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Sat2017.08.19


最愛の子ども 松浦理英子

最愛の子ども 松浦理英子
文藝春秋

2017.8.18

第1章 主な登場人物
第2章 ロマンスの原形
第3章 ロマンスの変容
第4章 ロマンス混淆
第5章 ロマンスの途絶


松浦理英子、『親指Pの修業時代』と…
『犬身』も読んだっけ?

うっすらとした『親指Pの修業時代』の記憶
の、断片、
の、ようなモノからイメージしていた
松浦理英子らしくない、
さらさらと流れるような他愛ないお話。

わたしたちがいつのまにかわたしになり、
でも気づくとまたわたしたちになっている。

不思議なトーンのお話。

自分が高校生の頃、こんな風では全然なかったけれど。
でも、とても女子高校生らしい
ふわふわしてちょっと甘やかな世界。

少女漫画だったら、誰の絵だろう…

… なぜかチビ猫が浮かんだ。
やっぱり大島弓子かな…



[松浦理英子]  [最愛の子ども]  [まつうらりえこ

Wed2017.08.16


メビウス・ファクトリー 三崎亜記

メビウス・ファクトリー 三崎亜記
集英社

2017.8.15

第1章 新入社員
第2章 鑑定士見習い
第3章 熟練工
第4章 新入社員、その後
第5章 新人鑑定士
第6章 パンデミック
第7章 お尽くし


『チェーン・ピープル』の著者紹介に
『メビウス・ファクトリー』とある。

あれ?
読んだっけ?

工場が出てくるのは、なんだっけ?

未読でした。
そして、工場で人間?を作ってるのが誰の話かは
思い出せません…

町全体がME創研という1企業を中心に機能していて。
ME創研の工場で作成されているのはP1のみ。
P1は、国民にとってなくてはならないモノ。
でも、それが何なのかは誰も知らない…

三崎亜紀にしては、ずいぶんと“ありそう”なお話。

さらっと読めて、ラストはちょっと肩透かし

思わせぶりが、消化不良…


[三崎亜記]  [メビウス・ファクトリー]  [みさきあき

Sat2017.08.12


絵本・落語風土記 江國滋

絵本・落語風土記 江國滋
河出文庫

2017.8.10

うきよ珈琲こちらでござい  日本橋浮世小路
ぬほんばすの最期  日本橋
従五位上近江守源兵衛藤原鼻利  日本橋・通り一丁目
心学の尾尾骶骨  長谷川町三光新道
あらもったいなや  馬喰町
佃の佃煮  佃島
お忍び視察は日本の伝統?  数寄屋橋
赤井御門守はご名君  丸の内
民のクレーンにぎわいにけり  千代田
七ツ屋の終焉  麹町Ⅰ
さるお屋敷があったとさ  麹町Ⅱ
吉公対金さん  神田竪大工町
むなぎくいめせ  神田川
はの字忘れていろばかり  湯島
野暮で不潔でうっかりもので  本郷
ご門番やーい  後楽園
みんな仲よくエンプラごっこ  市ヶ谷・谷町
暗闇坂の子狸  四谷・暗闇坂
古戦場再見  新宿
都の西北は仇討の名所  高田馬場
労賃双方が失ったもの  青物横丁
天国への入口  品川Ⅰ
如是因如是果  品川Ⅱ
さんまは冷凍にかぎる、か  目黒
奥ゆかしや「某氏殿」  堀の内
大根畑は宝の山よ  練馬
花屋敷周遊コース  浅草Ⅰ
浅草の挽歌  浅草Ⅱ
ロックの嘆き  浅草Ⅲ
路地の表情  浅草Ⅳ
去年(こぞ)の雪いまいずこ  吉原Ⅰ
わが久恋の吸いつけたばこ  吉原Ⅱ
新吉原喫茶カフェー協同組合清算委員会  吉原Ⅲ
噂評判いたすまじく候  上野広小路
牛馬にも奇効あり  池之端仲町
やむをえざれば仕方なし  下谷山崎町と坂本
風流の本場  根岸
先手必勝  蔵前
老船頭の証言  柳橋Ⅰ
柳橋有情  柳橋Ⅱ
吾妻橋からガス自殺  吾妻橋
消えた火種を如何せん  両国橋
南無溺死群生横死諸群  両国回向院
永代橋は人の波  永代橋
宝の山にいりながら  深川櫓下
亀太郎先生ご出世  深川木場
牡狐見参  王子
あとの公害先に立たず  飛鳥山
お熊は死なず  千住
無用の長物右に見て  新橋
ほんとに地球は丸かった  芝公園
最後の海  芝浜
古川に水絶えたり  麻布古川橋
われにふるさとなかりけり  赤坂
遁辞――あとがきに代えて
解説――随筆家江國滋  矢野誠一


