隆

Wed2017.09.13


六番目の小夜子 恩田陸

六番目の小夜子 恩田陸
新潮文庫

2019.9.12

プロローグ
春の章
夏の章
秋の章
冬の章
再び、春
あとがき
解説  岡田幸四郎


裏表紙より。

津村沙世子――とある地方の高校にやってきた、美しく謎めいた転校生。
高校には十数年間にわたり、奇妙なゲームが受け継がれていた。三年に
一度、サヨコと呼ばれる生徒が、見えざる手によって選ばれるのだ。
そして今年は、「六番目のサヨコ」が誕生する年だった。学園生活、
友情、恋愛。やがては失われる青春の輝きを美しい水晶に封じ込め、
漆黒の恐怖で包みこんだ、伝説のデビュー作。



『図書室の海』を読んで、
今なら『六番目の小夜子』も面白く読めるかなぁ…
と思って借りてみる。

ストーリーは(もちろん)全然記憶にないけれど、
ホラーなのかなんなのか、謎が色々すっきりしないまま終了
という印象だったけれど。

あ、意外と面白い
というか、
青春小説として楽しめばいいのか
と思ったんだけれど…
やっぱり読み終わって、なんだかなー…


それがいつ始まり、誰が始めたのかは、正確にはわからない

いやいや、今回が6番目で、
1番目から5番目までわかってるんだから
誰が、かはさておき、いつからはわかるし。

『サヨコ』になる者は、『サヨコ』自身と、その『サヨコ』を指名する、
前回の『サヨコ』しか知らない。
次の『サヨコ』は、前回の『サヨコ』がいる代の卒業式当日に
引き継がれる。


この辺の記述がすごくややこしいのだけれど。
3年に1回なんだから、サヨコをやった人は、
次のサヨコが誰になるかなんてわかるワケないし。

彼らはその場所にうずくまり、『彼女』を待っているのだった。
ずっと前から。そして、今も。


なんて書くと、数十年続いているみたいだけれど。
たかだか15年だし。

その無言のサヨコがよりによって自分にあの鍵を渡すとは――

いや、だから、サヨコをやった当人は、3年前のヒトだから。
次のサヨコに直接鍵を渡せないし。
自分が卒業した後に入ってくるコを
3年前に指定しておくとでも?

そー。
色々回収しないのはまぁいいとして。
肝心要のサヨコの説明がグタグタなのは、やっぱりひどい。

これを読むたび、『吉祥天女』の叶小夜子が浮かぶんだけれど。
『吉祥天女』、知ってるのかしら。
沙世子にからんだ男子高生達を犬に襲わせるのなんか、
小夜子っぽい。
まぁでも、津村沙世子は、全然肉感的じゃあないし、
小夜子ほどの凄みはないなぁ…

そもそも、タイトルだけ小夜子?

ともあれ、やっぱり思わせぶりで、色々回収されないお話だったけれど。
結構面白く読めました

ちなみに関根秋、はシュウくんでした。


[恩田陸]  [六番目の小夜子]  [おんだりく

Sat2017.09.09


R帝国 中村文則

R帝国 中村文則
中央公論社

2017.9.8

第1部
第2部


読売新聞連載中、せっせと切り抜いておいて
読み終わらないうちに、本が出た。

こんな話だったのか…

中村文則、もっとコワいのかと思ってたけれど、
淡々と流れていく感じ。

あ。
まさか片岡が…
という驚きはあったけれど。
まさか片岡が
ではなく
まさか片岡が…
という感じ。
なんだろう、ビミョーにゆるい感じ。

「未来世紀ブラジル」みたいに、救われないラスト。

こんな未来がきませんように…


「……ダメ」
「……どうして?」
「まだ早いよ……」
「まだ早いよ。……だってまだ私達、ミリンを入れてないでしょ?
 大サジで何倍? フフ、言って」
「恥ずかしいな」
「あん、言って、お願い」
「……二杯」
奇妙な料理番組だった。この番組も、後に苦情ですぐ打ち切りとなった。


これもやっぱり最近のCM炎上系の話…?
どこかの外国の富豪が、テロリストから残虐な動画を買って
コレクションする話とか、
色々ちょいちょい詰め込みすぎて、
かえって話のトーンが軽くなってる気がする。

読み終えた後、せっかくだから、取ってあった切り抜きを
パラパラと読み返してみる。
ラストシーン、死者数と日付を523から525にしたのは、
なにか意味があるのかな。
5月25日って出てくるんだっけ?
んー。 でも、もうもう1度読み直すのは、いいかな…


[中村文則]  [R帝国]  [なかむらふみのり

Thu2017.09.07


結ぶ 皆川博子

結ぶ 皆川博子
創元推理文庫

2017.9.6

結ぶ
湖底
水色の煙
水の琴
城館
水族写真館
レイミア
花の眉間尺
空の果て

蜘蛛時計
火蟻
U Bu Me
心臓売り
薔薇密室
薔薇の骨
メキシコのメロンパン
天使の倉庫(アマンジヤコ)
解説  日下三蔵


裏表紙より。

そこは縫わないでと頼んだのに、縫われてしまった――
〈縫う(縫われる)〉行為を考察する語り手が、読む者を
幻視の極北へと導く、類稀なる綺想の結晶ともいうべき
表題作、寓話と折紙を介した叔母と甥の戯れを描く「水色
の煙」のほか、初文庫化に際し、海の底のような部屋で
夢想世界の完成を待ち続ける女の独白を綴る「薔薇密室」
ほか4篇の単行本未収録作を加えた18篇を収める。


恩田陸が、
… あの衝撃の問題作「結ぶ」である。一読してぶっとび、
「参りました」と平伏したことをよく覚えている。

と書いていたので借りてみる。

いやぁ…
「結ぶ」は、つげ義春じゃなくて、あのグロい絵の…
名前が出てこない
そんな世界
ちょっとグロすぎ…

でも大方抒情的、耽美的で、
好きだなーと思うのもあったけれど。
どれだったかは、もうわからない…

あ。
「火蟻」って、ヒアリ


[皆川博子]  [結ぶ]  [みながわひろこ

Tue2017.09.05


魔法の夜 スティーヴン・ミルハウザー 柴田元幸訳

魔法の夜 スティーヴン・ミルハウザー 柴田元幸訳
白水社

ENCHANTED NIGHT
Steven Millhauser

2017.9.2

魔法の夜
訳者あとがき


月の夜のファンタジー
といえば、レイ・ブラッドベリ的な世界を思い浮かべるけれど。
そんなにコワくない。
むしろあっさりめ。

ティーンエイジの女のコ、男のコ。
女のコ達、男のコ達。
冴えない男。
冴えない女。
屋根裏部屋に打ち捨てられたおもちゃ達。
ファッショナブルなマネキン…

あぁ、小さな子供たちはどうなったんだろう。
これだけ回収されてない気が…

訳者あとがきの注釈、いらなかったなぁ…

ところで、なんでスティーヴン・ミルハウザー借りたんだっけ


[スティーヴン・ミルハウザー]  [魔法の夜]  [柴田元幸