裏表紙より。

日本橋は浮世小路といえば『百川』だ。「なに、袈裟がけに
四、五人斬られた?」話をまくらに、落語ゆかりの東京各地を
訪ね、落語の話に絡めながらその土地の今昔を綴る道中が始まる。
全五十四話、一話に一点の挿絵も自筆、稀代の落語通にして
名随筆家の著者がのこした、落語ファン必携のイラストエッセイ集。
解説=矢野誠一



江國香織の『なかなか暮れない夏の夕暮れ』を読んでいたら、
母が、「江國滋、文章が上手よー」と言うので。
図書館で借りてみる。

ちっとも絵本の話が出てこないなぁ…
と思っていたら、「落語風土記」の絵本、
ってことか

絵本…
たしかに、1話に1枚スケッチついてるけど。
これで絵本なのか…

落語はそんなに興味がないけれど、
幸い日本橋界隈の話から始まるので、
実際自分が歩いた光景など浮かべつつ、
落語のテンポもあいまって、するすると
読み進む。

面白かった~

時代は昭和40年頃?

白木屋の火災の白木屋が、東急百貨店日本橋店、
って。もはやコレド日本橋だしなぁ…

長谷川町三光新道は、堀留町か。

日本橋から丸の内まできて、
麹町はちょっとなじみがないけれど、
神田、湯島、本郷ときて、
また青物横丁は名前だけ。
と、知っているところは、頭の中に景色を浮かべ、
知らないところも興味をそそられ。
あぁ、この本を持って、描かれた場所をウロウロしたい

飛鳥山って、あの王寺駅から満開の桜に見惚れたところ?
当時の若木が立派に育ったんですねー

江國滋、面白い

ただ、ときどき難しい言葉がルビもなく
『文豪さんへ。』っくらい易しくしてくれると、
とっつきやすいのに…


如是因(にょぜいん) 
如是果(にょぜか) 
久恋(きゅうれん)


[江國滋]  [絵本・落語風土記]  [えくにしげる]  [江國香織

Fri2017.08.11


文豪さんへ。 近代文学トリビュートアンソロジー ダ・ヴィンチ編集部編

文豪さんへ。 近代文学トリビュートアンソロジー ダ・ヴィンチ編集部編
MF文庫ダ・ヴィンチ

2017.8.10

縁側   北村薫
――インタビュー 北村薫 夏目漱石『門』を語る
門   夏目漱石

虎   田口ランディ
――インタビュー 田口ランディ 中島敦『山月記』を語る
山月記   中島敦

あるソムリエの話   貫井徳郎
――インタビュー 貫井徳郎 葉山嘉樹『セメント樽の中の手紙』を語る
セメント樽の中の手紙   葉山嘉樹

陰陽師 花の下に立つ女(ひと)   夢枕獏
――インタビュー 夢枕 獏 坂口安吾『桜の森の満開の下』を語る
桜の森の満開の下   坂口安吾

手袋の花   宮部みゆき
――インタビュー 宮部みゆき 新美南吉『手袋を買いに』を語る
手袋を買いに   新美南吉

洋館   吉田修一
――インタビュー 吉田修一 芥川龍之介『トロッコ』を語る
トロッコ   芥川龍之介


裏表紙より。

近代文学から生まれた短編6作
時代を超えて読まれ続けている近代文学の魅力とは何か? 当代の人気
作家6名が、それぞれ好きな近代文学作品をモチーフに短編を書き下ろし、
自らが選んだ作品のおもしろさについて語る。モチーフになった文豪の
作品も収録。合わせて比べて楽しめる、近代文学がより身近に感じられる
トリビュートアンソロジー。名作には別の顔があることを、作家が教えて
くれる。



なんとはなしに手に取った本だけれど、借りてよかった

「門」と「山月記」と「桜の森の満開の下」と「手袋を買いに」と
「トロッコ」がいっぺんに読めちゃうなんて

おまけに、葉山嘉樹を知らなかったけれど、
「セメント樽の中の手紙」、奇妙な味わいのお話。
ちょっと高橋葉介の「腸詰工場の少女」を思い出す。

読んだハズの文豪さん達のお話もウロ覚えなので、
まず文豪の作品を読んで、
インスパイアされた作品を読んで、
そのあとがきがあって、
インタビューを読む、
という順番にしたんだけれど。
あとがきがあれば、インタビューいらなかったのでは?
いや、ここがダ・ヴィンチか

『門』…
『三四郎』『それから』『門』…
どんなんだっけ?



Sat2017.08.05


デンジャラス 桐野夏生

デンジャラス 桐野夏生
中央公論社

2017.8.4

第1章 つまいもうと
第2章 娘花嫁
第3章 狂ひけん人の心


意外とおもんないなぁ…
と思って読んでいた。

桐野夏生なのに、そんなにコワくない。

で。
最後の最後、重子と谷崎のシーンが
ちょっと面白かった。

谷崎に思い入れがないからかなぁ…

谷崎読み返したら、また変わるかな。


[桐野夏生]  [デンジャラス]  [きりのなつお